埼玉資料
2025年10月9日
【埼玉県立図書館デジタルライブラリー】をご存じですか? Part2
こんにちは! 熊谷図書館 地域・行政資料担当です。
前回は【埼玉県立図書館デジタルライブラリー】について、基本的なことを紹介しました。
今回は、デジタルライブラリーの資料についてお伝えしていきます!
【埼玉県立図書館デジタルライブラリー】にはどんな資料があるのか、探すのが難しい方もいらっしゃいますよね。
そこで、図書館ではおすすめの資料を紹介する「WEB資料展」を開催しています!
資料展はその図書館に行かなければ見られない? そんなことはありません! WEB資料展なら、実際に図書館に行かなくても、WEB上でそのテーマの資料を見たり読んだりすることができるんです。
WEB資料展は県立図書館ウェブサイトのトップページにショートカットボタンがあります!
ではここで、過去のWEB資料展を振り返ってみましょう!
【WEB資料展】「埼玉の自慢したい風景」
現在は閉館した県立浦和図書館で、2012年度開催された展示「自慢したい風景」を、WEB資料展として再現! 名所・史跡の風景、産業の風景、伝統芸能・祭の風景を、当館所蔵の古写真と現在の写真とで見比べることができます。たとえば、秩父市の羊山公園。今は芝桜で有名ですが、戦前の写真には羊を飼育している風景が見られます。羊山公園の名前の由来になったそうです。あなたの自慢したい風景はどこですか?
【WEB資料展】「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」
子どもの頃、さいたま郷土かるたで遊んだ人も多いのではないでしょうか。私もその一人で、埼玉県についてはこのかるたで遊びながら勉強したといっても過言ではありません! 今でも読み札の五七五は覚えています! ここでは『彩の国21世紀郷土かるた』(2002年発行)に読まれた埼玉を代表する46の名物を、かるたと図書館所蔵資料を使って紹介しています。私の頃とは違うわ! というあなた、大丈夫です。『さいたま郷土かるた』(1982年発行)もデジタル化されているので見ることができますよ!
【WEB資料展】「『忍名所図会』を歩く」
忍城といえば、小説『のぼうの城』が映画化され、一躍有名になりましたよね。天保年間(1830~1843)の忍城周辺の名所・旧跡や事項が書かれた資料が『忍名所図会』です。WEB資料展では『忍名所図会』の中からいくつかピックアップして紹介しています。その中には、今は丸墓山古墳として知られる「麿墓山」があります。忍城水攻めの時には石田三成が本陣を構えたという文と共に麿墓山を含む忍城眺望が描かれているのを紹介。また、熊谷を流れる星川には蛍が見られたとの記述もあり、忍城周辺の当時の様子を知ることができますよ!
【Web資料展】「江戸の出版物と巡る秩父霊場」
江戸時代に人気のあった札所巡り。西国・坂東と並ぶ3大観音霊場の一つである秩父霊場の札所巡りに関する資料を紹介しています。実際に使われた納経帳(御朱印帳)の紹介から始まり、秩父霊場についての解説、当時使われた絵図や旅に役立つ道中記などの紹介があり、なかでも目を引くのが、江戸時代に霊場巡りのガイドブックとして人気を博した『観音霊験記』。浮世絵の揃物で、上部には奉納額の体裁の中に札所の伽藍風景の概略があり、下部には札所にまつわる逸話が描かれています! ぜひ、デジタルライブラリーで秩父札所34カ所の浮世絵をご覧ください!
【Web資料展】「古典籍・絵図に見える埼玉の河川の風景」
埼玉県は荒川・利根川の二大河川をはじめ、県全体に占める河川面積の割合が全国2位の「川の国」です! 前述の『利根川図志』をはじめとする「利根川」に関する資料や、二大河川のもう一つ「荒川」に関する資料を紹介。そして、これまで行われてきた治水・利水に関する資料も紹介しています。それから、埼玉県で河川を使った戦の記録といえば、忍城の水攻めですね! 講談で語られる忍城水攻めの資料もありますよ!
【Web資料展】「集え!埼玉各地の地図」
この年、新たに公開した埼玉県内各地の地図を紹介! 主に、大正から昭和の絵図、地図を掲載していますので、現在の地図と比較してみるのも面白いですね。また、ジャパンサーチで見ることができる埼玉県内の地図コレクションについても紹介しています!
今年度も鋭意作成中ですのでお楽しみに!
みなさんが、ここで公開しているデジタル化資料やデジタルデータを使いたいなぁというときは、「埼玉県立図書館所蔵デジタルデータ利用規約」をご確認ください。また、利用についての「よくある質問」をまとめていますので、こちらもご覧ください。
最後に、最近の資料活用例をご紹介します!
現在、埼玉県立文書館で行われている「企画展 北武蔵の剣術-幕末から近代へ-」のポスター・チラシのタイトル背景画像は、埼玉県立図書館所蔵資料の写真を二次利用しているんですよ!12月21日(日)まで開催していますので、ぜひ足を運んでみてください!
いかがでしたか? みなさんも気軽に【埼玉県立図書館デジタルライブラリー】を利用してみてくださいね!
2025年10月6日
【埼玉県立図書館デジタルライブラリー】をご存じですか? Part1
こんにちは! 熊谷図書館 地域・行政資料担当です。
突然ですが、みなさんは【埼玉県立図書館デジタルライブラリー】をご存じですか?
県立図書館ウェブサイトのトップページにショートカットボタンがあります。
今回はこの【埼玉県立図書館デジタルライブラリー】についてご紹介します♪
まず、デジタルライブラリーでは何ができるのでしょうか?
デジタルライブラリーでは、埼玉県立図書館が所蔵する著作権保護期間を満了した古典籍、絵図、古写真等をデジタル化した資料を見ることができます。資料をデジタル化すると壊れそうな古い資料や貴重な資料も気軽に楽しむことができるのです。
どんな資料があるのかは「デジタル化資料一覧」をご覧ください。
その中から例をあげてみると・・・
『利根川図志 第1巻』(赤松宗旦著 山田屋佐助 1855)には、こんなカッパのイラストが載っていたり、
『利根川図志 第6巻』(赤松宗旦著 山田屋佐助 1855)には、アシカのイラストも載っています。
この『利根川図志』は、江戸時代末期の利根川中・下流域を紹介している資料で、のちに柳田国男により解題も書かれています。
このほかに、埼玉県立図書館が収集したインターネット上に公開されている県内の刊行物等(デジタル行政資料)も読むことができます。
たとえば・・・
『統計からみた埼玉県のすがた 2025』(埼玉県総務部統計課編 埼玉県総務部統計課 2025)には、「埼玉県の面積・自然」や「埼玉県の文化施設・スポーツ施設」などの基本データが載っており、埼玉県について調べたいときに便利です!
デジタルライブラリーの資料は、図書館に来なくても自宅のパソコンなどでいつでも自由に見ることができます!
「デジタルライブラリー」トップページにある「簡単検索」にキーワードを入れて検索してみてください。
また、詳しく調べたい方には「詳細検索」がおすすめです。
検索方法については「埼玉県立図書館デジタルライブラリー利用案内」をご覧ください!
動画でわかりやすく説明されていますよ。
検索以外にも、テーマ別で調べることができるように、いくつか代表的なテーマをまとめています。「こちら」のリンクからどうぞ。「埼玉の名所」など5つのテーマをピックアップしています。気になるテーマがあったらぜひ調べてみてくださいね。
今回はここまで。
次回Part2では、デジタルライブラリーにはどんな資料があるのかお伝えします! お楽しみに♪
2020年6月5日
埼玉県立図書館デジタルライブラリーのご紹介
県立熊谷図書館地域・行政資料担当です。
もし皆さんが図書館で働いていて、下の写真のような資料を利用したいと頼まれたらどうしますか?ページをめくるとボロボロ欠けてしまいそうです・・・。
紙媒体の図書館資料は、時の経過、大勢の人の利用、もともとの紙質・製本の具合、環境等によって、劣化する宿命を背負っています。そこで・・・




デジタル化された『鶯宿新誌 第1号』(「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」より)
資料の電子的な複製物(以下、デジタル化資料)を作成して提供することで、原資料の利用を減らし、なるべく良い資料状態を保つことができます。また原資料の著作権保護期間が終了している場合には、そのデジタル化資料をインターネット上で利用者に公開することも可能になります。
今回はそんなデジタル化資料を自宅のパソコンやスマートフォンからご利用いただける「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」をご紹介します!


どんなデジタル化資料があるのかまずは見てみたい、という方にはこちらがオススメです!



関連ウェブサイト(最終アクセス日は令和2年6月3日)
最後に「もっとデジタル化資料を見たい!」という方のために関連ウェブサイトをご紹介します。
「国立国会図書館デジタルコレクション」(国立国会図書館)
デジタル化資料提供総数274万点、うちインターネット公開資料54万点(令和2年3月時点)を誇るウェブサイトです。図書・雑誌や官報、録音資料まで幅広い資料の検索と利用ができます。
「国立公文書館デジタルアーカイブ」(国立公文書館)
国立公文書館が所蔵する公文書や重要文化財等のデジタル画像等を閲覧したり、特定歴史公文書等の目録を検索することができます。
「彩の国デジタルアーカイブ」(埼玉県)
埼玉県が所蔵する映画、テレビ番組、文化財写真、記録写真などのデジタル化資料の検索と利用ができます。「さいたまの記録写真」では、県立図書館が所蔵する写真も公開されています。
TRC-ADEAC株式会社が提供するプラットフォームです。
自治体史や古文書をはじめとする史資料を機関ごとに公開しているアーカイブシステムで、全国的にこのシステムを導入している施設のデジタル化資料を横断的に検索することができます。埼玉県の図書館としては、さいたま市立大宮図書館の「おおみやデジタル文学館-歌人・大西民子-」、宮代町立図書館の「宮代町デジタル郷土資料」を検索・閲覧できます。
「JAPAN SEARCH(試験版)」(デジタルアーカイブジャパン推進委員会・実務者検討委員会)
書籍等分野、文化財分野、メディア芸術分野など、国内の様々な分野のデジタルアーカイブを横断して検索できる統合ポータルの試験版です。画像やテーマから検索ができるほか、特定のトピックについて多様なコンテンツを楽しむことができる「ギャラリー」が公開されています。
新聞系ではこんなものもあります。
「新聞記事文庫」(神戸大学付属図書館)
明治末から昭和45年までの新聞切抜きのデジタルアーカイブです。28の大項目とその下の約200項目からなり、経営・経済を主体としながら社会・政治外交・法制・教育にいたるまで幅広い分野を収録しています。
「文化新聞閲覧システム」(飯能市立図書館)
飯能市エリアを中心に発行されている文化新聞(文化新聞社)のうち、飯能市立図書館が所蔵する昭和27年~昭和59年(欠号あり)をデジタル化。電子書籍形式で閲覧できます。記事見出しを検索することができます。
このほか、国会図書館リサーチナビの「二次利用しやすいデジタルアーカイブ(国内の図書館)」でも様々なデジタルアーカイブが紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください!
2019年8月16日
こんな時に使える!埼玉資料のご紹介
県立熊谷図書館地域・行政資料担当です。
みなさんは県立図書館で「埼玉資料」を利用したことはありますか?埼玉県立図書館では、「地域資料」や「郷土資料」を「埼玉資料」と呼んでいます。熊谷図書館では3階の埼玉資料室で利用することができます。
今回は「こんな時に埼玉資料が使える!」という場面を紹介していきます。
◆市町村の歴史を調べたい。
◆一般の道路地図よりもさらに細かい地図が見たい。
◆県内の古い地図が見たい。
◆電話帳を過去にさかのぼって調べたい。
◆埼玉資料室の資料は館内利用です!
◆調べもののお手伝いもしています!
埼玉資料についてわからないことは、どうぞお気軽に県立熊谷図書館の地域・行政資料担当までお問合せください。