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2012年10月5日
資料展と文化講座『円空』 文化講座のお申し込みはお早めに!

熊谷図書館人文科学資料担当は、年4回(5月、8月、11月、2月)資料展を行っています。
資料展の内容は、年度はじめの担当会議で、その年の○周年記念(5月の資料展で取り上げた東京国立博物館創立140周年など)や、話題となる人物などをそれぞれ持ち寄り、熊谷図書館で所蔵している資料と照らし合わせながら、決定しています。
得意分野や資料数によって、展示資料の収集や展示リストとして発行する『Lib.Letter』作成時の苦労に関わってくるので、色々と駆け引き(?)が行われます。

この4回の資料展のうち、8月から実施する第2回の資料展については、例年、文化講座とタイアップした内容にすることになっています。
文化講座は、10月27日の「文字・活字文化の日」の頃に毎年開催しているもので、埼玉県の人物や、埼玉県内のできごとをテーマに講演会を行っています。昨年度は「秩父事件」をテーマに取り上げ、大好評を得ました。

※「文字・活字文化の日」とは・・・文化の日を中心とした、10月27から11月9日の読書週間の初日に、「知的で心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現に寄与するこ とを目的」に「文字・活字文化振興法」によって平成17年に制定されたものです。

今年度の文化講座は 「円空 -人と芸術-」がテーマで、埼玉県立博物館元館長の林宏一氏を講師としてお招きして、円空の人物像と円空仏の魅力について、お話を伺います。


畸人伝.JPG


畸人伝』(伴蒿蹊著) 〈僧円空〉の項より
埼玉県立浦和図書館所蔵


「円空」は、江戸時代に、日本各地を巡って数々の神仏像を遺した僧で、埼玉県内にも多くの「円空仏」と呼ばれる造形物が伝えられています。ただし、数多くの神仏像を遺している「円空」ですが、その人物像は、出自も諸説あり、謎多き人物とされています。

謎多き人物なだけに、今回は展示リスト『Lib.Letter』作成時に、大変な苦労がありました。事典などの記述を参考に誌面を作成したのですが、講師の先生に見ていただいたところ、不確かな情報が発覚!!大慌てで修正版を作成することになりました。

図書館で行う展示なので、図書館にある資料の中で、いかに「見せる」ことのできる展示が行えるか、毎回頭を悩ませています。
図書館の資料を通して、円空の謎に思いを巡らし、その生涯を旅していただけたら幸いです。

enku.jpg




- 平成24年度 熊谷図書館文化講座ご案内 -

【講師及び演題】
林 宏一氏(埼玉県立博物館 元館長)
「円空 -人と芸術-」
【日時】
平成24年10月27日(土)
午後2時~4時
(開場・受付 午後1時30分~)
【会場】
埼玉県立熊谷図書館 集会室
【定員】
先着50名(10月2日(火)午前9時受付開始)

詳しくは、《埼玉県立図書館ウェブサイト》熊谷図書館文化講座のご案内をご覧ください。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/kouen/enkub.html

※毎回人気の講座です。お早めのお申し込みをおすすめします。