埼玉県の防災について調べる(調べものに役立つ資料案内)
内閣府によれば、今後30年以内に70%の確率で首都直下地震が発生するといわれています。東日本大震災以後もマグニチュード6以上の地震はたびたび発生しており、また、豪雨や台風の被害も近年相次いでいます。
日常的な心構えや備えが、実際に災害が起きた時に自分や家族の命を守ることにつながります。
埼玉資料室の資料から、「埼玉の防災」の資料をご紹介いたします。ぜひご活用ください。
(本稿は『県立浦和図書館広報紙 調(しらべ)』第 21 号を全面改訂したものです)
(2020年9月1日作成)
当館所蔵資料 | インターネット情報 |
1 県の取組を調べる
S369.3/メタ『目立つところに置いておきたい防災マニュアルブック』(埼玉県危機管理防災部危機管理課)
- 「自宅サバイバル編」2020
- 「風水害・土砂災害編」2020
- 「家庭における災害時のトイレ対策編」2016
- 「命を守る3つの自助編」2015 (英語版・中国語版・韓国語版・ベトナム語版所蔵あり)
リーフレット形式でテーマごとにまとまっており、家庭での備えに活用できる。
《イツモ防災》埼玉県
上記マニュアルブックのPDFデータのダウンロードができる。「命を守る3つの自助編」は他言語版もあり。まいたま防災アプリ(埼玉県公式スマートフォンアプリ)には、「イツモ防災」アプリ版もあり。
S317.8/サイ 『埼玉県地域防災計画 本編 平成26年12月修正』(埼玉県防災会議 2014)
S317.8/シユ『首都直下地震に備える埼玉減災プラン』(埼玉県危機管理防災部危機管理課 2015)
埼玉県地域防災計画で定める減災目標達成のための行動計画。
S317.8/サイ『埼玉の震災対策 平成26年度版』(埼玉県危機管理防災部危機管理課 2014)
資料編には埼玉県や各市町村の備蓄の状況や各市町村の防災担当窓口一覧などが掲載されている。
S317.8/サイ『埼玉県地震被害想定調査報告書』(埼玉県 2014)
S369.3/キキ『危機管理・防災に関する地域住民向け行動マニュアル』 (埼玉県危機管理防災部危機管理課 2012)
高齢者・障害者支援のためのマニュアルあり。
外国人住人向けの災害相談窓口や避難所会話セット、災害情報・防災情報のリンク集あり。
2 埼玉の気象や地震の概況を調べる
『埼玉県の気象・地震概況』月報・年報 (熊谷地方気象台)
県内の気象官署、気象観測所の観測値をまとめたもので、天気や地震の概況を知ることができる。
《熊谷地方気象台》熊谷地方気象台
過去の気象データの検索ができる。「防災情報」もあり地震情報や台風情報なども見ることができる。
3 ハザードマップ・地域防災計画を調べる
各自治体では、水害や地震に備えてハザードマップを作成しています。(作成していない自治体もあります)
ハザードマップとは 発生の予測される自然災害について、その被害の及ぶ範囲、被害の程度、さらに避難の道筋、避難場所等を表した地図。災害予測図。 (デジタル大辞泉(小学館)より) |
《ハザードマップポータルサイト》国土交通省
「重ねるハザードマップ」災害リスク情報を1つの地図上に重ねて表示できる。
「わがまちハザードマップ」各自治体が公表しているハザードマップへのリンクがある。
県内市町村の地震ハザードマップ掲載ページへのリンク集。
埼玉資料室では各自治体が発行したハザードマップや地域防災計画を集めています。下記はその一部です。各自治体がウェブサイトに公表していることが多く、インターネット上で見ることもできます。
S311.811/サイ『さいたま市洪水ハザードマップ(荒川・入間川)』(さいたま市 2017)
「利根川」「江戸川」など他の川版もあり。市の全体図に浸水想定区域や避難場所を記載。
S321.821/カワ『川越市地震ハザードマップ』 (川越市 2015)
地域の危険度を色分けした「危険度マップ」に、市の指定避難所や救急指定病院などを記載。
S318.857/クマ『熊谷市防災ハザードマップ』 (熊谷市 2016)
S318.811/サイ『さいたま市地域防災計画 平成30年3月20日修正』 共通編・震災対策編・風水害対策編・大規模事故等対策編 (さいたま市防災会議 2018)
4 埼玉の地質を調べる
S455/サイ『埼玉県地質地盤資料集 2018年度版』 (埼玉県環境科学国際センター研究企画室 2019)
公共工事等で得られたボーリングデータを柱状図形式にまとめたもの。深層S波速度構造データも掲載。
S455/サ『土地分類基本調査』 (埼玉県 1964-1981)
大宮、古河、寄居、熊谷、川越、秩父、鴻巣、野田(埼玉県内)、万場(埼玉県内)、高崎・深谷(埼玉県内)、三峰・金峰山(埼玉県内)、水海道・東京東北部・東京西北部(埼玉県内)
県が実施した基礎調査。付図として「地形分類図」「表層地質図」「土壌図」「傾斜区分図」「水系・谷密度図」 「利水現況図」「防災図」「土地利用現況図」があり、その分析が掲載されている。
県内の活断層を調べる
S453/トシ『都市圏活断層図』 (国土地理院/編 日本地図センター 1996-2005)
陸部の活断層の位置に関する最新(発行時)の調査結果に、地形分類表を加えて作成したもの。
S453/サイ『埼玉県活断層調査報告書』 (埼玉県環境部地震対策課 1996)
首都直下地震の震源の一つとして指摘されている綾瀬川断層について、地形調査・物理探査・ボーリング調査・理学的分析等を行った調査報告書。
5 災害に備えて
S369.3/サイ『埼玉防災マニュアル 2019~2020』 (埼玉新聞社 2019)
S369.3/ヒナ『避難と支援』 (西城戸誠/著 新泉社 2019)
S369.3/キタ『帰宅支援マップ 首都圏版』 (昭文社 2020)
《ひなぎく 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ》国立国会図書館
「市町村史に記された地震の記録」(埼玉県立図書館作成)あり。
6 印刷用PDF(2020年9月1日発行)
埼玉県の防災について調べる (PDF:1.1 MB)
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