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2011年9月

2011年9月30日

4日から浦和図書館で「はたらく気持ち応援フェア」はじまります!

この秋、県立浦和図書館・県立熊谷図書館・県立久喜図書館では「働く」をキーワードに
イベントを開催します。

名付けて「はたらく気持ち 応援(バックアップ)フェア」


「働く」ことや「仕事」のことで、"もやもや"している方、とりあえず軽~い気持ちで図書館に来てみませんか?


イベントのポイントは4つ。

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その1 仕事に関する本1500冊
期間中貸出はしないのでじっくりご覧いただけます。
就活中・起業検討中の方から転職考慮中の方まで様々なステージに対応した切り口でご紹介します。
もちろん、お探しの本が見当たらない時は常駐の司書がお手伝いいたします。

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その2 無料でキャリアカウンセリング
対応するカウンセラーは、県の「中高年就職活動支援コーナー埼玉」などで活動している専門家。
事前予約ができますので、ご希望の方は日程をご確認の上、お早めに各図書館までご連絡をお願いします。

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その3 無料で商用データベース検索
「○○会社の決算情報」や「埼玉県内の○○業界の企業」など、全国の企業情報や業界情報などが入手できる商用データベースが無料でお使いいただけます。
(情報のプリントアウトは有料となります。)

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その4 仕事に関する各種窓口をご案内
国や県、民間で開設している仕事に関する無料相談サービスのパンフレットを集めました。
あなたのニーズにぴったりな相談窓口をお探しいただけます。


ご来場をお待ちしています。


詳しくは県立図書館Webページ↓
(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/hataraku/hataraku_top.html)
をご覧ください。


開催情報 開催時間は各館とも9時~17時
・浦和図書館(Tel:048-829-2821)
10月4日~11月4日(10月11・17~21・24・28・31日を除く)

・熊谷図書館(Tel:048-523-6291)
11月8日~11月14日

・久喜図書館(Tel:0480-21-2659)
11月22日~11月27日(11月25日を除く)

2011年9月30日

休館日は職員研修

変則勤務の多い図書館の現場では、職員が一同に会するチャンスがなかなかありません。
月に1度の館内整理日の合間に、会議を開いたり、職員研修を行っています。

9月22日の館内整理日、久喜図書館の職員研修は「資料補修研修会」を行いました。

なぜ、図書館で資料補修研修をやるのでしょう。


陽がさんさんとあたったり、温度差が激しいところに置いておけば、
ただ、それだけでも、本は傷みます。

大勢の人が、長い期間にわたって、何回も利用する図書館の本は、なおさら。
その間には、ページが破れる、はずれる、形がゆがむなど、だんだんと
傷みが進行していきます。

一方、図書館の本は、

「長く、大切に保存して、必要な時に、必要な人に利用してもらう」
ためにあるので、
職員が保存や修理に関する知識・技術を習得することは、
必要不可欠になってきます。

そこで、県立図書館では、定期的に研修会を行って、職員のスキルアップに努めています。


今回の研修は、初心者のための基礎編を行いました。
講師も受講生も職員です。

まずは、講義
「県立図書館における保存についての考え方」


長く保存していくためには計画的に!
治すより予防が大事!
正しい取り扱いで、本の寿命をのばす!

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つづいて、実技
修理の基礎

修理に適した材料や道具の使い方の説明のあと、
くしゃくしゃにになったページのしわのばし方や
和紙とでんぷん糊を使った簡単なやぶれの修理を実習しました。
kenshu2.jpg お手本を見て・・・。

kenshu4.jpg よーく見て・・・。


kenshu3.jpg やってみました。

職員のカメさん、研修の感想をどうぞ。


「まずは、毎日のケア、そして、何度でもやりなおせる修理をすることが大切、
と丁寧に教えていただきました。本にも無添加がやさしいんですね。」

13時15分から3時間、講義中心の充実した研修でした。

(文責 よーかん)

2011年9月21日

新聞・雑誌担当のマニアックな仕事

皆さまこんにちは。久喜図書館の新聞・雑誌担当です。
バックヤードに徹し謎に包まれた新聞・雑誌担当の業務について、数話に分けてご紹介いたします。
今日は第1話。どうぞ最後までお付き合いくださいませ

☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆


新聞・雑誌担当のマニアックでディープな話 ≪第1話≫
~華々しく生れ、活躍する雑誌。その一生とともに~


☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆


雑誌は、図書のように一度刊行されれば終わり、ではなく長期間刊行され続けます。
毎年幾多の雑誌が生れては、その長い一生の間に別々の雑誌が一緒になったり、
名前(誌名)が変わったり、一つの雑誌から別の雑誌が生まれたり、
華々しく活躍し、そして役目を終え静かに休刊したり...
と、人の一生のようです

IMGP0058.JPG〈今も現役。長寿の雑誌〉


刊行中は、他にも様々な変化があります。
雑誌担当は、そうした細かい変化の一つ一つに対応し、自館蔵書データや総合目録等データベースの修正、雑誌現物の管理をしています。


★誌名や出版社などが変わったとき、放置するとどうなるでしょうか

蔵書検索をしてもヒットせず、「本当はあるのに無い」状態になってしまいます。
膨大な資料がある図書館では、蔵書データの修正と現物管理は非常に重要です。

「データが無い=現物が無い」状態になってしまうからです。

★たとえば誌名が変わったら

まずは、蔵書目録や総合目録等のデータベースの修正です。変更後の新しい誌名のデータを独立させ、変更前後のデータと連携させます。
たとえ古い誌名・新しい誌名のいずれかしか覚えていなくても探せるように...
データの修正が済んでも、まだまだ作業は終わりません


★雑誌を書庫に収める

公開閲覧室にある雑誌は、一定期間が過ぎると書庫内に収めますので、このための書棚スペースが必要になります。
県立図書館では、雑誌を誌名の50音順に並べています。
そこで新しくなった雑誌を、50音順に収めようとすると、たいてい...

「スペースがないっっ!!」

IMGP0054.JPG〈いつも雑誌でいっぱいな棚〉


★書棚との果てしない闘い

空きスペースを確保するため、前後の雑誌をずらします。
ふにゃふにゃで結構重い雑誌たちは、自立できず、あちこちで倒れては雪崩をおこします。闘います。
そして多くの場合、もう前後にずらせるスペースはありません。
永年保存している県立図書館の棚は、いっぱいいっぱいです


弱気な気持ちを抑え、遙か先を見渡すと... 一番奥に誠に素晴らしい、空きスペースがあります。

aki-tana.jpg〈スペース発見。〉

雑誌担当はちょっぴり息を吐き、そして決意します。

「は~い! 頑張ってずらしま~す ('0^)/」


★迅速にご提供するために

無駄な作業に見えますが、これには訳があります。
それは、出納のご要望があった場合、迅速にご提供できるようにすることと、資料群として適正に管理するためです。
雑誌は薄く他に紛れ不明になりやすいため、群れとして扱う必要があります。

棚との格闘。タップリ汗をかき、ついに雑誌を収めることができました。こうして小さな変更に伴う一連の作業が終わります。


☆*☆*☆*☆*☆*☆
雑誌の"一生"とともに...
次回は、市町村図書館が廃棄した雑誌をもらい受け、一度終わりを迎えた雑誌をよみがえらせる、「移管雑誌」の仕事についてお話します。


情報を速報することが目的の雑誌は、その時代、その瞬間を映します。
1冊だけでは一滴の水であっても、雑誌はその蓄積によって川のように過去から現在を流れ、"今"を感じることができます
これにどっぷり浸るロマンチスト集団。それが新聞・雑誌担当です。

(文責:久喜図書館新聞・雑誌担当 S)

2011年9月16日

資料からみる秩父事件「暴動」から再評価へ ー資料展示のみどころー

熊谷図書館人文科学資料担当です。
埼玉県立熊谷図書館では、資料展示「資料からみる秩父事件『暴動』から再評価へ」を開催しています。


今回は、100年ちょっと前に起こった大きな事件であるにも関わらず、意外に知られていない秩父事件をとりあげています。

今回の資料展示では、映画になった「草の乱」の関係資料も含めて約150点ほど展示しました。
関係資料を読んでみると、その事件の奥深さに引きつけられます。さらに、実際、舞台となった関係地もいくつか巡ってみて、少しですが事件を体感できたように思います。

来月10月29日(土)には、元秩父市立図書館長の千嶋壽氏を講師にお迎えし、文化講座「秩父事件 ―革新か伝統か-」を開催します。
先着順50名で10月1日から受付を開始します。


資料展示は11月24日(木)まで開催しています。
ぜひご覧ください。

~追記~

秩父事件の舞台を訪ねて、秩父市(旧吉田町)を訪れました!


7月中旬ごろでしたので、連日猛暑日の時期で・・・。秩父市も熊谷市に負けず劣らず、暑かったです。
長瀞で水遊びをしている人びとを横目に、行ったのは旧吉田町にある「秩父資料館・井上伝蔵邸」。こちらは、2004年に公開された映画「草の乱」のセットの一部が残され、公開されています。写真もどんどん撮って使っていいですよと資料館の方に快く了解をいただき、展示や広報にたくさん使わせていただきました。ありがとうございました!


こちらに置いてある映画で使用した幟(のぼり)も2本お借りして、県立図書館1階ロビーに展示してありますので、どうぞご覧ください。


汚れがとってもリアルです。

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そのまま、舞台となった「椋神社」を訪ねました。由緒のあるすごく重厚な造りの神社です。


実はこの神社、秩父事件の舞台になったということ以外にも、ある有名なことがあるんです!
それは・・・

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毎年10月の第2日曜日に椋神社の例大祭で行われる祭で、龍勢と呼ばれる手作りロケットが奉納される(打ち上げられる)のです。
椋神社からこの発射台が見えます。


20110717.jpg

「秩父資料館・井上伝蔵邸」は、この龍勢を紹介している「龍勢会館」に隣接しているのです。


秋の澄み渡った空に打ち上げられる龍勢!一度、この目で見てみたいと思いました。 (文責:熊谷図書館 I)

2011年9月9日

映画会

こんにちは。
いつの間にかトンボが飛んでいて、すっかり秋めいてきました。
浦和図書館産業資料担当です。

県立図書館では三館それぞれ映画会を開催していますが、
今回は浦和図書館での映画会の様子をご紹介します。


映画会では県立図書館三館で所蔵する映像資料を紹介しています。
DVDやビデオなど、貸出してご利用できるものもあれば、
VD(レーザーディスクのこと)や16ミリフィルムなど、
図書館内でしか見ることのできないものもあります。
映像資料には上映権が必要です。街の映画館で上映している有名な作品は
上映できませんが、図書館ならではの魅力的な作品をご紹介しています。


映画会の様子.jpg


(実際の映画会の様子です)

16ミリ.jpg

(16ミリ映写機です)

毎週木曜日の14:00から上映しています。
上映する映画の種類は3つ。

名画シアター・・・劇映画(日本映画や洋画)を上映。
木曜映画会・・・教養・ドキュメンタリー作品を上映。
子ども映画会・・・季節ごとに幼児向けや小学生向けの作品を上映。


中でも往年の名作を上映する名画シアターは人気があります。
木曜映画会も一般の映画館では見られないものを上映するため、
常連さんがいらっしゃいます。
今年の6月に「新漢詩紀行」を上映した際には、お問い合わせが多く、
満員御礼となり、意外な人気に驚きました。
(なお、「新漢詩紀行」シリーズは久喜図書館所蔵のDVDで貸出可能です。)


今月の目玉作品は、29日に上映する「グスコーブドリの伝記」です。
この作品は宮沢賢治原作のアニメーションです。(原作も所蔵しています)
東日本大震災からの東北地方の復興を心よりお祈りし上映いたします。


是非ご鑑賞ください。(定員50名です)