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日本史史料を探す(調べものに役立つ資料案内)

日本史の本を読んでいると、引用文献や参考図書のほかに、よく史料や文書の名前を見かけます。昔の人々が書き残した歴史的な資料を、特に「史料」と言いますが、その量は厖大で、よく知られた有名なものから、地域のある家で保管されていたものまで様々です。また、たとえ日本史の本に引用されていても、それがすべて私たちの読める形になっているわけではありません。
今回は、史料の探し方を御紹介します。(2015年3月31日作成)

関連資料・情報の集め方

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1 辞典や目録類で調べる

まず、基本的な辞典や目録類を確認してみましょう。史料を調べるための辞典・目録類には以下のものがあります。いずれも原文・全文が掲載されているわけではありませんが、史料の存在や所在を知ることができます。

● R025.1/コ 『国書総目録 1-8、著者別索引』(岩波書店 1989-1991)※館内利用
慶応3年までの日本人の著作、約170万点を収めた目録です。凡例には、近世の庶民史料は厖大で未整理のために割愛したものも少なくないとありますが、史料を探すには不可欠の資料です。
史料名の五十音順に配列され、よみや別名、巻・冊数、著編者、内容を分類等のほか、写本・版本の所蔵先、活字本や複製本の有無が記載されているので、実際に史料を見るための手掛かりが得られます。

● R025.1/コ 『国書読み方辞典』(植月博編 おうふう 1996)※館内利用
『国書総目録』に収録されている史料の読み方が分かるように編集された辞典です。史料名の頭文字を総画数順に配列しています。『国書総目録』のほか、『日本古典文学大辞典』(岩波書店)、『演劇百科大事典』(平凡社)、『日本国語大辞典』(小学館)の収録箇所も分かるようになっています。

● R025.1/コ 『古典籍総合目録 1-3』(国文学研究資料館編 岩波書店 1990)※館内利用
『国書総目録』の続編として編集されたもので、『国書総目録』以降、昭和63年度までに調査された約9万1千点の史料を収録したものです。

● R210.03/コ 『国史大辞典 15 上』(吉川弘文館 1996)※館内利用
日本最大級で、日本史の全領域を網羅した『国史大辞典』に掲載された史料名の五十音順索引です。探している史料名がどういった事柄・人物と関連しているかが分かり、調査の手掛かりとなります。

また、これらの辞典・目録類を収録した便利なデータベースに以下のものがあります。厖大な情報から検索して情報を探すには、コンピュータの利用が便利です。

「日本古典籍総合目録データベース」
国文学研究資料館が公開しているデータベースです。『国書総目録』『古典籍総合目録』に加え、これ以後に追加された情報も含まれています。

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2 史料集を調べる

歴史の本では、史料や文書は一部を引用して紹介されることが普通ですが、史料だけを集めた本もあります。当館で所蔵するものの一部を御紹介します。

● 210.08/コ 『新訂増補 国史大系 1-66』(吉川弘文館 1929-1964)
日本史史料の基礎的なものに校訂(本文を、異なる版や伝本などと比較して訂正すること)を加えて収録したものです。3回に渡り編さん事業が行われました。

● 210.08/シ 『新訂増補 史籍集覧』(近藤瓶城編 臨川書店 1967-1968)
  210.08/シ 『改定史籍集覧』(近藤瓶城編 臨川書店 1983-1984)
編者の近藤瓶城は岡崎藩の儒学者で、古代から江戸時代までの文書や歴史書を収録したものです。『群書類従』に収録されなかったものを中心としていて、軍記物が多いことが特徴とされています。

● 210.088/タイ 『大日本史料 第1編-第16編』(東京大学史料編纂所編纂 東京大学出版会 1953-2014)
歴史上の重要な出来事について概要をあらわす文章で示し、その関連史料を列挙したもので、出来事の年月日順に配列されています。一つの史料の全文をまとめてみることは出来ませんが、ある出来事がどの史料に書かれているかが分かります。仁和3年(887)から慶応3年(1867)までの約980年が対象で、現在も刊行が続いています。

『大日本史料』のほか、『大日本古記録』『大日本古文書』『鎌倉遺文』『平安遺文』などの史料集をまとめて検索できるデータベースもあります。

「東京大学史料編纂所 データベース検索 横断検索」
検索したい言葉を入力すると、編纂所所蔵史料や全文データベース、辞典や図像データベースなど、東京大学史料編纂所が作成した様々なデータベースを一度に検索することができます。

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3 史料や出来事・人物と関連する地域の歴史を調べる

刊本ではなく、地域の有力者の家や寺社などに残された文書などの史料を調べる時には、以下の方法があります。

● 関係する地域の都道府県史や市町村史を調べる
都道府県史や市町村史には、「通史編」と「資料編」に分かれているものがあります。「通史編」は通読できるよう読み物風に書かれていますが、「資料編」はその基になる史料の原文が収録されています。また、地域の博物館や資料館、文書館で収蔵している史料の目録等も、所在を調べる有力なツールです。

都道府県史や市町村史の内容・目次は以下のものでまとめて調べることができます。

「リサーチ・ナビ 本の内容情報から探す」
国立国会図書館の検索システムで、「目次データベース」を含む複数のデータベースを一度に検索できます。「目次データベース」では都道府県史や市町村史のほか、地図や古典籍などの目次が収録されています。

● R210.031/ケン 『県史誌内容総覧 資料編1-4』(日外アソシエーツ 2009)
関東と近畿・東海地方の県史の近世編、近現代編の内容細目を収録しています。

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4 雑誌や紀要を調べる

大学や研究機関などの研究として、史料や文書が調査・翻刻(古文書などを活字にして読めるようにすること)された場合は、雑誌や紀要に掲載されることがあります。雑誌や紀要の内容は、以下のもので調べられます。

「CiNii Articles」
国立情報学研究所の作成したデータベースで、学協会刊行物、大学研究紀要、国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなど、学術論文を中心に検索できます。

「NDL-OPAC 雑誌記事検索」
国立国会図書館が収集・整理した国内の雑誌の記事・論文のデータベースです。「CiNii Articles」に比べ、幅広い分野の雑誌記事が収録されています。

さらに詳しく調べたい、探し方が良く分からないなど、お困りの時は図書館の職員に御相談ください。資料を探すお手伝いをいたします。

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[ このページに関するお問い合わせ先 ]
埼玉県立熊谷図書館 人文科学資料担当 Tel:048-523-6291 Fax:048-523-6468 E-mail:kuma-jinbun@lib.pref.saitama.jp