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県立熊谷図書館では、2階ロビーにおいて6月から9月までの間、下記のテーマで資料展示を行っています。

所蔵資料展示目録(平成17年度第1回)2005 summer

旅の日本史 〜物見遊山・江戸時代の庶民の旅〜

江戸時代は、農民や町人などの庶民が日本国中を盛んに歩きまわるようになった時代でした。人々はどんな動機 で、どんな旅をしたのでしょうか。

《旅は生活を支えた》

   かつて日本人の旅には、レクリエーションとしての遊びの要素は含まれていませんでした。生活物資、特に食糧を手に入れるため、そんな切実な要求からうまれ たのが旅でした。旅は生活を支え、物資や人や情報の交流をもたらしました。

《山岳信仰から始まった信仰の旅》

  古くから、山には神がいると考えられてきました。山に雲がかかると田畑に恵をもたらす雨が降るとされ、農耕民である日本人は、山を仰いでは神に祈り雨を待 ち望みました。これが山岳信仰の起こりであり、やがて、各地の霊山といわれる山々に人々が行くようになり、信仰の旅が生まれました。

《信仰の旅から物見遊山の旅へ》

  江戸時代は、封建制の制度上庶民の旅は大幅に制約されており、社寺参詣を目的とする信仰の旅でなければなかなか許されませんでした。でも、お伊勢まいりだ けは別でした。封建制は神仏の信仰を大切にし、それを行政にも利用していたからです。伊勢神宮に参拝するという大義名分は、通行手形を受ける最も容易な口 実でした。仮に伊勢へ行かない者でも、伊勢参詣を口実に旅することができました。あるいは、形だけは伊勢に立ちより、あとは西国三十三ヶ所を回ったり、 京・大阪の見物に行くものもありました。  こうして、宗教的名目の中にも娯楽的要素が混じるようになり、庶民の間に旅ブームが広がっていきました。日常のがんじがらめの身分的拘束からたとえ一時 的にせよ解放され、見知らぬ所へ行くことがどんなに楽しいか、どんなに心が晴れ晴れとするか、その楽しさを人々は知ったのでした。

【参考文献】
  • 金森敦子/著「江戸庶民の旅」(平凡社)210.5エト
  • 樋口清之/著「日本人の歴史7旅と日本人」(講談社)210.1ニ 他

〈リストの見方〉  書名・副書名/叢書名/著者・編者/出版社/出版年/請求記号   ※館内利用と付記したものは、図書館内でご利用ください。

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