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ホーム分野別ガイド資料保存~未来へつながる保存の技術~> 日頃からできる本のケア

日頃からできる本のケア

手を洗おう

資料の利用前・利用後には、手を洗いましょう。
洗った手はよく拭いてから、資料にふれましょう。

「手を洗おう」ポスターの画像

「手を洗おう(埼玉県立図書館 ©)」ポスター (PDF:448.4 KB)

*公共図書館や学校図書館など、館内での掲示にご活用ください。

水気、ご遠慮ください

水気の含まれる消毒液の吹き付けは、紙資料の劣化につながります。
ご自宅などでのご利用はご遠慮ください。

「水気、ご遠慮ください」ポスターの画像

「水気、ご遠慮ください(埼玉県立図書館 ©)」ポスター (PDF:438.2 KB)

*公共図書館や学校図書館など、館内での掲示にご活用ください。

本をいためない正しい取り出し方

【ポイント】 本の背に指を引っかけずに取り出します。

(1) 両サイドの本の背を軽く押します。
本の取り出し方の写真1
(2) 取り出したい本の真ん中を持ち、取り出します。
本の取り出し方の写真2
(3) 両サイドの本を押せない程ゆとりがなくきつい場合は、天小口に指の腹をあて取り出します。
本の取り出し方の写真3

ドライクリーニング

【ポイント】 水分を使わずに、刷毛やマイクロファイバー製のクロスで、埃や汚れをとる効果的な方法です。
※作業にあたっては、室内換気しマスクを装着しましょう。

(1) 汚れが入り込まないように、片手で小口をしっかり持ちます。
ドライクリーニングの写真1
(2) 刷毛で埃をはらいます。きれいな方→汚れている方の順(地→前→天)
ドライクリーニングの写真2
(3) 表紙側・裏表紙側ともに見返しのノドを、中央から外に向かって刷毛ではらいます。
ドライクリーニングの写真3
(4) 全体をマイクロファイバー製の布で拭きます。
※化学ぞうきんは本を傷めるため使用してはいけません。 ドライクリーニングの写真4

ページの折れ・シワの手当て

【ポイント】 ごく少量の水気をあたえてから重しをのせて乾燥させることで、ページを平らに戻します。
※弱った紙や写真集などの塗工紙にはできません。

(1) 折れ・シワを取りたいページの下にコピー用紙など白紙の吸水紙を挟みます。 (2) 水で濡らして固く絞った布巾で水気をあたえ、折れやシワを伸ばします。
ページの折れ・シワの手当ての写真1
(3) 新しい白紙を上下面に挟み、本を締め板で挟みます。
ページの折れ・シワの手当ての写真2
(4) 5kg程度の重しをのせて乾燥させると平らに戻ります。
ページの折れ・シワの手当ての写真3

※折れ・シワだけでなく折れ癖・巻き癖、引きつれなどの傷みを治し、平らにする方法です。
水気を与えたまま放置すると膨張してゆがむため、しっかり乾燥させます。

水濡れ(雨&水)の手当て

【ポイント】 水濡れ本の手当てはスピード勝負。白紙などの吸水紙を挟み水分を取ることで、元の状態に近づけます。
※濡れたまま放置するとカビの発生、ゆがみ、紙のはりつき等、傷みが進行します。

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(2) 水を吸ったら白紙を取り換えます。さわってもほとんど湿り気を感じなくなるまで繰り返します。
水濡れ(雨&水)の手当ての写真2
(3) 本を締め板で挟み、5kg程度の重しをのせてしっかり乾燥させます。
水濡れ(雨&水)の手当ての写真3
※大量に水濡れの手当てをする時
(1)の作業の前に、本を立てて、風通しのよいところである程度乾燥させます。
水濡れ(雨&水)の手当ての写真4

本を大切にするために、気をつけたいこと

環境(光・ホコリ・湿気)に気をつけて、本を置きましょう。
本を大切にパネル(環境)
本はデリケートです。やさしく丁寧に取り扱いましょう。
本を大切にパネル(丁寧な取り扱い)
公共のものと、自分のもの、区別して考えましょう。
本を大切にパネル(公共の本、自分の本)
新しい本は開き癖をつけましょう。

本を大切に(開き癖をつける)