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健康・医療情報サービス

2019年10月10日

「がんのイロハ」関連イベント無事に終了! 大勢の方にご参加いただきました!

こんにちは。自然科学・技術資料担当です。

久喜図書館では毎年8月から9月にかけて、がん関連講演会と関連資料展、がん患者会パネル展示、図書館でがん相談という沢山のがん関連イベントを行っています。

先日、がん患者会のパネル展示、資料展も会期終了となり、これにて今年のがん関連イベントがすべて無事に終了しました。

これより講演会当日の様子を中心に、レポートします!

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今年の講演会「がんのイロハ」を企画するにあたり、きっかけになったのは、担当の一人が参加した、学校で行われるがん教育のための「指導者研修会」で感じた一つの思いでした。

「学校では子どもたちに向けてのがん教育が始まりつつあるけれど・・・。私たち大人は?今、本当に正しい知識を持っていると言えるのだろうか?」

「日本人の二人に一人ががんになるというのに、そもそも日常の中でがんについての正しい知識を身につける機会は実際にはほとんどないのでは・・・?」

「今年のがんの講演会は、今闘病中の方や御家族の方はもちろん、これからがんになるかもしれない私たちみんなが、がんに関する正しい知識を身につける場になるようにしたい。」

そうした思いから、今年の講演会は「がんのイロハ」に決まりました。

講演会講師には、常日頃から正しいがん情報の普及に熱心に取り組んでおられる、「国立がん研究センターがん対策情報センター」センター長の若尾文彦先生にお越しいただけることになり、当日は、がんの基礎知識から最新の情報まで「がんのイロハ」をとてもわかりやすくお話いただきました。若尾先生の優しいお人柄がにじみ出るような、素敵なご講演でした。

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若尾先生のご講演の後は、NPO法人わたしのがんnetの横川清司さん、中島ゆかりさんから、闘病記についてのお話をしていただきました。

闘病記の持つ力や魅力をはじめ、普段思ってもいなかった視点から闘病記の読み方を教えていただき、とても参考になりました。

参加してくださった方のアンケートにも、「闘病記はどうせ読んでも治療には参考にならないと思っていたが、違った読み方があることを知ることができてよかった」というような意見が複数寄せられていました。

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次に、「埼玉県立がんセンター 地域連携・相談支援センター」片桐三枝子さんから、がん相談支援センターの紹介をしていただきました。

普段なかなか知ることのできない、「がん相談支援センター」の情報を知ることができ、参加者の方からは「いろいろなことが相談できるとわかってよかった」というような感想が寄せられました。

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次に、「埼玉県保健医療部疾病対策課」川口真生子さんから、がんワンストップ相談についての説明がありました。

「がんワンストップ相談」は、働くがん患者の治療と仕事の両立を支援するために7月から始まりました。新しい取り組みのため、講演会の場でお話いただけたのはとてもよい機会になりました。

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最後に、久喜図書館 自然科学・技術資料担当司書から、健康・医療情報調べ方ガイダンス「図書館でがんを調べる」と題して、久喜図書館がん情報コーナーのご紹介や、がん情報を入手するのに役立つ図書やウェブサイトをご案内しました。

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講演会当日は、会場入り口で行っていたがん患者会パネル展示(会期:8/27(火)~9/23(月)終了)や、2階公開図書室で行っていたがん関連資料展示「がんのイロハ」(会期:8/27(火)~9/23(月)終了)をご覧になる方も沢山見受けられ、がんについての情報を沢山お持ち帰りいただけたのではないかと思います。

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当日配布した資料リスト「がん、もっと知りたい!」や、がん教育に役立つ資料リスト「子どもにがんを伝える」は、県立図書館ウェブサイトからダウンロードも可能です。当日お越しになれなかった方も、ぜひこちらからご活用ください!

2018年8月22日

「がんと活(い)きる」講演会にかける想い

こんにちは。自然科学・技術資料担当です。

健康・医療情報サービスの担当部署である我々は、この夏に開催するがん関連のイベント準備に熱い毎日を過ごしています。


久喜図書館では毎夏、がん関連講演会と関連資料展、がん患者会パネル展示、図書館でがん相談、という沢山のがん関連イベントを行っています。

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今年の講演会のテーマは、「AYA(あや)世代」AYA世代の年齢については、定義によって若干の幅がありますが、がん患者のうちおおむね15~39歳ごろの方が、AYA世代にあたると言われています。この年代は、小児がんと成人がんの中間に位置し、様々なライフイベント(進学、就職、結婚、出産等)がある世代にも関わらず、全体から見れば患者数が少ないこともあり、患者さん自身だけでなく、一般、医療関係者にも十分な情報があるとは言えない現状があります

講演会担当の私たちの部署も、おおむね(!)AYA世代。とても身近な話題です。

今回の講演者は、がん保険のCMでも素敵な笑顔を見せているNPO法人がんノート代表理事の岸田徹さんです。がんノートは、がん経験者によるがん患者のためのインタビューWeb番組で、がん患者のリアルな情報をインターネットを通じて発信しています。

インターネットでの配信なので、入院中の患者さんもベッドの上から見ることができます。

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岸田さんは、25歳のときと27歳のときにがんを経験されました。事前に拝見した体験談によると、治療で貯金を使い果たし、1日1食だったときもあるといいます。

今年の講演会の講師に岸田さんのお話をぜひお願いしたいと思ったのは、ウェブサイトで拝見した岸田さんの活動の様子が、本当にイキイキしておられたからです。

講演会を行う際には、タイトルを決めなければならないのですが、岸田さんが来てくださることになった時、すぐにタイトルが頭に浮かびました。「がんと生きる」ではなく「がんと活きる」。

「生きる -人・動物などが命を保つ。生存する。」

「活きる -そのものがもっている本来の機能・能力が発揮される。有効に働く。」

(『大辞林 第三版』三省堂)

講演会担当の私は自問します。私は、自分の人生を、命を、「生きて」いる? それとも「活きて」いる? 「活きています」と胸を張っていえるといいなあ・・・、そんなことを考えながら、岸田さんのお話を伺うことのできる講演会を心待ちに今日も準備にはげみます。

ぜひ皆さんも、25日岸田さんのお話を一緒に聞いてみませんか? ご来場こころよりお待ちしております。

2018年3月16日

孫育てについて、楽しく学びました!

224日(土)に県立久喜図書館で、講演会「孫・パパ・ママの応援団になろう!"孫育て"で、笑顔のセカンドライフ」を開催いたしました!

講師は、NPO法人孫育て・ニッポン理事長、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事等を務めておられる「ぼうだあきこ」氏です♪母親一人の子育てではなく、家族・地域の中で子育てができる社会を目指した活動は、多くのメディアで取り上げられています

全国の孫育ての講演会にひっぱりだこのぼうだ先生に、楽しく、わかりやすく、祖父母世代と孫との関わり方についてお話いただきました。

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孫が生まれ、付き合い方を戸惑う方にも、これから深く関わっていこうと意気込む方にも知ってほしい「孫育てをする際に覚えておきたい心得10か条」をお教えいただきました!

育児方針を決めるのは親で、祖父母はあくまでサポーターであること...他の子と比べないこと...自分のライフスタイルも大切にすること...

会場の皆様も、笑いながら、頷きながら、熱心に聞き入っていました。

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サイダー麦茶りんごぶどう・・・何種類かののジュースを混ぜ合わせていくと...?

「これ、飲めますか?」の問いかけに会場からは笑いが挙がります。

人の意見も同じ、沢山の意見や思いが混ざり合うと、混沌としてしまうことを実験で説明されました。

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ぼうだ先生の講演の後は、埼玉県家庭教育アドバイザーによる「手遊び・ふれあい遊び」講座です。

「おふねがぎっちらこ」などの身体を使った遊びを数多く紹介いただきました!

これまで、図書館で孫育てに関する講座を開催することは、ほとんど例がなかったようです。

ですが、図書館は情報の宝庫

講座を聞いて興味を持ったことを調べる際や、学んだことを誰かに伝えたいときに役立つ資料がたくさん♪

ただ講座に参加して終わり、にならないために!図書館でどのように情報収集ができるのかを、司書がご案内しました。

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また、同時開催した資料展示では、孫との接し方はもちろん、育児と仕事の両立のバランスについて書かれている資料や、子どもの食事や病気に関する資料、現代の保育事情に関する資料もテーマごとにご紹介しました。

展示で紹介した資料のリストや、孫育てに関する情報の探しかた案内は、館内で配布するほか、以下のウェブサイトからダウンロードできます。

https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/health/health.html#kukishirabekata

アンケートでは、「図書館で色々な情報が発信されていることが分かった」との嬉しいご意見も。

来年度も様々な切り口から、皆様に役立つ健康・医療の講演会を開催いたします。

その際は、ぜひご参加下さい。

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県立図書館では、皆様の情報探しのお手伝いをいたします!

「幼児が食べていいものは何?」「市内の保育園一覧が知りたい!」などなど
調べたいことがございましたらぜひ図書館へ!

来館のほか、お電話や、ウェブサイト(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/reference/attention.html
からもご質問を受け付けております。

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2018年2月20日

孫育てに関する資料は図書館で!

来る224日(土)は、県立久喜図書館で、講演会「孫・パパ・ママの応援団になろう!"孫育て"で、笑顔のセカンドライフ」を開催いたします

講演会にあわせ、当館2階閲覧室では、関連資料を展示中です。

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孫との接し方はもちろん、育児と仕事の両立のバランスについて書かれている資料や、子どもの食事や病気に関する資料などを紹介しています。

また、孫育てには、ご自身が元気でいることが一番大切!セカンドライフの充実のための資料も多数ご用意

少し前に話題になった保育園の騒音をめぐる裁判や、「保育園落ちた日本死ね!」のフレーズを覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。展示資料には、現代の保育事情がわかる図書や雑誌記事もございます。

誰もがよりよく暮らしていく未来のために、子どもとの関わり方を考え直すことが重要かもしれません。

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また、これまで公開・配布していた調べ方案内「孫・パパ・ママの応援団になるには」を、新たに情報を追加して改訂いたしました

もう持っているという方も、まだ見ていないという方も、講演会お知らせのページから、ぜひダウンロードしてみて下さいね。

展示の中で担当がオススメなのはこちら、「子育て本今昔」です!

19502000年代までの育児本をご紹介しています。

時代を反映した展示資料は多種多様!「スポック博士の育児書」「積木くずし」などなど、懐かしいと思われる方も多いのでは?

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NPO法人 孫育て・ニッポン理事長のぼうだあきこ氏による講演会「孫・パパ・ママの応援団になろう!"孫育て"で、笑顔のセカンドライフ」もまだまだお席に余裕があります!

ぜひぜひお越し下さいね。

詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。

(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/kouen/h29_magosodate.html)

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県立図書館では、皆様の情報探しのお手伝いをいたします!

「幼児が食べていいものは何?」「市内の保育園一覧が知りたい!」などなど、調べたいことがございましたらぜひ図書館へ!

来館のほか、お電話(0480-21-2659)やウェブサイト(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/reference/attention.html)からもご質問を受け付けております。