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2014年3月20日
「武蔵一国之図」を見に行こう!

浦和図書館 地域・行政資料担当からお知らせです。

このたび、当館所蔵の貴重書(絵図)「武蔵一国之図」が、川越市立博物館にて展示されることになりました。

川越市立博物館第40回企画展
「絵図で見る川越 ─空から眺める江戸時代の川越─」
会期:平成26年3月29日(土)~5月11日(日)

「武蔵一国之図(ムサシイッコクノズ)」は、徳川家光が寛永10年(1633年)に作成させた略図集「日本六十余州国々切絵図」の中の1枚です。
特徴として、
正保元年(1644年)以降の国絵図と比較して、武蔵国の範囲が異なる。
地名や街道に中世の名残が見られる。
が挙げられ、
近世初期の埼玉県の歴史を探るうえで貴重な資料となっています。

武蔵一国之図.jpg
「武蔵一国之図」(埼玉県立図書館デジタルライブラリー より)

県立図書館で所蔵しているのはその写本(写し)で、2008年1月に貴重書庫のなかから発見されました。
これまで最古の武蔵国絵図として伝わっていた正保の国絵図(1644)より古く、江戸幕府が作成した武蔵国絵図の最も古い姿を伝えています。そして、寛永の国絵図(1633)を元にした武蔵国絵図としては関東初の発見でした。
ちなみに、50年前の1964年3月に購入した記録が残っていますが、もとの所有者はわかっていません。

県立図書館で所蔵する貴重書の一部は、破損や劣化から保護するため、「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」でデジタル画像を公開しています。
今回は、博物館の整備された環境で現物を見ることができるチャンス!127×131cmと迫力の大きさで、一見の価値アリです

この企画展は、江戸時代~明治初期の絵図をもとに川越の歴史を紹介するものですが、「武蔵一国之図」は<広域から見る川越>の資料として展示される予定です。

担当の学芸員さんからひとこと
「絵図を通して、江戸時代から幕末の川越の風景を想像してみてください。」

桜の開花はもうすぐ!
春の小江戸川越を巡りながら、絵図の世界にふれてみませんか。

※川越市立博物館へのアクセスはこちら