令和7年度第1回貸出文庫新着図書紹介 予約受付開始は令和7年10月9日、木曜日、午前9時からです。 項目は書名、書名よみ、著者、著者よみ、出版者、出版年、ページ、内容説明の順です。 藍を継ぐ海 アイ オ ツグ ウミ 伊与原新 イヨハラ シン 新潮社 2024年9月 268ページ 20行 42文字程度 徳島県の海辺の小さな町で、違法と知りながらウミガメの卵を孵化させ育てようとする中学生、北海道で郵便局員を引退した父親のために隕石を拾った場所を偽ろうとする妊婦。山口、奈良、長崎など、自然豊かな日本各地で、大切なものを守る人々の姿と出会いを描く5つの短編集。 第172回(2024年下半期)直木賞受賞 アルプス席の母 アルプスセキ ノ ハハ  早見和真 ハヤミ カズマサ 小学館 2024年3月 351ページ 19行 43文字程度 神奈川で看護師をしながら、中学生の一人息子、航太郎を育てる秋山菜々子。シニアリーグで活躍する航太郎は、関東の高校からスカウトが来るも、実績の少ない大阪の新興校入学を決意、菜々子もサポートのため大阪に移る。甲子園を目指し、過酷な練習に励む息子、戸惑いながら精一杯寄り添う母、ふたりの感動の3年間を描く。2025年本屋大賞2位 カフネ カフネ 阿部暁子 アベ アキコ 講談社 2024年5月 302ページ 19行 42文字程度 溺愛していた弟が急死し憔悴する野宮薫子。弟のかつての恋人、小野寺せつなに会い弟の遺言を伝えるが、無愛想なせつなに冷たく拒絶されてしまう。怒りのおさまらない薫子だったが、体調を崩しせつなに助けられたことをきっかけに、彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。2025年本屋大賞 大賞受賞 禁忌の子 キンキ ノ コ 山口未桜 ヤマグチ ミオ 東京創元社 2024年10月 318ページ 20行 43文字程度 救急医の武田は、搬送された溺死体を見て衝撃を受ける。身元不明の男性の遺体が武田とあまりに瓜二つだったのだ。武田は、自身との関係を探るべく旧友で医師の城崎と共に調査を始めるが、さらなる謎の死と思いもよらぬ真相が待ち受けていた。第34回鮎川哲也賞受賞 ゲーテはすべてを言った ゲーテ ワ スベテ オ イッタ 鈴木結生 スズキ ユウイ  朝日新聞出版 2025.1 304ページ 18行 42文字程度 高名なゲーテ学者である大学教授、博把統一(ひろば とういち)は、家族との食事中にティー・バッグのタグに書かれていたゲーテの名言と出合う。自分が知らないこの言葉は本当にゲーテのものなのか。統一は出典を求め、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿っていく。若手作家が描く、学問とは何かを問う冒険譚。第172回(2024年下半期)芥川賞受賞 透析を止めた日 トウセキ オ トメタ ヒ 堀川惠子 ホリカワ ケイコ 講談社 2024.9 325ページ 18行 43文字程度 10年以上にわたる血液透析、腎移植、再透析の末、耐え難い苦痛により透析を止める決断をした最愛の夫。夫婦は、命綱である透析を止めても緩和ケアを受けられず、安らかな死さえ迎えることができない透析患者の現実に直面する。妻として寄り添い、苦しみ、夫の壮絶な最期を看取った著者が書いた医療ノンフィクション。 またうど マタウド 村木嵐 ムラキ ラン 幻冬舎 2024.9  293ページ 18行 42文字程度 「またうど」 愚直なまでに正直なまことの者 と徳川家重から評された老中、田沼意次(たぬま おきつぐ)。商人への課税、身分の低い者も抜擢する実力主義、蝦夷地開発など、前例や格式にとらわれない改革を実行した彼が、なぜ突如老中を罷免され領地を失ったのか。賄賂にまみれた悪徳政治家とされてきた意次を、誠実で卓越した手腕を持つ有能な人物として描く歴史小説。   1タイトルにつき20冊所蔵しています。         申込先 埼玉県立熊谷図書館 図書館協力担当  電話番号(代表番号)048-523-6291 ファクス番号(図書館協力担当直通)048-525-2667