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埼玉の地名について調べる(調べものに役立つ資料案内)

郷土のことを学ぶとき、その地名に関心を抱く方が多いのではないでしょうか。地域の名前は、古くからその土地に根付いているものや、市町村合併で新しく生まれたものなど、さまざまです。
今回は、埼玉県の地名とその由来について知りたいときに役立つ図書館資料やウェブサイト等をご案内いたします。
(本稿は『県立浦和図書館広報紙 調(しらべ)』第 20号を全面改訂したものです)

(2022年3月29日作成)

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1 (辞)典類から調べる

本のアイコン S290.34/『埼玉県の地名 日本歴史地名大系 11』(平凡社 1993)
地域項目編、文献解題、行政区画変遷・石高一覧、索引で構成されています。行政地名、人文地名、自然
地名、考古遺跡、神社・寺院などが歴史地名として扱われており、地域の歴史・文化・生活がわかる歴史地名辞典です。


本のアイコン S290.34
/『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1988)
総説、地名編、地誌編、資料編で構成されています。地名編は、歴史的行政地名、自然地名、人文地名等
が50音順に配列されています。地誌編は刊行時点での行政区分に従い配列されています。資料編には、小字一覧、地名資料解説が収載されています。


本のアイコン S290.34
/サイ『埼玉県地名由来事典』(小林茂多編 小林茂多 1999)
県内に語り伝えられている地名の由来が50音順にまとめられています。


本のアイコン S290.34
/『さいたまの地名 埼玉ふるさとシリーズ 4』(埼玉県県民部自治文化課編 改訂版 埼玉県県民部県民文化課 1983)
項目が市町村別になっており、「各市町村に残る由緒ある地名」や「現在公的には使われていないが歴史的に価値ある地名」の由来を解説しています。


本のアイコン S290.34/
『埼玉県地名誌 名義の研究』(韮塚一三郎著 改訂新版 北辰図書 1977)
『新編武蔵風土記稿』と『武蔵国郡村誌』掲載の宿町村名の起源や語源の研究をまとめたものです。項目
が市町村別になっており、巻末に索引があります。


本のアイコン S290.34/サイ
『埼玉県地名総覧』(埼玉県地名研究会 埼玉県地名研究会 〔1963)
埼玉県の大字・小字名を一覧にまとめたものです。

2 地名の調査・研究資料から調べる

各地の地名をまとめた資料の一例をご紹介します。

本のアイコン S290.34/チメ『地名は語る 埼玉の歴史と伝承』(埼玉新聞特別編集委員室取材・執筆埼玉新聞社 2019)


本のアイコン S290.34
/チメ『地名は語る 埼玉の歴史と伝承 続』(埼玉新聞特別編集委員室取材・執筆埼埼玉新聞社 2021)


本のアイコン S291.1
サイ『さいたま市地名の由来 地名からわかること』(青木義脩著 幹書房 2013)


本のアイコン S290.32
/ハニ『羽生市の地名 地名からみる羽生の歴史』(間仁田勝著 羽生須影今むかし探究会 2019)


本のアイコン S291.2/
カワ『川口の地名』(川口市郷土史会50周年記念事業地名作成委員会編 増補改訂 川口市郷土史会 2018)


本のアイコン
S295.1/ホン『本庄市の地名 1 本庄地域編』(本庄市教育委員会文化財保護課 2017)


本のアイコン S293.2
/ナメ『滑川町の地名』(高柳茂著 まつやま書房 2015)


本のアイコン S291
/サイ『埼玉の地名 新座・志木・朝霞・和光編』(神山健吉著 さきたま出版会 2013)


本のアイコン S295.6/
カミ上里町の地名のはなし(乾武郷土史研究会著 上里町 乾武郷土史研究会 2010)


本のアイコン S290.34/
カソ加須と大桑 なぜ「かぞ」と「おおが」なの(野本誠一著 2010)


本のアイコン S295.92/メヌ『妻沼地名考 昔の郡郷村大字小字の呼称と背景』(金谷俊夫編 妻沼郷土史研究会 2005)

3 自治体史等から調べる

自治体史は、特定の地域に関するさまざまな情報がまとまっており、その地域のことを調べるときに欠かせない資料です。

以下に一例をご紹介します。

(1)時代に注目して調べる
以下の資料では、江戸時代後期~昭和45年までの地名や地域の様子を調べることができます。

本のアイコン S290.1/『新編武蔵風土記稿』(蘆田伊人編集校訂 雄山閣 1996)12+索引
徳川幕府が、文化7年7年(1810)~文政11年11年(1828)にかけて編纂した武蔵国の地誌です。当時の各村の状況を知る上で欠かせない資料で、地名調査では必須の基本資料です。

本のアイコン S290.1/サ『武蔵国郡村誌』(埼玉県編 埼玉県立図書館 1953-1955)全15巻
明治8年8年(1875)の太政官布達により全国的に地誌の編纂が行われ、埼玉県では白根多助、吉田清英両県令のもとに編纂、地理寮に提出したものです。明治初期における各村の現勢がわかる資料です。『新編武蔵風土記稿』と同様に地名調査では欠かせない基本資料です。

本のアイコン S290.1/『埼玉県市町村誌』(埼玉県地域総合調査会〔編〕 埼玉県教育委員会 1972-1980)全20
明治9(1876)年~昭和45(1970)年頃までを対象とした、各市町村の地誌で、市町村ごとの項目になっています。
近世の領有関係と町村施行までの行政区画が表になっており、市町村合併がわかりやすいです。地名について、昭和45年当時の大字・町名の一覧や字の廃止の一覧が掲載されています。

(2)地域に注目して調べる
各市町村史には、地名の由来や昔の地名が載っていることがあります。

本のアイコン S241.1/オオ『大滝村誌 下』(秩父市大滝村誌編さん委員会編 秩父市 2011)
p326-330「地名伝説」に「大血川」「十々六木」の由来が載っています。

本のアイコン S279.3 /ヨシ『吉川市史 民俗編』(吉川市史編さん委員会編 吉川市 2010)
p445「三輪野江地名の由来」が紹介されています。

本のアイコン S279/シヨ『菖蒲町の歴史と文化財 通史編』(社会教育課編 菖蒲町教育委員会 2006)
p16-17「地名の由来」に「菖蒲」「三箇」などの由来が載っています。『新編武蔵風土記稿』『武蔵国郡村誌』を基に作成された「大字別小字名表」も掲載されています。
p18-22「菖蒲町に分布する地名」 字名以外の区域名を含め、整理した一覧表です。大字・小字のほかに行政区域名農業センサスで使用されている区域名、JA農家組合で使用されている区域名が対照表になっています。

本のアイコン S224/『狭山市史 民俗編』(狭山市 狭山市 1985)
p351-369「地名に関する伝説」に「射留魔の地名由来」など、地名の由来を含む伝説が載っています。

本のアイコン S268/オオ『大利根町史 民俗編』(大利根町教育委員会編 大利根町 1998)
p141-143「地名伝承」に「舟戸」「旗井神社」などの由来や伝承が載っています。

本のアイコン S229/サ『坂戸市史 通史編1』(坂戸市教育委員会編 坂戸市 1992)
p699-715 坂戸市内の中世の地名及びその出典が紹介されています。

4 市町村の変遷に関する資料から調べる

以下の資料では市町村合併による地名の変遷を調べることができます。

本のアイコン S312/『埼玉県市町村合併史』
(埼玉県総務部地方課編 埼玉県
)上巻:1960 下巻:1962 附録:[1960]
上巻総説、下巻各論からなり、各市町村の変遷を表した表や、巻末に旧町村名索引が載っています。
上巻:地方自治制度の改革の歴史と、明治以降の町村合併の概要
下巻:市町村ごとの概要と明治~昭和の各合併について

本のアイコン S350/サイ『埼玉県統計年鑑 第67回(令和2年)』(埼玉県総務部統計課編 埼玉県総務部統計課 2021)
p6-10「1-5 市町村の廃置分合等の沿革(令和2年3月31日現在)」各市町村の合併・境界変更等の状況の一覧表があります。

インターネットのアイコン 「合併デジタルアーカイブ」(総務省自治行政局市町村課)
総務省自治行政局市町村課(旧合併推進課)が調査した、平成11年度以降の合併市町村に係る合併協議会のデータを検索・閲覧することが出来ます。

5 雑誌記事や新聞記事から調べる

地域の歴史や民俗に関する雑誌には、地名についての論文や記事が掲載されているものがあります。また、新聞記事にも地名について書かれているものがあります。
以下に一例をご紹介します。なお、記事は「埼玉関係データベース」等で検索することができます。

本のアイコン 高柳茂著「生出塚という地名について埼玉史談 第66巻第1号』p15-18(埼玉県郷土文化 2021.06)

本のアイコン 「由緒ある地名残し魅力ある町に 江戸小路 市宿 大工町 」『埼玉新聞 1989年1月24日 11面』

埼玉県の地名を調べるとき便利データベースやウェブサイト

データベースのアイコン 「埼玉関係データベース」(埼玉県立図書館)
埼玉県に関する情報を探すことができるデータベースです。
〈埼玉新聞記事見出し索引〉〈埼玉関係雑誌記事見出し索引〉〈埼玉関係人物文献索引〉〈埼玉県内史誌目次索引〉の4つのコンテンツからなっており、自治体史等や雑誌・新聞記事から地名を調べるときに役立ちます。埼玉関係データベースの詳細はこちらから。

データベースのアイコンmagazine plus」(日外アソシエーツ)
明治から現在まで、学会誌から一般紙までの雑誌・論文を横断検索することができるデータベースです。
埼玉関係DBには採録されていない雑誌の目次も検索することができます。県立熊谷図書館・県立久喜図書館・浦和分室でご利用いただけます。

インターネットのアイコン 「調査・相談(レファレンス)に役立つリンク集」(埼玉県立図書館)
埼玉県立図書館ウェブサイトで公開している、調べものや情報収集のためのリンク集です。

インターネットのアイコン 「国立国会図書館サーチ」(国立国会図書館)
国立国会図書館をはじめ、全国の公共・大学・専門図書館や学術研究機関等が提供する資料、デジタルコンテンツを統合的に検索が可能です。
「レファレンス情報」から調べ方のヒントを探すこともできます。

インターネットのアイコン 国立国会図書館リサーチ・ナビ「歴史・地理・地域研究(日本)」 (国立国会図書館)
リサーチ・ナビは、国立国会図書館職員が調べものに有用であると判断した図書館資料、ウェブサイト、各種データベース、関係機関情報を紹介しているものです。「地理・地名」の項目では地図・絵図や航空写真等を閲覧できるウェブサイトが掲載されています。

インターネットのアイコン 各市町村ウェブサイト
市町村のウェブサイトには、地名の由来や地域にまつわる伝承などが紹介されているものがあります。
「「わらび」地名の由来」(蕨市)
「矢納の地名のいわれ」(上川町)

6 PDF版(2022年3月29日発行)

埼玉の地名について調べる (PDF:1.7 MB)

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