展示
2024年8月9日
LibraryNAVI「拉致問題について考える」を作成しました!(熊谷)
こんにちは。熊谷図書館 人文・社会科学資料担当です。
みなさんは、2階カウンターでこのようなリーフレットを見かけたことはありますか?
こちらのリーフレットは「LibraryNAVI」(ライブラリー・ナビ)と言い、特定のテーマに関する資料をご紹介するミニブックリストです。手のひらサイズのじゃばら折りのリーフレットで、栞にもできるミニサイズのため、本にはさむこともできます。
神奈川県学校図書館員研究会の研究活動から生まれました。
(Jcross「LibraryNAVI(ライブラリー・ナビ)とは?」を参考)
熊谷図書館では、ミニ展示の企画にあわせて今まで「ヤングケアラーを考える」、「手話ってどんな言語?」などをテーマに作成しています。
LibraryNAVI「ヤングケアラーを考える」 (PDF:336.5 KB)
LibraryNAVI「手話ってどんな言語?」 (PDF:318.5 KB)
「この分野が気になるけれど、何を読んだらいいかわからない」、「このテーマでオススメの資料があれば知りたい!」という方におすすめのリーフレットです。
今回、新たに「拉致問題について考える」をテーマとしたLibraryNAVIを作成しましたので紹介します。
LibraryNAVI「拉致問題について考える」 (PDF:203.2 KB)
このLibraryNAVIでは、拉致問題に関する資料を4点紹介しています。
そのなかの1冊をご紹介します。
『北朝鮮を知るための55章【第2版】』(石坂浩一編著 明石書店 2019)
この本は北朝鮮の歴史や政治・外交などを紹介しており、拉致問題について取り上げた章もあります。
熊谷図書館では現在、社会福祉課による「拉致問題を考えるパネル展」を行っています。
紹介したLibraryNAVIはこのパネル展をきっかけに作成いたしました。
パネル展に合わせ、2023年8月に当館で開催していましたミニ展示「拉致問題を知ろう、考えよう」の資料リストを配布しています。
ミニ展示「拉致問題を知ろう、考えよう」資料リスト (PDF:203.0 KB)
ご覧になりたい資料がございましたら、カウンターの職員までお声がけください。
ミニ展示「拉致問題を知ろう、考えよう」については、以下のページからも確認できます。
(埼玉県立図書館ウェブサイト「ミニ展示「拉致問題を知ろう、考えよう」」に移動します)
また、社会福祉課では拉致問題解決に向け、パネル展のほか、「県民の集い」など、様々な取り組みを行っています。
取り組みの詳しい内容や過去のパネル展の実施状況は、埼玉県ウェブサイトでも紹介しています。
(外部サイト・埼玉県ウェブサイト「拉致問題に対する埼玉県の主な取り組み」に移動します)
(外部サイト・埼玉県ウェブサイト「拉致問題を考えるパネル展の実施状況」に移動します)
当館でのパネル展は8月6日(火曜日)から8月18日(日曜日)まで、1階飲食コーナーで開催しています。
この夏、あらためて拉致問題について思いを巡らしてみませんか。
2024年5月31日
資料展「埼玉のふーど ―食からみる郷土―」開催中!
こんにちは。熊谷図書館 地域・行政資料担当です。
現在、熊谷図書館2階ロビーで開催中の埼玉県の食に関する資料展示「埼玉のふーど ―食からみる郷土―」をご紹介します。
展示に取り上げたなかには、「埼玉の食べ物といえばこれ!」と真っ先に思い浮かぶものや「これも埼玉だったの?」と意外に思うものもあるかもしれません。
実際に資料を手に取ってご覧いただくこともできますので、熊谷図書館にお越しの際にはぜひ楽しんでください。※すべて館内利用のみ。
1 郷土料理
2階閲覧室に1番近い展示ケースです。
農産物の宝庫である埼玉県では、行事食や日常食として独自の食文化が形成されています。このケースには、風土がもたらす食材・文化や郷土料理の載っている資料を集めました。
県全域の伝承料理がまとめられている資料や47都道府県の郷土料理が紹介されている資料もあります。レシピが載っているものもあるので、味を想像したり実際に作ってみたりするのも楽しいですね。
【関連「調べものに役立つ資料案内」→ 埼玉の食について調べる 2016年12月 (PDF:308.0 KB)】
2 B級グルメ
郷土料理から発展したものや地域の特産品を使ったユニークなものなど、B級グルメのコーナーです(B級と称されていないものも含みます)。地域のPRのため、見ごたえ満点の冊子や持ち運びやすいリーフレットなどが多いです。
小麦の生産額が全国有数の埼玉県では、各地で美味しいうどんが食べられます。
熊谷にもたくさんのうどん屋さんがあり、先日まで「熊谷肉汁スタンプラリー」が開催されていました。ケース内の黄色い資料はそのスタンプラリーの第1弾で配布されたものです。
【関連「調べものに役立つ資料案内」→ 埼玉のうどんについて調べる 2022年3月 (PDF:2.0 MB)】
3 菓子類と加工食品
埼玉県の銘菓や酒、加工食品に関する資料を紹介しています。
【関連「調べものに役立つ資料案内」→ 埼玉の銘菓について調べる 2022年2月(PDF:1.4 MB)】
大消費地である東京近郊に位置する埼玉県には食品工場が多く、商品や製造工程について
楽しく学ぶことができる施設もあります。
最近は気温が高くなってきたのでガリガリ君推しです。
4 埼玉の食べ物案内
埼玉県内の飲食店や手土産などを紹介している資料を集めました。見ているだけでわくわくするコーナーです。
3階埼玉資料室にもグルメガイドがありますので、興味のある方は足を運んでみてください。
資料展「埼玉のふーど ―食からみる郷土―」は8月4日(日)まで開催しています。
どなたにも気軽に楽しんでいただける「食」の展示。皆さんも埼玉のフードから風土を覗いてみませんか?
期間:令和6年5月25日(土曜日)~8月4日(日曜日) 場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー |
みなさまのご来館をお待ちしています!
※本展示で紹介している資料はすべて館内利用(貸出不可)です。館内で複写サービスをご利用いただけます。一部資料については、取り寄せのうえ貸出ができます。お気軽にカウンターまでお尋ねください。
2024年3月30日
<終了>資料展「物語に寄り添うクラシック音楽」開催中です!
こんにちは。熊谷図書館です。
今日は、3月2日(土曜日)から熊谷図書館で開催している資料展「物語に寄り添うクラシック音楽」の展示風景を御紹介します。
「懐の深い音楽 クラシック」
国内外問わず、様々な小説や映像作品にクラシック音楽が登場します。クラシック音楽そのものがテーマになっているもの、BGMとして使われているもの......。いずれもその物語のために作られた曲ではないのにしっくりと馴染み、物語の世界観を形づくるのに欠かせない要素となっています。時代、ジャンルを問わず物語に寄り添うクラシック音楽には懐の深さを感じさせられます。
今回の資料展では5つのカテゴリに分け、クラシック音楽が登場する図書や映像資料、そしてその音楽が収録されているCDやレコードを展示しています。それぞれ作品と音楽紹介のキャプションを添えていますので、参考にしてください。
1 映画とクラシック音楽
ビデオディスク(レーザーディスク)やDVDを9作品の他、関連CDやレコードを展示しています。ビデオディスクは館内視聴のみとなりますが、古き良き名作が数多くそろっています。
『2021年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督)に出てくると言えば、リヒャルト・シュトラウス作曲「ツァラトゥストラはかく語りき」。「宇宙と言えばこの曲!」と頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
ほかにも、『地獄の黙示録』、『アマデウス』や『ショーシャンクの空に』などを展示しています。
2 小説とクラシック音楽
10点の小説を展示しています。主に、小説を所蔵している県立久喜図書館から借りて展示しています。
作家が文章だけで音楽を表すこと、それを読者がどのような音楽なのか想像すること、そして双方のイメージが一致することは楽しくもあり、また難しくもあります。クラシック音楽だと、誰もが実際にその曲を聴くことができ、作者の思い描いた小説の世界観を感じられるのではないでしょうか。
『シューマンの指』(奥泉光/著)、『さよならドビュッシー』(中山七里/著)、『リヴィエラを撃て』(高村薫/著)など、期せずしてミステリー作品が多くなりました。相性が良いのでしょうか。
文章で見事に音楽を表現した『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/著)や『羊と鋼の森』(宮下奈都/著)に登場するクラシック音楽を集めたオリジナルアルバムも展示しています。小説を読みながら聴くと、一層楽しめるかと思います。
『蜜蜂と遠雷』、『さよならドビュッシー』、後述のカテゴリで紹介している『のだめカンタービレ』には、いずれもドビュッシー作曲「喜びの島」が登場します。様々な作品に同じ曲が登場するのを発見できるのも、クラシック音楽の楽しみ方のひとつ。
3 村上春樹とクラシック音楽
クラシック音楽に造詣の深い村上春樹氏の作品は、「小説とクラシック音楽」のカテゴリに入れるにはあまりに数多くクラシック音楽が登場するため、個別に設けました。
ヤナーチェク作曲「シンフォニエッタ」は『1Q84』に登場したことで日本国内で注目を集めました。
具体的な曲名ではなく、「モーツァルトのコンチェルトが~」など、作曲家や演奏者の名前だけ登場する作品も多くあります。その中で、短編『シドニーのグリーンストリート』に登場する、ピアニストのグレン・グールドをピックアップして紹介しています。
ちなみにグレン・グールドは、「小説とクラシック音楽」のカテゴリで展示している『シューマンの指』にもその名前が登場します。
4 漫画・アニメとクラシック音楽
漫画・アニメのカテゴリからは、クラシック音楽を効果的に使うことで壮大な世界観を表したアニメ『銀河英雄伝説』と『新世紀エヴァンゲリオン』の関連図書と音楽資料を展示しています。
また、クラシック音楽が主題となっているアニメ・漫画作品として『のだめカンタービレ』と『ピアノの森』を展示しています。
クラシックブームを巻き起こした『のだめカンタービレ』は、オリジナルアルバムが複数出版されており、漫画に登場するキャラクターやオーケストラ名で演奏者がクレジットされているのがユニーク。
『ピアノの森』は、録音図書(デイジー図書)とその元となった小説版を展示しています。デイジー図書は活字による読書が困難な方のために作成されたものです。
5 『翔んで埼玉』とクラシック音楽
第2弾も公開された映画『翔んで埼玉』にもクラシック音楽がふんだんに使用されています。
ヘンデル作曲の「ハープ協奏曲」は、作品のゴージャスな雰囲気を醸し出すのにぴったりです。
作品の雰囲気に合わせ、展示の装飾もきらびやかにしました。
県立熊谷図書館では「埼玉資料」として『翔んで埼玉』のDVDや原作本、映画のガイドブックを所蔵しています。
2階ロビーでひっそりと、展示CDを再生しています。内容は定期的に変更しており、貸出しも可能です。聴いてみたいCDがあれば、カウンターの職員にお声がけください。
春の散歩がてら、お気に入りを探しに、気軽にお立ち寄りください。
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埼玉県立熊谷図書館 令和5年度第5回資料展「物語に寄り添うクラシック音楽」
開催期間 令和6年3月2日(火曜日)~ 令和6年5月23日(木曜日)
場 所 埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー
資料展紹介のページ https://www.lib.pref.saitama.jp/event/exhibit/exhibit/post-277.html
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2024年2月29日
動画配信中!【期間限定】「図書館と県民のつどい埼玉2023」記念講演・中学生のビブリオバトル
こんにちは! 埼玉県図書館協会事務局です。
現在、3月31日(日)までの期間限定で「図書館と県民のつどい埼玉2023」の後日配信を行っています。
配信している動画は、直木賞作家 中島京子さんの記念講演「図書館で夢を見る」と、中学生のビブリオバトル決勝の2本です。
大好評だったイベントをご自宅で楽しむことが出来ます。この機会にぜひご覧ください。
作家 中島京子さん記念講演「図書館で夢を見る」
『小さいおうち』や『やさしい猫』、『夢見る帝国図書館』などの著作がある直木賞作家、中島京子さんの記念講演です。埼玉県との意外な繋がりや、執筆中のエピソードなどをユーモアたっぷりにお話いただきました。
※中島京子さん記念講演の動画視聴には申し込みが必要です。お申込後は期間中何回でもご覧いただけます。
中学生のビブリオバトル決勝
ビブリオバトルとは、おすすめの本を持ち寄って5分間で本を紹介し、一番読みたくなった本「チャンプ本」を参加者の投票で決定するという、スポーツのような書評ゲームです。
「図書館と県民のつどい埼玉2023」では、予選を勝ち抜いた5名の生徒が出場しました。どの本も読みたくなること請け合いです。
期間中は「図書館と県民のつどい埼玉2023」のウェブサイトからご覧ください。
お申込・ご視聴はこちら
中島京子さん記念講演のお申込・ご視聴ページ、中学生のビブリオバトル決勝のご視聴ページは、「図書館と県民のつどい埼玉2023」のウェブサイトで公開しています。今しか見られない配信を、ぜひお楽しみください。
「図書館と県民のつどい埼玉2023」ウェブサイト(https://www.sailib.net/tudoi2023)
2024年2月20日
「令和5年度海外資料普及事業」を開催しました
こんにちは! 熊谷図書館の海外資料担当です。
2月11日(日)に熊谷図書館で、令和5年度海外資料普及事業「多文化共生社会と図書館の役割 図書館の多文化サービスを考える」を開催しました。
当日の講義とワークショップの様子をご紹介します!
図書館の多文化サービスとは?
まず初めに、日本図書館協会多文化サービス委員会前委員長で国際図書館連盟(IFLA)多文化社会図書館サービス分科会メンターの平田泰子氏を講師にお招きし、図書館の多文化サービスについてご講義いただきました。
図書館で多文化サービスを提供する意義や、日本の公共図書館における多文化サービスの歩み、多文化サービスの現状と課題など、貴重なお話を聴かせていただきました。
参加者の皆さんが、メモを取りながら興味深そうにお話を聴いている姿が印象的でした。講義後には質問もたくさん挙がりました。
ワークショップの前にアイスブレイク!
休憩を挟み、後半のワークショップに入る前に、自己紹介とアイスブレイクを行いました。アイスブレイクでは、グループごとに、「輪ゴムの使い方」を考えていただきました。
初対面の方がほとんどでしたが、皆さんすぐに打ち解けて、アイデアを出し合っていました。
髪の毛を結ぶ、パチンコにする、といった定番のものから、釣り竿にする、虫を仕留める、といった斬新なものまで、様々なアイデアが挙がりました。
白熱!? ワークショップ
アイスブレイクで場が和んだところで、次はいよいよ本番のワークショップです。
「令和4年度埼玉県外国人住民意識調査」から在住外国人のニーズを1つ取り上げて、その対応等について考えていただきました。
アイデア出しから模造紙にまとめるまで、とても熱心に取り組んでいただき、立ち上がって作業をするほど白熱していました!
たくさん挙がった意見やアイデアをグルーピングし、発表用に模造紙にまとめていきます。
そして完成したものがこちら!
どのグループも素晴らしい発表をしていただきました。
お出しいただいたアイデアは、今後の業務の参考にさせていただきたいと思います。
終了後には・・・
最後に、講師を務めていただいた平田先生に大きな拍手が送られ、講座は終了しましたが、その後も会場は、他のグループの成果物をご覧になったり写真を撮ったりされる方、名刺交換やお話で盛り上がる方などで、しばらく賑わっていました。
お帰りの際には、「とても勉強になり、参加して良かったです」、「他の参加者の方との交流の機会になりました」などの嬉しいお言葉をいただきました。海外資料担当として、より良い多文化サービスを提供できるよう、更に努力をしなければならないと、身の引き締まる思いがしました。
ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。