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2012年10月

2012年10月26日

「図書館と県民のつどい」

まもなく分科会の申込みが締切となります。お申込みはお早めに!

記念講演の申込みは満員御礼となりましたm(_ _)m

「図書館と県民のつどい」は、埼玉県教育委員会と埼玉県図書館協会が主催するイベントで、12月2日(日)に桶川市民ホール・さいたま文学館で開催します。

今年で6回めを数える「図書館と県民のつどい」は、県内の公共図書館・高校図書館・大学図書館に加え、子ども読書に関わる皆さんが協働して作る全国でも珍しいイベントなんです。

作家の上橋菜穂子さんによる記念講演は、おかげさまで、たくさんのお申込みをいただき、先着順の受付を締め切らせていただきました。

分科会の申込みは1031日(水)まで受け付けておりますので、お申込みされていない方は、お早めにどうぞ。(定員を超えた場合は抽選となります。)

子ども読書に関心のある方は必見の分科会です。 くわしくは、「図書館と県民のつどい」ウェブページをご覧ください。

図書館と県民のつどいチラシ画像.gif

2012年10月16日

新聞・雑誌担当の仕事 ~新聞編~

こんにちは!久喜図書館の新聞・雑誌担当です。
今回は、新聞の業務についてご紹介します。

最新の情報を得ることができる新聞の提供は、図書館の重要なサービスのひとつです。 もちろん、過去の記事を調べるための縮刷版やマイクロフィルム等も所蔵しています。

でもそれだけではないんです

...埼玉地方版を活用してみませんか?...

県立図書館では、三大紙(朝日・毎日・読売新聞)の地方版を1年単位で製本し、保存しています。 地方版とは、地域ごとのニュースを掲載するページで、各々の地域で入手できます。

月ごとに発行される縮刷版は、東京本社発行の最終版を収録しているので、埼玉県版が掲載されていません。 そのため、元の新聞をとっておく必要があり、製本することで永年保存に耐えられるようにしています。

朝日新聞埼玉地方版(昭和41年).JPG
<昭和41年の朝日新聞埼玉地方版>

~埼玉地方版 完成までの道のり~

1 該当頁の切り取り
事務用にとっている新聞を使用しています。 例えば朝日新聞の場合、見出しに「埼」「埼玉」が入るページすべてが対象です。 製本の際にとじしろとなる部分が必要なため、片側を少し余分に切ります。

埼玉版のページを切っているところ.JPG
新聞・雑誌担当の日課です。

2 保管
1ヶ月ごとに束ねて、1月から12月までストックしていきます。

新聞を保管しておく棚.JPG
製本までもうすぐ


3 製本依頼、配架
年が明けて1月、昨年のストック分を製本の業者さんに渡します。出来上がって納品されたら、めでたく書庫に配架です

久喜図書館の書庫に並ぶ埼玉地方版.JPG
<久喜図書館の書庫に並ぶ埼玉地方版>
地道な作業の結晶

このように保存していくことで、県民の皆さまの調査・研究に役立てています。

地方版は、「地元や近所でこんなことがあったのか...」と興味深いですよね。そんな記事をまとめた埼玉地方版、あなたの誕生日や思い出の年版を眺めるだけでも、新たな発見があるかもしれません。

なお、埼玉県版はエリアごとに発行されているため、県立3館で所蔵を分担しています。
(各紙で名称は異なります)
浦和図書館:南部(中央)
久喜図書館:東部
熊谷図書館:北部

ご利用の際は、各カウンターへお申し出ください。 お待ちしております。

※所蔵している年版の期間はこちらをご覧ください。

(文責:久喜図書館新聞・雑誌担当 I)

2012年10月5日

資料展と文化講座『円空』 文化講座のお申し込みはお早めに!

熊谷図書館人文科学資料担当は、年4回(5月、8月、11月、2月)資料展を行っています。
資料展の内容は、年度はじめの担当会議で、その年の○周年記念(5月の資料展で取り上げた東京国立博物館創立140周年など)や、話題となる人物などをそれぞれ持ち寄り、熊谷図書館で所蔵している資料と照らし合わせながら、決定しています。
得意分野や資料数によって、展示資料の収集や展示リストとして発行する『Lib.Letter』作成時の苦労に関わってくるので、色々と駆け引き(?)が行われます。

この4回の資料展のうち、8月から実施する第2回の資料展については、例年、文化講座とタイアップした内容にすることになっています。
文化講座は、10月27日の「文字・活字文化の日」の頃に毎年開催しているもので、埼玉県の人物や、埼玉県内のできごとをテーマに講演会を行っています。昨年度は「秩父事件」をテーマに取り上げ、大好評を得ました。

※「文字・活字文化の日」とは・・・文化の日を中心とした、10月27から11月9日の読書週間の初日に、「知的で心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現に寄与するこ とを目的」に「文字・活字文化振興法」によって平成17年に制定されたものです。

今年度の文化講座は 「円空 -人と芸術-」がテーマで、埼玉県立博物館元館長の林宏一氏を講師としてお招きして、円空の人物像と円空仏の魅力について、お話を伺います。


畸人伝.JPG


畸人伝』(伴蒿蹊著) 〈僧円空〉の項より
埼玉県立浦和図書館所蔵


「円空」は、江戸時代に、日本各地を巡って数々の神仏像を遺した僧で、埼玉県内にも多くの「円空仏」と呼ばれる造形物が伝えられています。ただし、数多くの神仏像を遺している「円空」ですが、その人物像は、出自も諸説あり、謎多き人物とされています。

謎多き人物なだけに、今回は展示リスト『Lib.Letter』作成時に、大変な苦労がありました。事典などの記述を参考に誌面を作成したのですが、講師の先生に見ていただいたところ、不確かな情報が発覚!!大慌てで修正版を作成することになりました。

図書館で行う展示なので、図書館にある資料の中で、いかに「見せる」ことのできる展示が行えるか、毎回頭を悩ませています。
図書館の資料を通して、円空の謎に思いを巡らし、その生涯を旅していただけたら幸いです。

enku.jpg




- 平成24年度 熊谷図書館文化講座ご案内 -

【講師及び演題】
林 宏一氏(埼玉県立博物館 元館長)
「円空 -人と芸術-」
【日時】
平成24年10月27日(土)
午後2時~4時
(開場・受付 午後1時30分~)
【会場】
埼玉県立熊谷図書館 集会室
【定員】
先着50名(10月2日(火)午前9時受付開始)

詳しくは、《埼玉県立図書館ウェブサイト》熊谷図書館文化講座のご案内をご覧ください。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/kouen/enkub.html

※毎回人気の講座です。お早めのお申し込みをおすすめします。