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2014年3月

2014年3月27日

資料展示「色紙でみる昭和の作家たち」開催中です!!

こんにちは!久喜図書館の芸術・文学資料担当です
現在、久喜図書館では資料展「色紙でみる昭和の作家たち」を開催しています

資料展示 「色紙でみる昭和の作家たち」
【期間】3月18日(火)~4月13日(日)
【場所】県立久喜図書館2階公開図書室


昭和55(1980)年6月1日(日)、県立久喜図書館が開館してから今日に至るまで、様々な著名人を講演会の講師としてお招きしてきました。
今回の展示では、昭和の時代にお招きした作家の中から、文学賞の受賞歴を参考にして6名の作家を選び、色紙と著作本を展示しています。


展示作家については、こちらのリーフレットをご参照ください↓
「色紙でみる昭和の作家たち」リーフレット(PDF形式548KB)

展示した色紙は、講演会の時にいただいた色紙です。サインの他に文言が添えられいて、どの色紙も個性派揃い

阿刀田高さん
の色紙には、第81回直木賞を受賞した作品「ナポレオン狂」と自身の出世作を添えていたり、先頃5万冊の脚本・台本を国立国会図書館と川崎市市民ミュージアムで公開することで話題となった山田太一さんの色紙には「結局、人は不揃いだからいいんじゃないだろうか」と代表作「ふぞろいの林檎たち」とかけた言葉を添えていたり...

色紙写真1.jpg

色紙写真2.jpg

小説とはまた違った顔が、色紙から垣間見えます。


今までお披露目されることなく、図書館に大事に保管されていた色紙たち。
見られるのはこの資料展示の期間だけです

この資料展に併せて「久喜図書館 開館当時の思い出」も開催中です。
職員が撮影した開館当時の混雑した館内写真や昭和55年に撮影された久喜図書館周辺の航空写真、開館記念要覧などを展示しています。

久喜図書館の開館展示.jpg

こうした写真や資料が見られるのも、この資料展示の期間だけです
ぜひ、久喜図書館に足を運んでみてください。
皆さまのご来場をお待ちしております

資料展の詳細については、こちらをご覧ください↓
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/exhibit/index_25.html#260318_kuki

2014年3月25日

埼玉県立図書館の図書館協力者(朗読者・DAISY編集者)について

こんにちは。障害者サービス担当です。

今回は、障害者用の録音図書や雑誌を製作していただいている埼玉県立図書館の図書館協力者(朗読者・DAISY編集者)についてご紹介します。


ここで紹介する図書館協力者は、一言でいうと、視覚に障害のある方や、活字による読書に障害のある方のために、その方の目の代わりとなって求めている情報をお伝えする方のことです。県立図書館では、対面朗読や録音資料の製作をしていただいています。
県立図書館の図書館協力者として活動するには、新規養成講座で朗読(音訳)やDAISY編集技術を学び、専門技術を身に付けなくてはなりません。


例えば、朗読(音訳)の技術は、本の内容をできるだけ忠実に読むことが原則となります。書かれている文字だけではなく、表紙・図表・写真なども原稿を作成した上で読み込みます。聞き手に正しく内容が伝わるように読むことは、大変難しい技術です。

011.JPG

県立図書館では質の高い録音資料製作を目指して、朗読者・DAISY編集者のための「録音資料製作マニュアル」を作成し、技術の進展に合わせて何度も改訂を続けています。

県立図書館では、図書館協力者のための朗読(音訳)や編集技術の研修会を毎年行っています。

去る、3月6日には、 日本で初めてDAISY(デイジー)を製作したNPO法人DAISY TOKYO 代表の森田聰子氏をお招きし、 DAISY製作の教本である 「『はじめての DAISY』改訂内容と編集者に役立つツール」と題して講義を行いました。

DAISY とは、障害者用に開発された便利なデジタル録音図書です。DAISY図書は、読みたい箇所への頭飛ばしやスキップ、読み上げる速度を遅くしたり、早くしたり、自由に操作できます。

そのDAISY図書を製作するためには、音源をパソコンに取り込み、原本にそって利用者の使いやすいように編集する作業が必要となります。その難しさや課題、注意点を熱心に伝えていただきました。

また、3月14日には、「よい音訳・悪い音訳 聞く耳を育てる」と「音訳の基本 意味のまとまりと日本語のイントネーション」と題して、研修を行いました。

009.JPG

朗読者、DAISY編集者の方たちの研修での様子。

研修では、意味のまとまりの文例として、

「7と3の2倍はいくつですか」

という簡単な文章を読んでいただきました。実は、短い文章ですが、意味によって読み方の違いがあります。それは、

「7と3」の「2倍」はいくつですか という意味。

「7」と「3」の「2倍」はいくつですか という意味。

「7」と「3の2倍」はいくつですか という意味。

原本があれば、そのいずれかの意味であるかがわかるはずですが、文脈に合わせた読み方が必要となります。例えば、語と語の間にちょっとした間を入れたり、音をたてたりします。「音をたてる」とは、その語を少し強く読むことです。

朗読(音訳)の世界は、知れば知るほど奥が深く、面白い世界です。

002.JPG

同じ3月6日、7名の方が朗読者としての活動を終了されることになり、感謝状をお渡ししました。

7名の中には、久喜図書館開館時から30年以上、朗読者として活動して来られた方も。

皆さん、長い間本当にありがとうございました。

埼玉県立図書館には、すばらしい技術を持った図書館協力者(朗読者・DAISY編集者)がたくさん活躍されています。

2014年3月25日

埼玉県立図書館の図書館協力者(朗読者・DAISY編集者)について

こんにちは。障害者サービス担当です。

今回は、障害者用の録音図書や雑誌を製作していただいている埼玉県立図書館の図書館協力者(朗読者・DAISY編集者)についてご紹介します。


ここで紹介する図書館協力者は、一言でいうと、視覚に障害のある方や、活字による読書に障害のある方のために、その方の目の代わりとなって求めている情報をお伝えする方のことです。県立図書館では、対面朗読や録音資料の製作をしていただいています。
県立図書館の図書館協力者として活動するには、新規養成講座で朗読(音訳)やDAISY編集技術を学び、専門技術を身に付けなくてはなりません。


例えば、朗読(音訳)の技術は、本の内容をできるだけ忠実に読むことが原則となります。書かれている文字だけではなく、表紙・図表・写真なども原稿を作成した上で読み込みます。聞き手に正しく内容が伝わるように読むことは、大変難しい技術です。

011.JPG

県立図書館では質の高い録音資料製作を目指して、朗読者・DAISY編集者のための「録音資料製作マニュアル」を作成し、技術の進展に合わせて何度も改訂を続けています。

県立図書館では、図書館協力者のための朗読(音訳)や編集技術の研修会を毎年行っています。

去る、3月6日には、 日本で初めてDAISY(デイジー)を製作したNPO法人DAISY TOKYO 代表の森田聰子氏をお招きし、 DAISY製作の教本である 「『はじめての DAISY』改訂内容と編集者に役立つツール」と題して講義を行いました。

DAISY とは、障害者用に開発された便利なデジタル録音図書です。DAISY図書は、読みたい箇所への頭飛ばしやスキップ、読み上げる速度を遅くしたり、早くしたり、自由に操作できます。

そのDAISY図書を製作するためには、音源をパソコンに取り込み、原本にそって利用者の使いやすいように編集する作業が必要となります。その難しさや課題、注意点を熱心に伝えていただきました。

また、3月14日には、「よい音訳・悪い音訳 聞く耳を育てる」と「音訳の基本 意味のまとまりと日本語のイントネーション」と題して、研修を行いました。

009.JPG

朗読者、DAISY編集者の方たちの研修での様子。

研修では、意味のまとまりの文例として、

「7と3の2倍はいくつですか」

という簡単な文章を読んでいただきました。実は、短い文章ですが、意味によって読み方の違いがあります。それは、

「7と3」の「2倍」はいくつですか という意味。

「7」と「3」の「2倍」はいくつですか という意味。

「7」と「3の2倍」はいくつですか という意味。

原本があれば、そのいずれかの意味であるかがわかるはずですが、文脈に合わせた読み方が必要となります。例えば、語と語の間にちょっとした間を入れたり、音をたてたりします。「音をたてる」とは、その語を少し強く読むことです。

朗読(音訳)の世界は、知れば知るほど奥が深く、面白い世界です。

002.JPG

同じ3月6日、7名の方が朗読者としての活動を終了されることになり、感謝状をお渡ししました。

7名の中には、久喜図書館開館時から30年以上、朗読者として活動して来られた方も。

皆さん、長い間本当にありがとうございました。

埼玉県立図書館には、すばらしい技術を持った図書館協力者(朗読者・DAISY編集者)がたくさん活躍されています。

2014年3月20日

「武蔵一国之図」を見に行こう!

浦和図書館 地域・行政資料担当からお知らせです。

このたび、当館所蔵の貴重書(絵図)「武蔵一国之図」が、川越市立博物館にて展示されることになりました。

川越市立博物館第40回企画展
「絵図で見る川越 ─空から眺める江戸時代の川越─」
会期:平成26年3月29日(土)~5月11日(日)

「武蔵一国之図(ムサシイッコクノズ)」は、徳川家光が寛永10年(1633年)に作成させた略図集「日本六十余州国々切絵図」の中の1枚です。
特徴として、
正保元年(1644年)以降の国絵図と比較して、武蔵国の範囲が異なる。
地名や街道に中世の名残が見られる。
が挙げられ、
近世初期の埼玉県の歴史を探るうえで貴重な資料となっています。

武蔵一国之図.jpg
「武蔵一国之図」(埼玉県立図書館デジタルライブラリー より)

県立図書館で所蔵しているのはその写本(写し)で、2008年1月に貴重書庫のなかから発見されました。
これまで最古の武蔵国絵図として伝わっていた正保の国絵図(1644)より古く、江戸幕府が作成した武蔵国絵図の最も古い姿を伝えています。そして、寛永の国絵図(1633)を元にした武蔵国絵図としては関東初の発見でした。
ちなみに、50年前の1964年3月に購入した記録が残っていますが、もとの所有者はわかっていません。

県立図書館で所蔵する貴重書の一部は、破損や劣化から保護するため、「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」でデジタル画像を公開しています。
今回は、博物館の整備された環境で現物を見ることができるチャンス!127×131cmと迫力の大きさで、一見の価値アリです

この企画展は、江戸時代~明治初期の絵図をもとに川越の歴史を紹介するものですが、「武蔵一国之図」は<広域から見る川越>の資料として展示される予定です。

担当の学芸員さんからひとこと
「絵図を通して、江戸時代から幕末の川越の風景を想像してみてください。」

桜の開花はもうすぐ!
春の小江戸川越を巡りながら、絵図の世界にふれてみませんか。

※川越市立博物館へのアクセスはこちら

2014年3月19日

稀代の軍師、その名は・・・

こんにちは
熊谷図書館では、 資料展示「黒田官兵衛 -5つの名前を持つ男-」 を開催中です。


黒田官兵衛といえば、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が放送中です。大河ドラマでは現在、内外の交渉や説得に奔走している黒田官兵衛ですが、これからさき、豊臣秀吉の軍師としての地位を確固たるものにしていきます。・・・していくはずです

さて、大河ドラマの劇中で黒田官兵衛が、いろんな名前で呼ばれているのに気付かれたでしょうか? 幼い頃は「万吉」ですし、成長すると「孝高」「官兵衛」と様々な名前で呼ばれます。また、これから先も違う名前で呼ばれることになるという黒田官兵衛。いったいいくつの名前で呼ばれることになるのでしょうか(資料展のサブタイトルでわかってしまいますが)

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今回の展示では、そんな黒田官兵衛が生涯に名乗る名前から、その時々に関連のある資料を展示しています。

もともと「黒田官兵衛」に興味のある方はもちろん、大河ドラマ「軍師官兵衛」を見始めて興味を持った方にも、内容を深めたり、先の展開を予習したりするために、ぜひご覧いただきたいと思います。大河ドラマも「黒田官兵衛」もまったく興味のない方は、この展示を機会に、戦国時代の稀代の軍師である黒田官兵衛に触れてみてはいかがでしょうか?

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ご来館をお待ちしております。