「自転車で図書館に通い、仕事も健康も充実」
ビジネス支援室利用者インタビュー02
プロジェクトマネジメントの本を出版 前田考歩(まえだ たかほ)さん
当館のビジネス支援室を仕事に活用し、本を出版された利用者を紹介します。
前田考歩さんはプロジェクトの仮説立案、合意形成、進行管理の支援、研修やワークショップの講師をしています。
どういうきっかけで、埼玉県立図書館の資料やサービスを利用しましたか?
県立図書館へは子どもたちを連れて一度本を借りに行ったことがあったのですが、電車とバスを乗り継がないといけないので通うことは全くなかったんです。
でも、コロナ発生後、東京へ出勤していたのが在宅勤務になりました。東京に行っていたときは品川区の図書館を利用していました。在住している行田市内の図書館に行くことはほとんどありませんでした。行田市の図書館では自分が読みたい本が見つからなかったんです。
在宅勤務になって運動不足を感じ始めたとき、クロスバイクを購入しました。クロスバイクなら県立図書館にも通えて、かつ自分が読みたい本もあり、久喜からも取り寄せてもらえる!ということで、利用するようになりました。
埼玉県立図書館の資料やサービスをどのように利用しましたか?
書籍は、自身の書籍執筆、研修プログラム、プロジェクトの病態関連図などの各種コンテンツの参考にしました。
レファレンス・サービスは、書店でプロジェクトに関するブックフェアを行う際の企画の参考とするため利用しました。
実際の質問は、「何か新しいことに取り組まなければならなくなった時に、心掛けること、始める手順や作業について書かれている本が読みたい。また、自分でも調べられるように、質問内容のような本を探す際のキーワードを教えてほしい。」というものでした。さまざまな分野の本や雑誌記事を紹介していただきました。
プロジェクトに関する本は図書館の分類では多分野に渡っています。
他の利用者におすすめしたい埼玉県立図書館の資料やサービスはありますか?
レファレンス・サービス
自分の抱えている課題や取り組んでいるプロジェクトについて、自分一人だとどうしても限られた視点からや狭い視野で調べたり考えたりすることになります。
レファレンスをお願いする時、自分の解決したいことや成し遂げたいこと(目標)を先に伝えてから依頼すると、自分にはなかった視点を提供してもらえます。また司書から質問を受けたときや会話の過程で、新しい気づきや発見が生まれることもあります。
自分の課題や目標に対してのレファレンスの「結果(参考書籍や資料)」だけでなく、レファレンスの「過程」にも素晴らしい価値があると思います。
2023年8月に『ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本』を出版されました。特徴を教えてください。
プロジェクトの仮説や計画を未経験の人でも言語化・構造化できる「プ譜(プロジェクト譜)」のフレームワークを解説したものです。

プロジェクトの原理原則や考え方をインプットするだけでなく、読者が机上演習するためのドリルも提供しています。
図書館のレファレンスからもヒントを得た、プロジェクトの計画づくりに必要な言語化を促す問いかけのサンプルや問いかけリストも収録しています。