イベント
2023年9月22日
「オカリナ・ミニ・コンサート」を開催しました!
こんにちは。久喜図書館 芸術・文学資料担当です。
8月25日(金曜日)に久喜図書館の視聴覚ホールで「オカリナ・ミニ・コンサート」を開催しました。
夏休みということもあって、お子さんの参加もあり、たくさんの方に来場していただきました。
音楽デュオ「たまごさんど」のお2人が、オカリナやギターなど、様々な楽器を演奏してくださいました。
オカリナについて説明してくださる場面もあり、オカリナの意味が「小さなガチョウ」である
ということや、同じオカリナでも1つ1つ音色が違うというお話をされていました。
今回は、3つのオカリナを使っており、低い音や澄んだ音といった様々な音色で楽しませてくださいました。
「さとうきび畑」や「涙そうそう」といった沖縄の音楽では、オカリナの他に三線や鉄琴、
波の音を再現したオーシャンドラムという楽器で演奏をされました。
〈オーシャンドラムと三線を使った演奏の様子〉
他にもYOASOBIの「ツバメ」や米津玄師の「Lemon」「パプリカ」といったJ-POP、「となりのトトロ」「いつも何度でも」といったジブリ音楽の演奏がありました。耳にしたことがある音楽が多かったのか、皆さん楽しそうにオカリナの世界に浸っていました。
コンサートの終わりには、オーシャンドラムなどの楽器を見せてくださり、参加された皆さんが興味津々で見ていました。
「たまごさんど」のお2人、そして参加してくださった皆様、ありがとうございました!
2023年7月5日
6月18日(日曜日)歴史と民俗の博物館共催講座「出張講座 あなたの街にも『れきみん埼玉』」を開催しました!
こんにちは。熊谷図書館の人文・社会科学資料担当です。
6月18日(日曜日)に、埼玉県立歴史と民俗の博物館共催「出張講座 あなたの街にも『れきみん埼玉』」を開催しました。
なお、この講座は、例年実施している文化講座に代えて実施したものです。
現在、歴史と民俗の博物館は改修工事のため休館しております。休館中の事業として出張講座を行っており、今回は通算で第2回目の講座です。
講師は末木啓介館長、加藤かな子主席学芸主幹、根ヶ山泰史主任学芸員の3名です。
テーマは「1 モノの分布から見る埼玉の古墳時代」「2 古代埼玉の渡来系氏族」「3 小鹿野町法養寺薬師堂の『落書き』」です。
今回は、ほんの少しですがお話の概要を御紹介いたします。
1 モノの分布から見る埼玉の古墳時代
古墳・石室に使用された石材・埴輪・土器の分布から、埼玉古墳群の出現や県内の勢力の変遷についてお話をいただきました。
まず驚くのが、県内で確認されている古墳の多さです!その多くが6世紀以降につくられているということです。
また、古墳から出土した土器などからも、その地域を示す特徴や文化、勢力の関係性も見えてくるそうです。一つの出土したものから、本当にたくさんの情報が得られるのですね。
2 古代埼玉の渡来系氏族
奈良時代から平安時代に活躍した、埼玉県にゆかりのある「渡来系氏族」についてお話をいただきました。講義中では、高麗郡、新羅郡、男衾郡出身の渡来系氏族について取り上げられました。渡来人は、当時の日本にはなかった新しい知識や高い技術を日本列島にもたらしました。そして、それらが政治や文化など様々な面で古代日本に大きな影響を与えています。その子孫である渡来系氏族もまた、仏教文化や技術、産業の発展に貢献し、正史に名を遺した人物も輩出しているそうです。今日、私たちが当たり前のように触れている文化が、遡れば渡来人の方々、そして渡来系氏族の方々が大切に守り伝えてきたことにつながるのですね。
3 小鹿野町法養寺薬師堂の「落書き」
小鹿野町法養寺薬師堂に遺された墨書=「落書き」の調査について、その概要をお話しいただきました。法養寺薬師堂の建築には、鉢形城主北条氏邦が関わったと考えられているそうです。この墨書はとても重要な史料であり、これらの史料から年代や形式、書いた人の住所やそこを訪れた目的などの特徴や傾向が見えてきたとのことです。
秩父の札所巡礼にも関わりがあったのですね。補足調査によって更なる墨書が確認されたとのことで、今後また新たな発見があるかもしれないと考えるととても興味深いです。なお、今回の調査を踏まえ、令和6年3月16日(土曜日)から特別展「北条氏邦」が開催されるそうです。
普段あまり見ることができない写真や史料をスライドでたくさん御紹介いただきました。受講者の皆さんは講師の方のお話に、熱心に耳を傾けられていました。
講座終了後、「とても興味深かった」「もっとお話を聞きたい」「最高でした」という積極的なお言葉をいただきました。
今回は、歴史と民俗の博物館との共催という新たな試みでした。学芸員の方々のお話をじっくり聴くことができる貴重な機会になったのではないかと思います。
講師の皆様、歴史と民俗の博物館の皆様、参加された皆様、ありがとうございました。
歴史と民俗の博物館出張講座に合わせ、現在熊谷図書館では、以下の関連展示を開催しています。
学芸員の方おすすめの資料や、勾玉の作り方などの展示も行っています。ぜひ、御覧ください。
2023年5月18日
令和5年度子ども読書の日記念イベント―おおきなおはなし会―
こんにちは。久喜図書館の子ども読書推進担当です。
新緑がまぶしい季節になりましたね。
埼玉県立久喜図書館では、4月22日(土)に、「おおきなおはなし会」を開催しました。
「子ども読書の日」を記念して行われる、1年に1度の特別なイベントです。
今年は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたこともあり、場所を外から4年ぶりに1階の視聴覚ホールで、70名まで定員を増やして開催されました。今回のおおきなおはなし会は、午前「おはなしのじかん」と午後「にんぎょうげきのじかん」の2部構成。
午後の人形劇は事前予約が満員御礼のなか当日を迎えました。
まずは、ボランティアグループトムの会による、「おはなしのじかん」です。
紙芝居の『ぱんぽこぱん』から始まり、大型絵本『サンドイッチサンドイッチ』にバトンタッチ。ハンカチ遊び「サンドイッチ」が始まると、貸出したハンカチや手持ちのタオルなどを使って、子どもたちも楽しそうに一緒に参加していました。
続いてすばなしの「鳥呑爺(とりのみじい)」と「ひなどりとネコ」。それぞれ美しい歌と、はらはらする展開に大人まで引き込まれている様子でした。
さらに大型絵本の読み聞かせもあり、盛りだくさんなプログラムでした。
さて、お次は「にんぎょうげきのじかん」。夢まあるく舎さんの登場です。
二人だけでやっているとは思えない人形の動きに子どもたちは大喜び。
ペープサートの「きつねとたぬきのばけくらべ」、オリジナル作品の人形劇「ぷるるん ぷるるん ぱ」と「ウィッキーちゃんとでかん へ・へびだー巻」の3つの楽しいプログラムに、始終笑いの絶えない時間となりました。
アンケートでも楽しかった、また見たいとのご意見も多く、4年ぶりに視聴覚ホールで開催出来て本当によかったです。
トムの会さん、夢まあるく舎さんのおかげで、楽しい時間を過ごしてもらうことができました。
トムの会さん、夢まあるく舎さん、そして参加してくださった皆様、ありがとうございました!
2023年3月10日
文化講座「ミステリー文学における横溝正史の位置づけ」を開催しました
令和5年1月28日(土)、久喜図書館で、文化講座「ミステリー文学における横溝正史の位置づけ」を開催しました!
1月21日(土曜日)より、さいたま文学館では、横溝正史生誕120周年記念の企画展「金田一耕助さん!埼玉で事件ですよ」を開催しています。今回の文化講座では、展示を企画したさいたま文学館・主任専門員の加藤光男(かとう みつお)氏を講師としてお迎えし、横溝正史の業績を中心に、松本清張などと比較しながら、1945(昭和20)年の戦後から、1970年代後半(昭和45~53年)における「探偵小説」から「社会派推理(ミステリー)小説」の流れについてお話いただきました。
<金田一耕助風の帽子姿の講師>
会の前半では、まず、横溝正史の位置づけを確認するにあたって、
「探偵小説」から「推理小説」という呼び名に移り変わる時期のお話がありました。
メモを取る方も多く、みなさん熱心にお話に聞き入っていたのが印象的でした。
後半は、横溝正史と松本清張についてのお話でしたが、
横溝に関連する貴重な資料が世田谷文学館と二松学舎大学にある背景など、
裏話を交えながら、当日配布された資料を補足していく形で進められました。
その後、当館司書より
調べ方案内(Milestone 63)「日本の推理小説の調べ方~江戸川乱歩を例にして~」に
基づき、県立久喜図書館での資料の調べ方について説明がありました。
県立久喜図書館では、関連する資料展示「『探偵小説』の時代」を開催し、その資料リストを図書館ウェブサイトで公開しています。
また、今回の文化講座を共催したさいたま文学館では、下記の企画展を開催中です。
県政ニュース:さいたま文学館 横溝正史生誕120周年記念企画展「金田一耕助さん!埼玉で事件ですよ」を開催します
企画展「金田一耕助さん!埼玉で事件ですよ」
【期日】令和5年1月21日(土曜日)~同年3月12日(日曜日)
【場所】さいたま文学館 企画展示室および常設展示室
終了まであとわずかとなりました。ご興味のある方は、ぜひさいたま文学館に足を運んでいただけると幸いです。
2023年2月15日
令和4年度情報の探しかた講座を開催しました!(久喜図書館)
こんにちは。久喜図書館の情報・地域協力担当です。
久喜図書館では11月5日(土)から28日(月)まで、「令和4年度情報の探しかた講座」全5講座を開催しました。
初日の11月5日(土)は健康・医療に関する講座2つを開催しました。
午前中の講座「カラダと病気の情報を探そう」では、自然科学・技術資料担当が講師となり、まず「健康情報の目利きになりましょう!」と題して、健康情報を探すときのポイントや注意点について説明がありました。その後久喜図書館が発行した冊子『健康・医療情報リサーチガイド@埼玉 改訂2版』をテキストに、パソコンを使って健康・医療情報を探す実習を行いました。参加者にはケーススタディをもっと学びたいという目的をお持ちの方、2度目の講座参加だった方もいらしたようです。
同じ日の午後には埼玉県済生会加須病院図書室の司書・深谷里子氏を講師としてお招きし、「オンラインデータベース「医中誌Web」を使ってみよう」を開催しました。
「医中誌Web」は久喜図書館でも利用できるデータベースの一つです。この講座では講師から医学論文の種類や文献の探しかたなどを学び、実際に医中誌Webを使ってみる内容でした。最後に久喜図書館の健康・医療情報サービスについて、自然科学・技術資料担当から案内がありました。文献検索の仕方の概要を知ることができて大変に有益だったという声を頂戴しました。
11月9日(水)の講座「Googleだけじゃない 2002年、図版さがしの旅」は、芸術・文学資料担当が講師となりました。最初に、検索語彙や情報源に関する知識など、検索に関わる基礎的な問いかけがありました。次に受講者の皆さんに自己紹介をしていただき、場の空気が和んだところで、図版を探す実習に入りました。最後に講師から参考図書やデジタルアーカイブのページが紹介されました。自宅でアクセス可能なウェブサイトを多く知ることができる講座内容でしたので、受講者の皆さんが熱心にメモを取る姿が印象に残りました。
県民の日である11月14日(月)には、情報・地域協力担当が講座「郷土の地名を調べてみよう」開催しました。当館で受けるレファレンスは郷土関係のものが多く、ご自身で情報を使いこなせる一助になればと企画しました。熊谷図書館が昨年度作成したパスファインダー「埼玉県の地名について調べる」を元に、参考図書や埼玉関係データベース、埼玉県立図書館デジタルライブラリーや国立国会図書館デジタルコレクションなどを使った探しかたをご紹介しました。内容については反省点も多々ありますが、講座の内容を復習したい、これから活用したいという声を戴けたことが有難いです。
「ワークショップ「入門!図書館で情報収集~使って、調べて、発見しよう!~」」は新聞・雑誌担当が講師となり、11月28日(月)に休館日の公開図書室で開催されました。受講者自身がテーマを設定し、図書館資料を使って情報を収集・整理してまとめ、最後に調べた内容を発表し合い、成果を共有するワークショップ形式の講座でした。
最初に講師から図書館資料の概要や特色について説明があり、次に受講者が各自図書資料を手に取ったり、蔵書検索用端末、マイクロフィルムやオンライン・データベースなどを利用したりして情報を収集しました。ご自身の課題解決を図ろうと調査をする方やデータベースやマイクロフィルムに触れるのが初めての方、ご自身の業務の参考にと図書館司書の方も参加され、ワークショップを楽しんでいただけたと思います。
今年度は昨年度を上回る38名の方に受講していただきました。
ご参加いただきありがとうございました。
なお、受講された方以外でも、今回や前回までの講座のテキストをご覧いただけますので、ぜひ参考にしてみてください。