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研修会

2019年12月4日

県庁職員向けデータベース活用講座を開催しました

こんにちは!ビジネス・産業支援担当です。

熊谷図書館のビジネス支援室では、経済や法律など
仕事に役立つ情報を効率的に調べることができる、
14種類のオンラインデータベースをご用意しています。
そんなデータベースを埼玉県職員の仕事にも活用してもらいたい!ということで、
10月29日(火曜日)に
「政策法務に役立つ! D1-Law.com 法情報総合データベース活用講座」を行いました。
埼玉県の職員を対象に、県立図書館のデータベースや資料を知って県政の運営に役立てていただくことを期待しての講座です。
データベース「D1-Law.com(ディーワンロウ ドットコム)」の提供元、
第一法規株式会社の山内 享郎(やまうち みちろう)氏を講師にお迎えし、
基本的な操作から知っておくと便利な機能まで、じっくり教えていただきました。
県庁データベース講座の様子.JPG
法律分野や自治体の取組で話題のテーマを取り上げ、
参加者のみなさんも一緒に操作しながら講義を行いました。
「D1-Law.com」を使うと、法令の条文・判例の内容・法律や判例に関する文献の情報をまとめて検索できます。
法令の条文は、改正する前の古いものから、これから改正予定の未来のものまで見られます!
講座ではその機能を使って「改正民法」について調べてみました。
判例は事件番号や裁判所名、関連する法令で探したり、
何を論点にしているか、からも検索することができてとっても便利!
検索例を紹介しながら、操作方法をわかりやすく説明していただきました。
D1-Law操作の様子.JPG
講座のあとは、県立図書館から県職員の仕事に役立つサービスや調査ツールをご紹介
地域・行政資料担当からは、埼玉に関する新聞・雑誌記事や人物文献が検索できる「埼玉関係データベース」
県庁に最も近いサービスポイント、浦和分室についてご説明しました。
浦和分室.JPG
浦和分室は県職員だけでなく、一般の方も利用できます。
資料の所蔵はありませんが、県立図書館からお取り寄せして借りていただけます。
「D1-Law.com」をはじめとしたデータベースも使えるので、ぜひお試しください!
ビジネス・産業支援担当からはビジネス支援室の資料や
「D1-Law.com」の他に利用できるデータベースと、その活用法を簡単にご案内しました。
また、参加者のみなさんには「仕事に役立つリサーチガイド@埼玉」をプレゼントしました
仕事に役立つリサーチガイド.png
市場・業界情報/企業情報/海外展開など、テーマごとに調べ方をまとめ、調査のポイントやおすすめの図書・ウェブサイト等を紹介した小冊子です。
「仕事に役立つリサーチガイド@埼玉」のページで内容を公開しているので、気になった方はチェックしてみてください
(ビジネス支援室で配布もしています!)
ビジネス支援室では、埼玉県職員も含め県内で働く方、経営者や起業を目指す方を応援しています。
ビジネス支援サービスについてもっと知りたい方は
「ビジネス支援サービス」のページに詳しい内容を掲載しているので、ぜひご覧ください。

2019年6月27日

熊谷図書館で、商業の先生方が「調べ学習」を体験♪

6月12日(水曜日)、熊谷図書館を会場に「高等学校初任者研修 教科別研修(商業)」が開催されました。

埼玉県立総合教育センターが主催する研修の一環として、商業科のフレッシュな先生方4名が、熊谷図書館で情報の調べ方を体験しました。

先生自身に情報収集の方法を学んでもらい、生徒さん達にお伝え頂けることを期待しての研修です。

図書館で開催するのは今年で3回目になります

1 情報の調べ方.jpg数値イラスト.png

まず、午前中は司書による「埼玉県立図書館での情報の調べ方」の講義

ビジネス支援室の紹介、県立図書館の資料の探し方、情報収集で心がけたいこと、調べ方のコツ、そして今回の課題に役立つオンラインデータベースと図書の紹介など。

情報探しのプロ、司書の視点からお話しました

2指導主事の先生の講義.jpg

続いて、指導主事の先生から、演習に取り組むポイントについて講義

今回の課題発表の目的について、心構えをお話しされました。ゴールは、生徒さんが自発的に授業に取り組めるヒントを得ること。

生徒さんへの暖かい想いが伝わりますね

3演習_情報収集と資料作り.jpg

いよいよ演習です。2人1組で調査に取り組みます。

課題:

地域の魅力を発信しよう

観光ビジネスとして地域を発展させるには、どのような方策を行うか?

(地場産業、著名人(渋沢栄一、荻野吟子など))

課題の自由度が高くて難しい!!(^^)

テーマの設定、仮説と立証、何を主張したいか?

先生方は、館内を走り回って図書を探したり、インターネットの関連サイト、データベース「日経テレコン21」「市場情報評価ナビMieNa」などで先行事例や統計データにあたったり

司書も会場にスタンバイし、調査のアドバイスをします

情報収集のあとは、調査結果を整理し、各自パワーポイントを使ってプレゼンテーション

4_1班発表.jpg
4_1班発表資料.jpg
「地理的背景」「浦和のいいところ」「住みたい町は浦和だ!」
地理、文化、教育、住環境面など様々な視点から埼玉愛をアピール(^^)

5 _2班発表.jpg
5_2班発表資料.JPG
「渋沢栄一 日本近代資本主義の父」「渋沢栄一をこう活かす!!」
新紙幣の顔、渋沢栄一氏と各種観光資源をコラボするアイディア

日々授業をされている先生方は、さすがプレゼンテーション力抜群で惹き付け上手。

多様な切り口から課題にあたり、複数の資料・情報から提案する。

確かな根拠に基づく調査結果を短時間にまとめあげ、それぞれ興味深い内容でした。

また、終了後のアンケートには、

  • 図書館の利用方法、蔵書の案内を詳しくしていただき、大変参考になりました。
  • 図書館で、本を借りる以外にたくさんの試みがあり、とても興味深かったです。
  • もっと、図書館を利用して資質・能力の向上に努めたい。
  • 資料をまとめる能力、コミュニケーション能力等、教員に必要な力が高められた。

といった嬉しいご感想をいただきました。

道しるべ.png

子供達は社会に出たとき、不確実な状況の中で、自分自身で判断したり、提案を行う場面に遭遇します。

そんな時、自立して行動するためには、情報の収集方法を学び、集めた情報を解釈して判断する。人生の選択をする力が必要になるのではないでしょうか。

そのために、図書館の資料やデータベースと、情報の水先案内人である司書を、これからも活用していただければ幸いです。


【関連データベースのご紹介】
https://www.lib.pref.saitama.jp/guide/business/database.html

2017年7月11日

熊谷図書館で、商業の先生方が「調べ学習」を体験!

去る6月14日、熊谷図書館を会場に「高等学校初任者研修 教科別研修(商業)」が開催されました。

商業科の12名のフレッシュな先生方が、図書館での情報の調べ方を学び、「調べ学習」を体験するというプログラムです。

埼玉県立総合教育センターが主催する研修ですが、県立図書館も企画から協力しました。

午前中は、まず司書による「埼玉県立図書館での情報の調べ方」についての講義。

講義.jpg

ビジネス支援室の紹介、県立図書館の資料の探し方、情報収集で心がけたいこと、今回の課題調査のポイント、そしてオンラインデータベースの紹介と操作実習まで、説明しました。

続いて2つのテーマについて、2人1組で調査に取り組みます。

課題1 埼玉県のうどんの生産量、消費量はなぜ多いのか

課題2 埼玉県出身の偉人・渋沢栄一は、なぜ「日本資本経済の父」と呼ばれているのか


みなさんそれぞれ、館内を走り回って図書を探したり、インターネットの関連サイトやデータベース「FK-Mpac」「日経テレコン」で統計データにあたったり。
司書も会場にスタンバイし、調査のアドバイスをします。

情報収集のあとは、調査結果を整理し、各自パワーポイントを使ってプレゼンテーション。

プレゼンA.jpg

「自身の利益だけでなく社会の利益を考える」それが渋沢栄一マインド!

プレゼンB.jpg

「おっきりこみ(煮ぼうとう)」ってご存知ですか?
「山田うどん」は県内に84店舗も!

日々授業をされている先生方は、さすが惹き付け上手です。

グループごとに、多様な切り口から課題にあたり、複数の資料・情報から答えを導き出す...
確かな根拠に基づく調査結果をまとめあげた発表は、それぞれ興味深い内容でした。

1日の研修を終えて、今後どのように授業で図書館を活用できるか、参加者どうし話し合いの時間がもたれました。

簿記学習の授業で企業の財務諸表分析をする際に、図書館のデータベースなどが利用できそう

マーケティングの授業や、進路指導の際にデータベースを使いたい

調べ方学習の際に高校の司書に助けてもらいたい

そんな声があがりました。

また、終了後のアンケートには、

これまでの図書館利用の仕方が180°変わりました。
図書館がネットワークで全てつながっていることに驚くと同時に、今後の教材研究や授業などで取り入れていこうと思いました。
本校の司書と連携して、生徒の調べ学習に役立てたいと思います。図書館が身近になりました。

といった嬉しいご感想をいただきました。

学校図書館や身近な市町村立図書館から、県立図書館、国立国会図書館まで。図書館はすべてつながっています。

時代の変化が激しい昨今、自分で情報を集め、社会の未来を見据えながら人生の選択をしていくことが、誰にとっても大事なのではないでしょうか。

そのために、図書館の資料やデータベースと、情報の水先案内人である司書を、これからも活用していただければ幸いです。

関連データベースのご紹介

熊谷図書館内でご利用いただけます。

TSR企業情報ファイル CD・Eyes50【CD-ROM】

「この会社の業績や信頼性、将来性は?」就活シーンでも役立つデータベースです!

日本の大企業から中小企業まで売上上位50万社の企業情報を収録。営業種目、資本金、売上、利益など様々なデータのほか、「概況」として東京商工リサーチ調査員のコメントも掲載。

日経テレコン21(日経限定メニュー版)【オンラインデータベース】

日本経済新聞社で発行している4紙の新聞の記事を過去にさかのぼって検索できるほか、企業情報や人事情報、そして最新のニュースやマーケット関連情報が検索できます。

FK-Mpac (マーケティング情報パック:エムパック)【オンラインデータベース】

市場規模・予測、マーケットシェア、消費者アンケート、コンビニPOSデータ、家計調査データなどのマーケティング情報をまとめて検索できます。

2017年3月24日

新たな「おはなしボランティア指導者」が誕生しました!

こんにちは。
こどもの読書を応援する久喜図書館の子ども読書支援センターです。

当センターの今年度一大事業「おはなしボランティア指導者養成講座」が2月16日に終了しました

県内で読み聞かせ等の活動をしているボランティアの方に、読み聞かせや語り
(ストーリーテリング)の基本をアドバイスする「おはなしボランティア指導者」を
養成する本講座は、講義あり、座学あり、実技あり、話し合いあり、実習ありの全17講座、とっても盛りだくさん。

ちょっと内容をご紹介すると・・・
●子供の読書の意義
●絵本を選ぶ
●語ること
●わらべうた
●乳幼児への読み聞かせ
●指導実習


講座.jpg話し合い.jpg意見交換.jpg

全17講座9日間を終えて、受講者20名が一人も欠けることなく、無事に修了証を受け取ることができました。
新たな「おはなしボランティア指導者」の誕生です

修了式集合写真.jpg

初日は固かった表情も最後は皆さん、笑顔でにっこり。キラキラと輝いていました。

来年度からは、県内各地のボランティアさんの勉強会、研修会にお邪魔して、
読み聞かせの基本やストーリーテリングについてアドバイスをいたします。

「読み聞かせボランティアのための講師派遣のご案内」はこちらをご覧ください。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/ko_shien/koshihaken.html


「おはなしボランティア指導者」は県内各地にお住まいの約50名が登録しています。
3人以上そろったら、県内のどこでも「おはなしボランティア指導者」を派遣します。
新年度、読み聞かせデビューを迎える前に、勉強会を開いてみませんか?
お申し込み、お待ちしています!

2016年10月24日

音訳者養成講座を開催中!

久喜図書館 障害者サービス担当です。
障害者サービス担当では、昨年度に引き続き、音訳者養成講座(中級)を開催しています。
音訳とは視覚に障害のある方や加齢などにより文字が見えにくい方、発達障害のある方など、活字による読書に障害のある方・困難な方のために、活字資料を「音声化」することです。
音訳者は利用者の方の「目の代わり」となる役割があります。

埼玉県立図書館では、40年以上前(昭和50年)から音訳者養成講座を開催し、多くの音訳者を養成してきました。
過去には100名以上の音訳者が活動されていた時期もありました。
しかし、現在は音訳者の高齢化と共に人数が減少し、現在66名の方が音訳者として活動しています(その内21名が新規音訳者養成講座の受講生です)。
音訳者の確保を目的に、昨年度は初級講座として全25回の講座、今年度は中級講座として全28回の講座を開催してきました。

先日は、朗読法11「音声化処理2(カッコや同音異義語等の処理)」と題して髙橋久美子先生にご講義いただきました。
DSCN2394.JPG
髙橋先生の講義を受講している新規音訳者】

髙橋先生には、
「言葉を大切に扱うこと」
「著者の文意をわかりやすく伝えること」
「利用者の方に言葉をきちんと渡すこと」

など初級。中級と全24回にわたり音訳技術の重要性や音訳者の専門性をご指導いただきました。

まもなく、10月下旬には中級講座も録音図書製作実習に入ります。
実際に受講生に一人一冊の図書を音訳していただく講座です。
最後には音訳された録音図書をお互いに聴き合い、どの図書が一番聴きやすい録音図書かを全員で評価します。

来年の3月には21名全員の受講生が中級講座を修了できますように
私たち図書館職員も受講生とともに音訳技術を学んでいきたいと思います。