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図書館ブログ

2025年9月4日

数字で見る!埼玉県立図書館のレファレンス・サービス

レファレンス・サービスは、「調べ物をしたい」「疑問を解決したい」といった調査のご相談に応じ、図書館が資料や情報を提供するサービスです。今回は、数字を軸に、埼玉県立図書館のレファレンス・サービスをご紹介します。

年間5,000件以上の調査の依頼に対応

埼玉県立図書館では、令和6年度25,215件の資料や調査に関するご相談を受けました。そのうち約5,000件は「事項調査」と呼ばれる特定のテーマについての調査のご相談です。

160万冊の蔵書と20種類以上のデータベース

埼玉県立図書館には、約160万冊の蔵書、20種類以上のデータベース、160タイトル以上の新聞、2700タイトル以上の雑誌があります。紙媒体とデジタル資料を組み合わせた調査が可能な点は、図書館の強みです。職員のうち約60名が調査を担当し、複数名で連携して1つの調査に対応することで、多様な視点から最適な調査回答を導き出すよう努めています。

96%の満足度を達成

令和6年度のレファレンス・サービスに関するアンケート結果によると、図書館が提供した調査回答に「満足」「やや満足」と答えた方は約96%にのぼります。利用者からは、「インターネットの情報だけではたどり着けない情報だったので助かった」「ここまで調べてくれるとは思ってもみなかった」といった声が寄せられています。

レファレンス協同データベース(レファ協)に約10,000件のデータ提供

調査に関わる情報の一部(以下、調査事例)を、プライバシーに配慮したうえで、国立国会図書館が運営する「レファレンス協同データベース(レファ協)」に提供しています。これまで約10000件の調査事例を提供しました。埼玉県立図書館が登録した調査事例は、閲覧数が全国1位(令和6年)を記録するなど、全国的にも広く活用されています。

17年連続で国立国会図書館から「御礼状」をいただきました

国立国会図書館が運営するレファレンス協同データベースへの貢献が評価され、埼玉県立図書館は平成21年から17年連続で「御礼状」をいただきました。

SNSで話題!5万いいねを獲得した調査事例も

埼玉県立図書館がレファレンス協同データベース事業に提供した調査事例の中には、SNSやメディアで話題となったものもあります。例えば、「『速い』『早い』のように漢字で書き分けられる言葉がある一方で、『遅い』にはなぜないのか?」という質問は、回答・出典とともに調べ方が詳しくまとめられていることなども話題になり、令和7年3月には、この事例に関連した投稿が、SNS50,000以上の「いいね」を集めました。

調査のご相談は事前の利用登録不要

埼玉県立図書館の調査依頼は、来館、電話やFAX、WEBフォームで受け付けています。事前の利用登録は不要で、WEBフォームからの依頼の場合は、原則1週間以内にメールで回答をお届けします。「こんなこと聞いていいのかな?」と思ったときこそ、ぜひご相談ください。県立図書館は、皆さまの「知りたい」に全力でお応えします!

2025年9月4日

「オカリナ・ミニコンサート」を開催しました!

こんにちは。熊谷図書館 視聴覚資料・図書館振興担当です。

726(土曜日)、熊谷図書館1階鑑賞室で、「オカリナ・ミニコンサート」を開催しました。

この事業は、毎年夏休みに開催しており、とてもアットホームな雰囲気で小さなお子さんから大人まで、誰でも楽しめるコンサートです。

直前には、ストーリーテリングや絵本を楽しむ「おはなし会」があり、おはなし会から続いて参加されたご家族もいらっしゃいました。

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オカリナとギターを中心に素敵な演奏をしてくださる「たまごさんど」のおふたりです。

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リトル・マーメイドでアリエルが歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」、海の仲間たちが歌う「アンダー・ザ・シー」から始まり、ディズニーの曲に子供たちはノリノリ。

続いてYOASOBIの「ツバメ」の演奏には、大人も子供もうっとりと聞き入ってしまいました。演奏者との距離がとても近く、コミュニケーションを取りながら進むため、会場はとても和やかな雰囲気でした。

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オカリナやギターの他に、円形の平たい楽器が登場します。

これは「オーシャンドラム」という中に粒が入っている楽器で、ゆっくり傾けると「ザザーッ」という波の音がします。

そして、もう一つは三線。蛇の皮が張られており、他の動物の皮より丈夫だと説明がありました。

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このコンサートでは、楽器体験も一つの特徴。会場の皆さんにオーシャンドラムが順番に回っている間、たまごさんどさんが波の音にぴったりの「さとうきび畑」「涙そうそう」を演奏します。

たまごさんどさんは三線とオカリナで、参加者の皆さんはオーシャンドラムで、会場は音楽と楽器の音色とで楽しい空気に包まれ和気あいあい。

会場が盛り上がっている中、ジブリでおなじみの「さんぽ」、「となりのトトロ」の演奏では子供たちも一緒に歌を歌い大賑わいとなりました。

最後の曲は「星に願いを」。美しい音色に、皆さん静かに耳を傾けていました。

コンサートの初めは参加者も数人でしたが、音色を聞いた方々が徐々に集まり...いつの間にか大勢のお客さまで会場はいっぱいになっていました!

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アンケートには、

「大変いやされました。すてきな時間をありがとうございました。」

「とても楽しくて、時間があっという間でした!」

「波の音が出る楽器を体験できて良かった。夏らしい演出だった。」などの御意見をいただき、とても好評でした。

コンサートを運営する私たちも、参加されている皆さんの楽しそうな様子や美しい音色に心が癒されました。

今年も素敵な演奏をしてくださった、たまごさんどさん、暑い中お越しいただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました!

2025年8月28日

就農に役立つ情報が目白押し!「高校版 農業電子図書館 情報の探しかた講座」を開催しました。

こんにちは! 埼玉県立熊谷図書館 人文・社会科学資料担当です。

7月15日(火)に埼玉県立熊谷農業高等学校にて、「高校版 農業電子図書館 情報の探しかた講座」を開催しました。

◯ 情報の探しかた講座とは? ◯

情報があふれていて、探したい情報がすぐに見つからないことはありませんか。埼玉県立図書館では、所蔵資料の探しかたや、データベースを使った情報の集めかたを紹介する「情報の探しかた講座」を毎年開催しています。

今回は、埼玉県立熊谷農業高等学校にて講座を行いました。前半に農山漁村文化協会の農業データベース「ルーラル電子図書館」、その高校版である「高校版 農業電子図書館」の使い方、後半では県立図書館でできる農業情報の調べ方について紹介しました。

講座の様子

講座の様子(オンライン配信で行いました)

(1)農山漁村文化協会による「高校版 農業電子図書館」の紹介

日本最大の農業データベースとされ、農業雑誌のバックナンバーや農業辞典を読んだり、害虫や雑草の情報を検索したりすることができるデータベース「ルーラル電子図書館」。

ルーラル電子図書館

今回の講座では、この「ルーラル電子図書館」の高校生向けオンラインデータベースである「高校版 農業電子図書館」について、農山漁村文化協会の講師が活用方法をご紹介しました。

農業用語を検索し画像とともに閲覧できる機能、栽培や加工などの農業関連分野の基礎を学べる機能、作物の病気や害虫などについて写真や動画で調べられる機能などがあります。「農業鑑定競技」(高校生による農業知識を競う大会)のための勉強にも役立ちます。

例えば近年懸念されている「クビアカツヤカミキリ」などをキーワード検索すると、「現代農業」で掲載された防虫に関する記事などが数多くヒットし、読むことができます。

また、動画も充実しています。「農機・農具の使い方」の項では、荷物や作物を固定する「南京縛り」の実際を視聴することができます。正しい方法だけでなく、間違った縛り方も紹介しているので、とても分かりやすいです。ちなみにこれらは、「ルーラル電子図書館」でも調べられます。

【講座の配布資料】高校版農業電子図書館について (PDF:1.8 MB)

(2)県立図書館でできる農業情報の調べ方の紹介

県立図書館では、県立図書館ウェブサイトで公開している調べ方案内や、県立図書館で使えるデータベース、そしてビジネス支援サービスについて紹介しました。

・調べ方案内

県立図書館ウェブサイトでは、以下のような案内を公開しています。

【調べものに役立つツール】

パスファインダー(調べ方案内)の一覧はこちら」をクリックすると、

埼玉県の「うどんについて」「食について」「銘菓について」など、 分野ごとに様々な資料・調べ方について説明しています。

何か調べたいことがあるときは、これらのページを見てみてください。 知りたいことと全く同じ内容でなくても、似ているものがきっとあります。「こういう資料がある」「こういう調べ方がある」という参考にしてみてください。

・データベース

県立熊谷図書館でも「ルーラル電子図書館」を使うことができますが、その他にも様々な分野のデータベースを使うことができます。例えば新聞記事を調べるなら「朝日新聞クロスサーチ」、経済・経営情報を探すなら「市場情報評価ナビMieNa」など、およそ20種類ものデータベースがあります。

【データベース紹介】

・ビジネス支援室

熊谷図書館内には「ビジネス支援室」があります。

ビジネス支援室

【ビジネス支援サービス】

ご紹介したデータベースを使えるPCのほか、働くことに関する図書・雑誌やチラシもたくさんあります。就職活動やその準備をしたい人、現在働いている人、これから会社を立ち上げたい人に役立つ資料を揃えています。

以上が、今回の講座でご紹介したことです。準備にご協力くださった教職員の皆様、ありがとうございました。

熊谷図書館は、調査・相談をいつでもお待ちしています。調べたいことがあればお手伝いしますので、お気軽に熊谷図書館へお越しください。

2025年8月26日

県立がんセンター50周年イベントに参加しました!

こんにちは。自然科学・技術資料担当です。

7月19日(土)県立がんセンター50周年イベントの「オープンホスピタル2025夏~地域とともに、笑顔あふれる未来へ~」に参加し、当館の健康・医療情報サービスを紹介しました。

がんセンター入口全景.jpeg

会場内には救命講習会や健康チェック等のコーナーがあり、当館はがんセンターの入口付近のコーナーで、来場者をお迎えしました。

こちらは、県立図書館について、健康・医療情報コーナーについてそれぞれまとめたパネルです。

県立久喜図書館パネル.jpg健康医療情報サービスパネル.jpg

ブースでは、『健康・医療情報サービスのご案内』、『がん情報リサーチガイド』『健康・医療情報リサーチガイド@埼玉 改訂3版』等の調べ方案内の配布のほか、がん情報を中心とした所蔵資料の展示を行い、イベントに参加された方に健康・医療情報をお伝えしました。

AYA世代のがんに関する調べ方をまとめた資料(ナンバー64:AYA世代のがんについて知る)は、じっくり眺める方もいらっしゃいました。

参加者対応1.jpg

なかには、『健康・医療情報リサーチガイド@埼玉 改訂3版』のPDF版を見たとお話しされる方もいて、当館のサービスが県民の方に届いていることが実感でき、嬉しく思いました。

呼び込みも兼ねて、丸シールを貼ってもらうアンケート調査を行いました。

アンケート1.jpg

健康・医療情報を医療機関以外でどのようにして集めていますかという調査では、インターネットを利用して情報を集めている方が圧倒的に多い結果となりました。

アンケート2.png

また、当館で作成した、がんの治療薬のニセ広告を使った調査では、広告の怪しいと感じる部分に丸シールを貼ってもらいました。「どんなガンにも効く」「ほぼ全ての人が」というような万能感のある言葉に反応する方が多い結果となりました。

皆様が信頼できる情報を探し出し、選択できるよう、今回の調査結果を今後の講座や配布資料の作成の際に役立てていきたいと思います。これからも良質な健康・医療情報サービスを皆様に届けるため、頑張ってまいります!

埼玉県立図書館 健康・医療情報サービス

https://www.lib.pref.saitama.jp/guide/health/index.html

2025年8月10日

~久喜図書館雑誌書架ツアー~

皆さんこんにちは。久喜図書館 新聞・雑誌担当です。

突然ですが、久喜図書館の雑誌コーナーをご覧になったことはありますか?

実は雑誌コーナー以外にも、たくさんの雑誌があることをご存じでしょうか。

今回は、当館の所蔵雑誌とその利用方法をご紹介します。

どのくらい雑誌があるの?

久喜図書館では、雑誌を「購入・寄贈・移管」の3つの方法で収集しています。

その数は、購入・寄贈雑誌だけで686タイトルあります。(令和7年3月末時点)

(「埼玉県立久喜図書館 継続購入雑誌一覧」 のページで、購入している雑誌のタイトルをご覧いただけます。)

書架はどんな感じ?

それでは、書架を見てみましょう。

2階公開図書室雑誌コーナー

まずは、久喜図書館2階公開図書室にある雑誌コーナーをご紹介します。

新聞・雑誌書架図.jpg

購入・寄贈された雑誌332タイトルが、「自然科学」「技術・工業」「芸術」「言語」「文学」「健康・医療」といった分野ごとに並んでいます。

公開雑誌コーナー1.jpg

各業界の専門誌からスポーツ誌、ファッション誌まで、幅広く収集しています。

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書庫

では、雑誌コーナーにない購入・寄贈雑誌やバックナンバー、移管雑誌は、どこにあるかというと、、、図書館のバックヤードにあります。

今回は特別に、普段は職員しか入ることができない書庫の様子をご紹介します。
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企業や大学・団体等から寄贈いただいた紀要や学会誌、館報等を所蔵しています。

出光美術館館報.jpg

埼玉県内の市町村立図書館が所蔵後、保存期限を迎えて県立図書館へ移管された雑誌も数多くあります。

創刊号から所蔵している雑誌も複数あります。

(皆さんが発売当時ご覧になったことがある、懐かしい雑誌があるかもしれません。)

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所蔵雑誌の利用方法

次に、所蔵雑誌の利用方法をご紹介します。

雑誌を読んでみる

読みたい雑誌は、図書館の蔵書検索画面で検索することができます。

(検索方法は、「資料を検索したい(雑誌)」 をご覧ください。)

該当の雑誌が書庫にある場合や、希望する雑誌が見つからない場合は、お気軽にカウンターにお声掛けください。
職員がお探しします。

発行から約2年分のバックナンバーについては、お借りいただくことができます。

それより前に刊行された雑誌や最新号は、館内で閲覧いただけます。(例えば、2025年は2023年以降に刊行された雑誌が貸出可です。)

記事をコピーしてみる

貸出しできない雑誌のバックナンバーに、お家でゆっくり読みたい記事があった、、、

そんな時は、案内・相談カウンターにお声掛けください。「複写(コピー)サービス」 をご案内いたします。

ご来館が難しい県民の方には、以下のサービスもございます。

「郵送複写サービス」

「図書館資料複製データメール送信サービス」

(複写・複製できる資料やその範囲にはルールがあります。詳しくは各ご案内ページをご覧ください。)

雑誌を予約してみる

雑誌の最新号や、借りたかった雑誌が貸出し中の場合は、予約サービスをご利用ください。

カウンターのほかに、図書館ウェブサイトやお電話からもご予約いただけます。

(図書館ウェブサイトからのご予約方法は、「検索から予約まで(全体の流れ)」のページをご覧ください。なお、発行から2年が経過して館内利用となった雑誌は予約できません。県立熊谷図書館に取り寄せてご利用になる場合は、お電話でご予約ください。)

今回は、所蔵雑誌とその利用方法をご紹介しました。

県民の財産として永く保存しております当館の所蔵雑誌を、ぜひご活用ください。