健康・医療情報サービス
2021年10月21日
「妊活・出産・育児情報コーナー」(旧名:妊活情報コーナー)が新しくなりました!
こんにちは!自然科学・技術資料担当です。
当館にある「妊活情報コーナー」が10月にリニューアルしたことを、皆さまお気づきでしょうか?
リニューアルの内容を反映し、実はコーナーの名称も「妊活情報コーナー」から「妊活・出産・育児情報コーナー」へ改名しました!
今回は、そんな「妊活情報コーナー」改め「妊活・出産・育児情報コーナー」のリニューアル内容について紹介します。
健康・医療情報コーナーのご紹介
新しくなった「妊活・出産・育児情報コーナー」ご紹介の前に...
皆さまは、当館の「健康・医療情報コーナー」をご存じですか?
この「健康・医療情報コーナー」では、入門書から専門書まで豊富な図書、雑誌、さらにお持ち帰りいただけるパンフレット類を取り揃えて、皆さまをお待ちしています。
コーナー内には、特色のある4つのコーナー内コーナーがあります!
- がん情報コーナー
- 妊活・出産・育児情報コーナー (旧:妊活情報コーナー)
- 見て・聴いて・感じる読書コーナー 活字を読むのがむずかしい方のために
- 認知症情報コーナー
さらに詳しく健康・医療情報を調べたいときは、オンラインデータベースがおススメです。当館では、「医中誌Web」など健康・医療情報が検索できるオンラインデータベースが3種類ございます。
講演会や資料展などの、健康・医療に関するイベント等も随時行っていますので、気になる方は健康・医療情報サービスのページをぜひご確認ください!
「妊活・出産・育児情報コーナー」リニューアル内容について
「妊活・出産・育児情報コーナー」(旧:妊活情報コーナー)は、妊娠、出産、不妊治療(男女)、少子化の原因、育児などに関する資料や情報を提供しているコーナーです。
コーナー内には、関連する図書や雑誌、DVDなどのほか、関連団体が発行しているパンフレットや冊子などお持ち帰り頂ける資料も置いています。
これまでのコーナーの特性を活かしつつ、性別や年齢を問わず誰もが立ち寄りやすいコーナーを目指し、今回リニューアルを行いました!
コーナー内図書の充実・変更
現在(リニューアル後の)「妊活・出産・育児情報コーナー」には、大きく分けて
- 「生殖医療」
- 「不妊治療」
- 「妊娠・出産のしくみ」
- 「妊娠中のできごと、疾患、くすり」
- 「育児」
の内容に関する資料を置いています。
今回のリニューアルでは、妊娠・出産と育児は一連のつながりがあると考え、「育児」に関する資料を充実させました!
また、これまでコーナー内にあった「女性疾患」に関する資料は、コーナーの外へ移動しました。
資料配置の見直し
- 棚の最下段には、面出しする図書を除き、図書を置かない
- パンフレット・冊子などは棚の上へ置く
などの工夫し、コーナー内の資料等の配置を変更しました。
一番下の棚に置くものを少なくしたことで、コーナー全体もすっきりとした印象に!
さらに、資料が探しやすく、また、パンフレット・冊子などが手に取りやすくなりました。
コーナー名の変更
よりコーナーを分かりやすく表現し、多くの皆さまから利用していただけるよう、コーナーの名前を「妊活情報コーナー」から「妊活・出産・育児情報コーナー」へ変更しました!
そして、コーナーの名前変更にあわせ、コーナーの看板も新しく!従前の柔らかい雰囲気を残しつつも、すっきりシンプルなデザインに変更しました。
(看板自体も職員の手作りです!サイズが大きかったため、このリニューアルで一番大変だったのは実は看板の作成でした...)
苦労のかいあって、大きくてわかりやすい看板になったと思うのですが、いかがでしょうか?
おわりに
今回は、リニューアルし、パワーアップした「妊活・出産・育児情報コーナー」をご紹介しました。
どんな風に変わったのか、また妊活や出産、育児に関する情報をお求めの方は、ぜひ当館2階閲覧室までお越し下さい。
そのほか、当館ウェブサイト内「妊活・出産・育児情報コーナー」のページでは、妊活・妊娠・出産・育児に関する情報をまとめています。あわせて、ご活用ください。
2021年5月7日
講演会「図書館で認知症予防」を開催しました
去る4月17日(土)、久喜図書館では、健康・医療情報講演会「図書館で認知症予防」を開催しました。
長生きしたい! ただし、できるだけ健康で、寝たきりや認知症にはならずに暮らしたい...
誰もがそう切望しているのではないでしょうか。
また、1年以上にわたるコロナ禍のため、外出や運動、人との触れあいや気晴らしの機会も激減し、何となく元気を失っている方も少なくないかもしれません。
今回の講演会は、まさにそんなみなさんにピッタリな内容でした。
講師は、医療福祉学博士、専門理学療法士、介護支援専門員として長年リハビリテーション医学の現場で活躍されてきた、結城俊也(ゆうき としや) 氏。
現在は「ライブラリハビリネットワーク」を立ち上げ、誰でも身近に利用できる公共図書館を舞台に、多くの人に健康維持や介護予防の大切さを伝えたいと、講座やセミナー講師をされています。
さて、結城先生の講演から、印象に残ったポイントを少しご紹介しますと..
記憶力、計算力、言語能力、状況把握力、理解力 ... 認知症になると、日常生活に欠かせない認知機能に障害が出てきます。
老化とともにそうした機能が衰えるのはやむを得ないことですが、障害が軽いうちに対策をすれば、進行を遅らせることも可能です。
♪ 無料で気軽に利用できる地域の図書館へ通って、認知症予防をしよう ♪
では、図書館に通うとどんな効果があるのでしょうか。
1 有酸素運動で記憶力アップ!
図書館まで歩こう。早足、大きな歩幅で歩くと効果的。
2 筋トレで転倒予防。「うつ」予防
図書館へ行く日はついでに筋トレを。
高齢期のうつが認知症の危険度を高める、筋肉増強が「うつ」の解毒作用につながる、といった研究結果もあります。
3 本は脳トレの「ダンベル」
文章を読んで理解することで、ワーキングメモリが鍛えられる。
普段読まないジャンルに挑戦したり、イメージをふくらませて朗読をすると、さらに脳をフル活用できる。音読は肺炎の原因になる、誤嚥予防にもなります。
図書館ではあらゆる本が無料で読み放題!
4 図書館イベントに参加して、交流しよう
社会的な交流が少ないと認知症リスクが上がる、という研究結果も。人づきあいが苦手でも、大事なのは「聴く力」。
講演会では、脳を刺激する「ステップ運動」実演や、漢字を使った「頭の体操」コーナーもあり、わかりやすいお話とともにあっという間の90分間でした。
残念ながらご参加いただけなかったみなさま。結城先生のご著書に詳しく解説されています。脳を活性化する児童書リストも。すぐに取り組める認知症予防方法が満載です。
「認知症予防におすすめ図書館利用術 1~3」(結城俊也著 日外アソシエーツ 2017-2019) 県立熊谷図書館所蔵
講演のあとは、「健康・医療情報の調べ方ガイダンス『認知症に関する図書・情報案内』」。
当館司書より、お薦めの認知症関連図書と、県立久喜図書館の健康・医療情報サービスについてご紹介しました。
講演会終了後、多くの方に2階公開図書室の資料展示「認知症に寄り添う」や「健康・医療情報コーナー」に足を運んでいただき、図書について司書に質問する方もいらっしゃいました。
資料展示「認知症に寄り添う」は、2021年5月16日まで 開催しています。
知の宝庫・図書館を活用して、人生を豊かに、健康寿命を延ばす一助としていただければ幸いです。
2020年1月7日
情報の探しかた講座 健康・医療情報コースを開催しました!


2019年10月10日
「がんのイロハ」関連イベント無事に終了! 大勢の方にご参加いただきました!
こんにちは。自然科学・技術資料担当です。
久喜図書館では毎年8月から9月にかけて、がん関連講演会と関連資料展、がん患者会パネル展示、図書館でがん相談という沢山のがん関連イベントを行っています。
先日、がん患者会のパネル展示、資料展も会期終了となり、これにて今年のがん関連イベントがすべて無事に終了しました。
これより講演会当日の様子を中心に、レポートします!
今年の講演会「がんのイロハ」を企画するにあたり、きっかけになったのは、担当の一人が参加した、学校で行われるがん教育のための「指導者研修会」で感じた一つの思いでした。
「学校では子どもたちに向けてのがん教育が始まりつつあるけれど・・・。私たち大人は?今、本当に正しい知識を持っていると言えるのだろうか?」
「日本人の二人に一人ががんになるというのに、そもそも日常の中でがんについての正しい知識を身につける機会は実際にはほとんどないのでは・・・?」
「今年のがんの講演会は、今闘病中の方や御家族の方はもちろん、これからがんになるかもしれない私たちみんなが、がんに関する正しい知識を身につける場になるようにしたい。」
そうした思いから、今年の講演会は「がんのイロハ」に決まりました。
講演会講師には、常日頃から正しいがん情報の普及に熱心に取り組んでおられる、「国立がん研究センターがん対策情報センター」センター長の若尾文彦先生にお越しいただけることになり、当日は、がんの基礎知識から最新の情報まで「がんのイロハ」をとてもわかりやすくお話いただきました。若尾先生の優しいお人柄がにじみ出るような、素敵なご講演でした。
若尾先生のご講演の後は、NPO法人わたしのがんnetの横川清司さん、中島ゆかりさんから、闘病記についてのお話をしていただきました。
闘病記の持つ力や魅力をはじめ、普段思ってもいなかった視点から闘病記の読み方を教えていただき、とても参考になりました。
参加してくださった方のアンケートにも、「闘病記はどうせ読んでも治療には参考にならないと思っていたが、違った読み方があることを知ることができてよかった」というような意見が複数寄せられていました。
次に、「埼玉県立がんセンター 地域連携・相談支援センター」片桐三枝子さんから、がん相談支援センターの紹介をしていただきました。
普段なかなか知ることのできない、「がん相談支援センター」の情報を知ることができ、参加者の方からは「いろいろなことが相談できるとわかってよかった」というような感想が寄せられました。
次に、「埼玉県保健医療部疾病対策課」川口真生子さんから、がんワンストップ相談についての説明がありました。
「がんワンストップ相談」は、働くがん患者の治療と仕事の両立を支援するために7月から始まりました。新しい取り組みのため、講演会の場でお話いただけたのはとてもよい機会になりました。
最後に、久喜図書館 自然科学・技術資料担当司書から、健康・医療情報調べ方ガイダンス「図書館でがんを調べる」と題して、久喜図書館がん情報コーナーのご紹介や、がん情報を入手するのに役立つ図書やウェブサイトをご案内しました。
講演会当日は、会場入り口で行っていたがん患者会パネル展示(会期:8/27(火)~9/23(月)終了)や、2階公開図書室で行っていたがん関連資料展示「がんのイロハ」(会期:8/27(火)~9/23(月)終了)をご覧になる方も沢山見受けられ、がんについての情報を沢山お持ち帰りいただけたのではないかと思います。
当日配布した資料リスト「がん、もっと知りたい!」や、がん教育に役立つ資料リスト「子どもにがんを伝える」は、県立図書館ウェブサイトからダウンロードも可能です。当日お越しになれなかった方も、ぜひこちらからご活用ください!
2018年8月22日
「がんと活(い)きる」講演会にかける想い
こんにちは。自然科学・技術資料担当です。
健康・医療情報サービスの担当部署である我々は、この夏に開催するがん関連のイベント準備に熱い毎日を過ごしています。
久喜図書館では毎夏、がん関連講演会と関連資料展、がん患者会パネル展示、図書館でがん相談、という沢山のがん関連イベントを行っています。
今年の講演会のテーマは、「AYA(あや)世代」AYA世代の年齢については、定義によって若干の幅がありますが、がん患者のうちおおむね15~39歳ごろの方が、AYA世代にあたると言われています。この年代は、小児がんと成人がんの中間に位置し、様々なライフイベント(進学、就職、結婚、出産等)がある世代にも関わらず、全体から見れば患者数が少ないこともあり、患者さん自身だけでなく、一般、医療関係者にも十分な情報があるとは言えない現状があります
講演会担当の私たちの部署も、おおむね(!)AYA世代。とても身近な話題です。
今回の講演者は、がん保険のCMでも素敵な笑顔を見せているNPO法人がんノート代表理事の岸田徹さんです。がんノートは、がん経験者によるがん患者のためのインタビューWeb番組で、がん患者のリアルな情報をインターネットを通じて発信しています。
インターネットでの配信なので、入院中の患者さんもベッドの上から見ることができます。
岸田さんは、25歳のときと27歳のときにがんを経験されました。事前に拝見した体験談によると、治療で貯金を使い果たし、1日1食だったときもあるといいます。
今年の講演会の講師に岸田さんのお話をぜひお願いしたいと思ったのは、ウェブサイトで拝見した岸田さんの活動の様子が、本当にイキイキしておられたからです。
講演会を行う際には、タイトルを決めなければならないのですが、岸田さんが来てくださることになった時、すぐにタイトルが頭に浮かびました。「がんと生きる」ではなく「がんと活きる」。
「生きる -人・動物などが命を保つ。生存する。」
「活きる -そのものがもっている本来の機能・能力が発揮される。有効に働く。」
(『大辞林 第三版』三省堂)
講演会担当の私は自問します。私は、自分の人生を、命を、「生きて」いる? それとも「活きて」いる? 「活きています」と胸を張っていえるといいなあ・・・、そんなことを考えながら、岸田さんのお話を伺うことのできる講演会を心待ちに今日も準備にはげみます。
ぜひ皆さんも、25日岸田さんのお話を一緒に聞いてみませんか? ご来場こころよりお待ちしております。