2011年9月16日
資料からみる秩父事件「暴動」から再評価へ ー資料展示のみどころー
熊谷図書館人文科学資料担当です。
埼玉県立熊谷図書館では、資料展示「資料からみる秩父事件『暴動』から再評価へ」を開催しています。
今回は、100年ちょっと前に起こった大きな事件であるにも関わらず、意外に知られていない秩父事件をとりあげています。
今回の資料展示では、映画になった「草の乱」の関係資料も含めて約150点ほど展示しました。
関係資料を読んでみると、その事件の奥深さに引きつけられます。さらに、実際、舞台となった関係地もいくつか巡ってみて、少しですが事件を体感できたように思います。
来月10月29日(土)には、元秩父市立図書館長の千嶋壽氏を講師にお迎えし、文化講座「秩父事件 ―革新か伝統か-」を開催します。
先着順50名で10月1日から受付を開始します。
資料展示は11月24日(木)まで開催しています。
ぜひご覧ください。
~追記~
秩父事件の舞台を訪ねて、秩父市(旧吉田町)を訪れました!
7月中旬ごろでしたので、連日猛暑日の時期で・・・。秩父市も熊谷市に負けず劣らず、暑かったです。
長瀞で水遊びをしている人びとを横目に、行ったのは旧吉田町にある「秩父資料館・井上伝蔵邸」。こちらは、2004年に公開された映画「草の乱」のセットの一部が残され、公開されています。写真もどんどん撮って使っていいですよと資料館の方に快く了解をいただき、展示や広報にたくさん使わせていただきました。ありがとうございました!
こちらに置いてある映画で使用した幟(のぼり)も2本お借りして、県立図書館1階ロビーに展示してありますので、どうぞご覧ください。
汚れがとってもリアルです。
そのまま、舞台となった「椋神社」を訪ねました。由緒のあるすごく重厚な造りの神社です。
実はこの神社、秩父事件の舞台になったということ以外にも、ある有名なことがあるんです!
それは・・・
毎年10月の第2日曜日に椋神社の例大祭で行われる祭で、龍勢と呼ばれる手作りロケットが奉納される(打ち上げられる)のです。
椋神社からこの発射台が見えます。
「秩父資料館・井上伝蔵邸」は、この龍勢を紹介している「龍勢会館」に隣接しているのです。
秋の澄み渡った空に打ち上げられる龍勢!一度、この目で見てみたいと思いました。 (文責:熊谷図書館 I)