【久喜】連携資料展「地獄/極楽」
開催期間
平成31年3月12日(火曜日)から 5月6日(月・振休日)まで
(図書館休館日を除く)
開催場所
埼玉県立久喜図書館 2階 公開図書室
展示内容
飢餓にいくさに流行り病、そして揺らぐ貴族社会...。
平安時代、襲い来る不条理からの救いを求め、人々は「地獄」を忌避し、「極楽往生」を願いました。当時、源信(恵心僧都(えしんそうず))が『往生要集』で説いた地獄・極楽の様子は、現代の我々にも未だ色濃く影響を与えています。
今回の展示では、3月16日から5月6日まで埼玉県立歴史と民俗の博物館にて開催される特別展「東国の地獄極楽」と連携し、久喜図書館が担当している芸術・文学の分野を中心に地獄、そして極楽に関連する資料をご紹介します。
『阿弥陀聖衆来迎図(あみだしょうじゅらいごうず)』や『当麻曼荼羅(たいままんだら)』のような仏教美術に始まり、極楽往生の思想が綴られている『往生要集』、そしてそれらに影響された芸術、文学作品など、多岐にわたる資料を集めました。
仏の加護が弱まった「末法」の世を生きなければならなかった彼らが描いた世界はあまりにも陰惨で、それゆえに極楽浄土への希求を強く感じさせます。死への恐怖が漫然と、漠然と漂うのみとなった現代だからこそ、地獄と極楽の世界観に触れてみてはいかがでしょう。
関連イベント
3月16日(土曜日)から5月6日(月曜・振休日)まで、本展示連携元の埼玉県立歴史と民俗の博物館にて、特別展「東国の地獄極楽」が開催されます。