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「子育て応援の夢実現へ-宝探し気分で図書館詣で-」

ビジネス支援室利用者インタビュー03

子育て応援基地 えすこおと 管野永江(かんの ひさえ)さん

当館のビジネス支援室を活用して事業を始めた利用者を紹介します。

管野永江さんは、個別発達指導や子育て相談など、子どもの心の成長を支援する「子育て応援基地 えすこおと」を運営しています。

子育て応援基地えすこおとの看板

どういうきっかけで、埼玉県立図書館の資料やサービスを利用しましたか?

起業を考え始めたものの知識が全くのゼロ状態の時に、埼玉県立熊谷図書館に置いてあった「女性創業相談会 in 埼玉県立熊谷図書館」のリーフレットを友人が届けてくれ、その時に「ビジネス支援室」の存在も教えてくれたこと(司書さんが相談に応じてくれる等)がきっかけです。

何かヒントをつかみたい一心で、相談会とビジネス支援室に通いました。

埼玉県立図書館の資料やサービスをどのように利用しましたか?

起業に向けて「ビジネス支援室」に時間を見つけて通いました。開業までの約1年間、毎回、司書さんにデータや参考になる本を相談させていただき、必要な情報を複写したり、本を借りたりしました。また、講座や相談会に参加し、必要な情報収集を行いました。

本の貸出では、事業計画書の作成や青色申告の方法、集客方法などの運営に関する資料を利用しました。

また、図書館のデータベース「MieNa(ミーナ)では、近隣市町村の5-15歳の人口動向や教育費にかける割合、エリア毎の個人塾・放課後デイサービス・カウンセリングルーム数などの情報を得ることができました。

他の利用者におすすめしたい埼玉県立図書館の資料やサービスはありますか?

レファレンス・サービス

おおまかな質問に対しても、自分では気づかないような様々な視点から回答していただき、参考になりました。また、文書で回答していただけたので、大事な部分にマーカーを引き、何度も読み返すことができ、事業計画書を作成する際の助けになりました。

市場調査についても、様々な角度からの調べ方を教えていただき、創業の際の参考になりました。

女性創業相談会 in 埼玉県立熊谷図書館

創業までの細かなタイムスケジュールについても助言をいただき、毎回の相談日に進捗状況を確認・修正することができました。また、「補助金制度」についてご案内があり、私のような「個人」が対象になる補助金制度があることを知り、応募することができました。

さらに、私のように「第二の人生」として創業して活躍されていらっしゃる先輩創業者についてのお話を伺うこともでき、意欲がわきました。

子育て応援基地「えすこおと」について教えてください。

私は、埼玉県北部地域の小学校で「発達障害・情緒障害通級指導教室」の担当をしていました。保護者の方から、学校や学習塾とは異なる「子どもの心の成長」を目的とした場が地域に無く困っているという話を聴いて「学びの場」・「相談の場」の必要性を感じ、20241月にこの「えすこおと」を開設しました。

学びやすさ・生活しやすさを広げられるように、「寄り添い」「共に歩む」ことを大切にした「子育て応援基地」をめざしたいという思いから「えすこおと」と命名しました。

えすこおとの外観

子育て応援基地「えすこおと」ではどんな活動をしていますか。

子どもの個別発達指導と保護者への子育て相談、季節の親子ワークショップ、教職員向け指導相談・研修会を行っています。

個別発達指導は、5歳から中学生までの「特性」のあるお子さん(こだわりがある、感情のコントロールが難しい、コミュニケーションが上手くできない、身体や指先の使い方が不器用、読み書きがスムーズにできない等)への個別指導を、本人の特性に応じたプログラムを個別に作成し、実施しています。

子育て相談では、保護者を対象とする発達相談、就学相談、子育て相談等のカウンセリングを対面・オンラインで行います。また、親子参加型ワークショップを開催し、他者との関係作りやコミュニケーションを実践する場を設定しています。ワークショップでは、7名の協力者の特技を生かした内容(読み聞かせ・手芸・工作・調理等)で開催し、親子がほっとできる時間を提供します。

親子ワークショップの様子

ターゲットのニーズをどのように捉えていますか?

学習塾では対応してもらえない指導内容(SST(ソーシャルスキルトレーニング)等の指導)を重視しています。

個別指導では、それぞれの特性(生きづらさ)に焦点を当て、個別の指導プログラムを作成し、それに基づき指導を進めることで、特性の自己理解をし、自分なりの対応や対処方法を身につけることで生活しやすくなります。同時に、本人の良さや得意な事にも注目し、伸ばすことで自己肯定感を高めていきます。

平日の日中の他に、夕方・夜、土日と祝日に指導・相談時間を設定し、保護者の生活に合わせ、保護者の悩みを十分に聴くこともできるようにしています。児童生徒にとっても、習い事の感覚で通うことで、公的機関では補い切れないものの一端を担うことができると考えます。

また、個別指導後に保護者に説明時間を設けることで、発達障害等に関する正しい知識や関わり方を提供しています。そのことにより、子どもへの理解を深め、保護者が子どもに積極的に関われるように支援したいと思います。

保護者の中には、自分の子育てを責め、周囲に遠慮し、孤立しがちな方もいらっしゃるので、「思いを共有」し「一緒に考える」ことで、保護者の子育てに対する不安が少しでも軽減できるような後押しができればと思います。

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子育てにおいてとても大切な事業に図書館が役立てて嬉しく思います。本日はありがとうございました。

以下は、この記事に関連するウェブページへのリンクです。

子育て応援基地 えすこおと(ホームページ)

えすこおと(Instagramアカウント)

えすこおと(Xアカウント)

えすこおと(公式Line)

女性創業相談会 in 埼玉県立熊谷図書館

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