2011年11月
2011年11月30日
「健康・医療」な日々(1)
久喜図書館自然科学・技術資料担当です。当館の「健康・医療情報コーナー」に新しい図書が増えていることにお気づきでしょうか。久喜図書館では、国平成22年度の補正予算「住民生活に光をそそぐ交付金」(知の地域づくり)を活用して健康・医療関係の図書の充実を図っています。今まで購入できなかった入門書や専門書が増えています。
たとえば、こんな本や
こんな本も・・・。
11月末時点で、約1,500冊の図書が受入されて棚に並べられています。今後は闘病記の本なども受入予定です。是非一度手にとってご覧いただき、必要な資料が見つからない場合は、案内・相談カウンターの職員に声をおかけください。
さて、こうした図書受入の裏側(!)について少しだけご紹介します。健康・医療関係の図書約1,500冊。厚さにすると何cmだと思いますか?1冊が仮に1cmだとして(もっと厚い本もたくさんあります)、1,500cm。ということは15mになりますね。 これだけの本を新たに棚に配置すると、それまであった古い図書は書庫にしまうことになります。たとえば、旧版(第3版が受入されれば、第2版など)や、利用の落ちた図書など。
システムの処理をし、書庫のラベルを貼り、いざ書庫へ。県立図書館では久喜がいちばん新しく建設されましたが、それでも開館後31年が経過しています。当然書庫も満杯に近い。そこで・・・。
書庫本のうち、古い本は範囲を決めて例外的に別の場所へ。あまりやりたくない作業ですが、背に腹は代えられない。棚が少し空いたところへ今回書庫入れすべき本を分類記号どおりに収めていきます。
県立図書館では、基本的に古い本でも廃棄はしないので、新しい本が増えるということは、こうした作業が日々発生するということになります。 さてさて。「健康・医療情報コーナー」には、今回ご紹介した図書の他にも、雑誌や担当が作成した資料、医療機関のパンフレットなど、お持ち帰りいただける資料も併せて皆様をお待ちしております。
来年1月28日(土)には、食と健康に関する講演会を開催します。是非皆さんご参加ください。
健康・医療に関する資料のことなら、まず久喜図書館へお問い合わせください。
担当一同、お待ちしています。
2011年11月24日
布絵本 あれこれ
久喜図書館の子ども読書推進担当から、今回は、布絵本についてご紹介します。
あまり知られていませんが、県立図書館では、障害をもつ子どもたちへのサービスのひとつとして、
触って楽しめる 布絵本 を貸出しています。
布絵本ってなあに?
布を主な素材とした絵本です。
ひもやファスナー・ボタン・スナップなどが使ってあり、
はめる・あわせる・ほどく・むすぶなど
絵を動かして、指先の訓練をしながら遊ぶことができます。
たとえば、どうぶつの顔をパズルのように組み合わせたり
『どうぶつパズルII』のぐちみつよ作
誰もが知っている童謡に絵にあわせて、動きをつけたり
『うたのえほんII』のぐちみつよ作
様々なハンディキャップをもつ子どもたちが、
それぞれの力にあわせて、達成感をもちながら楽しめるよう工夫されています。
だれが作っているの?
久喜図書館で所蔵するほとんどの布絵本は、
布絵本製作ボランティアのグループ「つくし」のみなさんが、1点1点、丁寧に製作したものです。
手作業で作るので、1年間に作れるのは、3~4タイトル(各4~5冊)くらいです。
「つくし」のみなさんは、月に2回の活動日に、地道に製作を続けるほか、
年に1度、スキルアップ講座「ボランティア養成手作り布絵本講座」に参加して、
技術の研鑽にはげんでいます。
真冬なみの寒さと激しい雨の11月11日(金)に開催
講師には、布絵本をつくるボランティア「ぐるーぷ・もこもこ」の相談役であり、
オリジナル布絵本作家でもある野口光世先生をお迎えしました。
被災地の子どもたちにたくさんの布絵本や布おもちゃを届ける活動を続けていらっしゃる先生の熱意と
チャーミングな笑顔に触れ、ますます製作に熱の入るみなさん。
どうやって障害をもつ子どもたちに届くのでしょう?
布絵本は、埼玉県内の特別支援学校(学級)や児童福祉施設に団体貸出しています。
希望のあったタイトルを段ボールに箱詰めして、郵送でお届けします。
1つの団体で1回につき、8点まで、貸出期間は3か月以内です。
授業などで活用していただいたあと、また郵送で返送してもらいます。
メンテナンスが大事
普通の本よりも、もっと傷みやすく、汚れも気になる布絵本。
返ってきたら、細かいパーツが全部そろっているかを点検します。
壊れたところがあれば、「つくし」のみなさんに治してもらいます。
続いて洗濯。
水を使わない洗濯機(オゾンのエア・ウォッシュ)で除菌・消臭します。
さあ、これで次の貸出の準備が整いました。
このようにして、布絵本は繰り返して利用され、障害をもつ多くの子どもたちに喜ばれています。
まだ、活用したことのない特別支援学校や児童福祉施設で働く職員のみなさん、
ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?
2011年11月17日
16ミリフィルム
こんにちは。
熊谷図書館視聴覚資料担当です。
今回は熊谷図書館で所蔵している16ミリフィルムについて紹介します。
11月14日の県民の日に、県立図書館3館で映画会が開催されましたが、その際上映された作品は、すべて熊谷図書館で所蔵している16ミリフィルムです。
(左から大、中、小の16ミリフィルム、一番右はDVD)
熊谷図書館では劇映画やアニメ、教養関係など約4,000本の16ミリフィルムを所蔵しております。
(書庫の一部。棚に16ミリフィルムがずらりと並んでいます)
ほんの一例を紹介しますと、
劇映画では大竹しのぶ主演の「あゝ野麦峠」、田中好子主演の「黒い雨」、芦屋雁之助主演の「裸の大将放浪記」といった日本映画史上の名作、
アニメでは忍たま乱太郎、アンパンマン、ミッキーマウスなどの人気キャラクターの作品や「おむすびころりん」、「がんばれスイミー」、「三匹のこぶた」など誰でも知っているお話、
教養関係では、歴史、地理、天文学、生物、建築、美術、工芸などに関する貴重な映像、
など種類豊富に取り揃えております。
HPに16ミリフィルムの一覧がありますのでご覧になってください。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/16mm/16mm_index.html
これらのフィルムは県立図書館での映画会で上映するだけではなく、県内の機関・団体に貸出を行なっております。また、映写機の貸出しも行なっております。(ご利用条件について詳しくはHPの「16ミリ映画フィルム利用案内」をご覧ください。)
暗い部屋で、スクリーンに映し出された16ミリフィルムの映像を多くの人と一緒に鑑賞することは、テレビでDVDを一人で鑑賞するのとは違った味わい深さがあります。
学校の授業や子ども会や地域の活動などで、ぜひご活用ください。
2011年11月9日
埼玉資料を集めてます!
こんにちは、県立浦和図書館の資料収集担当です。
今回は「埼玉資料」を集めている様子をご紹介します。
当館には埼玉資料室があり、埼玉県に関する郷土の資料を集めています。
(土地の記憶と古地図 http://libprefsaitama.seesaa.net/article/221220441.html )
まず、埼玉県や県内市町村が発行する様々な「行政刊行物」を収集しています。
県や市町村の歴史、統計書、まちづくり、環境、都市計画、防災、農業、子育て、男女共同参画、教育要覧、文化財調査報告書など、資料の内容はとても幅広くあります。
※行政刊行物は寄贈していただくルートがほとんどです。
最近はCDやDVDが付いたもの、あるいはDVDのみの資料もあります。
それから、 個人や団体から寄贈いただく資料 があります。自費出版の図書のほか、団体や企業、学校の記念誌など、中には本屋さんではお目にかかれないものもあります。
※写真では歌集、句集、自叙伝など、埼玉県にお住まいの方から最近寄贈いただいた資料を集めてみました。
寄贈で収集するもの以外に、 埼玉県に関する内容の出版物を選んで購入しています。
※購入する資料は地元の本屋さんへ行って選ぶ、出版情報を調べ購入するかどうかを考えて注文する、直接出版社に問い合わせて注文するなどの方法があります。
先日、新聞社のインターネット記事の中から私立中学高等学校協会が県内私立高校に関する資料を発行したという情報を得ました。協会へ連絡したところ寄贈くださるとのこと!
※直接協会へおじゃますることに。県庁ほか諸機関が集中するエリアにある浦和図書館は、こんな時に即座に動けるから便利です。
※「問い合わせの資料以外にも2種類発行したので3種類どうぞ。」
「えぇーっ、ありがとうございます!」
地域ならではの資料を直接いただけました。
そうこうしていたらガイドブック類がどっさり、さぁ、今日も集めましょう!
※ところで、いま「路線価図 関東信越国税局」という資料の昭和55年~57年分と昭和62年分を 探しています。お心あたりの方おられましたら情報をお寄せください^^。
埼玉資料室は司書がチームワークで収集してきた埼玉資料の宝の山!
暮らしのお役に立てる情報がきっとありますので、ぜひ一度お越しください。
▵ ▵
( 毎日が小春日和 ( ・ ・) )