「パン作りが楽しくてベーグル屋を始めました!」
ビジネス支援室利用者インタビュー01
「n.t.bagel」経営 常名咲香(じょうな さきか)さん
当館のビジネス支援室を仕事に活用している経営者のお一人を紹介します。
常名咲香さんは熊谷産米麴から作る天然酵母と国産小麦を使ったベーグルを販売しています。
どういうきっかけで、埼玉県立図書館の資料やサービスを利用しましたか?
創業を考えていた時、商工会議所の方から事業計画書を作ってみてはと薦められ、県立図書館を利用することになりました。
埼玉県立図書館の資料やサービスをどのように利用しましたか?
事業計画書を作成するため、パンの需要がどのくらいあるのか、添加物に対する消費者の意識はどうなのか、天然酵母パンのどんなイメージをもたれているか、大手企業の動向についての文献を利用しました。
世帯の食品購入金額などのさまざまなデータを、図書館のデータベース「MieNa(ミーナ)」で調べることができました。ベーグルの金額設定について悩んでいたのですが、販売予定地域のターゲット層についてデータで裏付けることができました。
他の利用者におすすめしたい埼玉県立図書館の資料やサービスはありますか?
女性創業相談会in埼玉県立熊谷図書館
女性創業相談会ではアドバイザーの先生に事業計画書について細かく指導してもらいました。事業計画書を作ることで、数字の重要さを改めて認識することができました。
ビジネス支援室の図書
ビジネス支援室にはパン屋のはじめ方、カフェのはじめ方などの読みやすい本が本棚にまとまっていて探しやすかったです。本屋にない本もありました。パン屋以外の業種でも、参考になる部分がありました。特に、資金がどのくらい必要か、どういうスケジュールで進めたらいいか、事業計画書の書き方などについて参考にしました。
お子様連れに優しい施設
ビジネス支援室はきれいで、館内にはおむつ替えシートもあります。小さい子を連れていても利用しやすかったです。
司書のレファレンス・サービス
カウンターの司書の方にざっくりとした質問をしたときも、何冊か紹介してくれ、だんだんと知りたいことが自分の中で明確になっていきました。それで読みたかった本に出会うことができました。
ベーグルの特徴を教えていただけますか?
熊谷産米麹から作る天然酵母と国産小麦でベーグルをつくっています。地元の旬の野菜や果物を使用したベーグルも販売しています。この熊谷産の米麹から作った天然酵母を使用すると、風味、うまみがでます。妻沼の農家さんの米麹は、色々な米麹で酵母を作り試した中で元気に発酵し、美味しいベーグルができることに私自身感動しました。それから長年農家さんの米麹を使い継ぎ足ししています。ママがほっとできる、お子様と一緒に安心して食べることができる、というコンセプトなので、お子様でも食べやすいサイズにしています。
ターゲットのニーズをどのように捉えていますか?
はじめは自分の子どもが離乳食を始めるころに安全・安心な食べ物に関心を持ち、パン作りを始めました。パン作りそのものが楽しいのですが、子育て世代の方や女性の方で地産地消や環境に優しい食べ物を求めている方などが、このベーグルの良さを理解してくださっていると感じています。製造過程をSNSで公開することも、安心につながっていると改めて思いました。
はじめて女性創業相談会に参加してから開業まで、どのように進められましたか?
2019年6月~2020年2月ごろまで 女性創業相談会に参加
コロナ禍もあり、ベーグル開業の活動はしばらくしていませんでした。
2022年12月 物件取得
2022年12月下旬~ 工房作り
2023年1月中旬 開業届
2023年1月下旬 営業開始
令和5年度に雑誌「cafe-sweets」の購読も始めたので、是非見に来てください。本日はありがとうございました。
ビジネスって聞くとなんだか私は堅いイメージがしてしまって。
自分で経営してみて、数字も大切なのですが人との関わり合いや夢を現実にしていくこと、ネットを使った伝え方、宣伝など事業を継続するために色々な視点を持っていくのも大切かなと感じています。情報を得るためにネットの活用もいいのですが、本だと必要な情報が集約されていることも多く学びになります。ふらっと立ち寄って、自分のやりたいことを膨らませて実現に近づける場所になって欲しいなと思います。