2011年7月
2011年7月29日
「知っていますか?なでしこジャパンは埼玉発」
「知っていますか?なでしこジャパンは埼玉発」
おめでとう「彩の国スポーツ功労賞」
埼玉資料室の入り口に、先週から、いつもと違う
真っ赤なミニ展示のコーナーを始めました。
赤は浦和レッズのチームカラー、展示タイトルは、
お客さまからの質問「なでしこジャパンの中心に
埼玉の選手や監督がいます。資料はありませんか?」
から、そのまま頂いたものです。
なでしこJAPANは埼玉にゆかりの深いチーム
PK戦の決勝ゴールが印象的だったDFの熊谷紗季選手
(現在ドイツチームに移籍)、GKの山郷のぞみ選手、
DFの矢野喬子選手の3選手は「浦和レッズレディース」出身。
チームを優勝に導いた佐々木監督は小学校・中学校ともに
川口市出身。大宮アルディージャの初代監督をつとめ、
現在はさいたま市にお住まいです。
埼玉資料の中から「浦和レッズレディース」の関連資料を
中心に集めてみました。
「そのまま行け」佐々木則夫
展示の中の1冊に、『荒れ地に花は咲く』池田浩美著があります。
佐々木監督は、この本の中で、なでしこジャパンのコーチを
引き受けた時のことを「日本女子代表の伸びシロは魅力で、フィジカルに
頼れない反面、パスを丁寧に繋ぐ自分のポリシーが活かせる」と思い、
サッカーをやっている高校生の娘から「パパならきっと大丈夫だよ」
と応援されてその気になったと語っています。
著者池田(旧姓磯崎)選手(元なでしこジャパン・キャプテン 本庄第一
高校出身)への監督のアドバイスはいつも「そのまま行け」だったそう
です。
「チームに必要とされる存在になりたい」熊谷紗季
もう一つのおすすめは、
浦和レッズレディースの『MATCH DAY NEWS NO. 48』
この資料は、マッチデープログラムといわれる試合当日に
入場者に配られる冊子。
わずか8ページの小さな冊子ですが、大切な埼玉資料の一つです。
ご紹介する号は2009年6月14日、対東京電力女子サッカー部マリーゼ戦
で配布されました。
熊谷紗季選手のインタビューが掲載されています。
「これまで以上に選手としても人としても必要とされる存在になりたい
です。」
と新人18才の大型MF(当時)は語っています。
なお、この資料をはじめ浦和レッズ関係の資料収集には、
埼玉とサッカーをこよなく愛する方々(職員含め)にご協力頂いて
います。
「埼玉を制する者は全国を制す」と言われた高校サッカーをはじめ、
埼玉県はサッカーの盛んな歴史を持ちます。今回のなでしこジャパン
の活躍は、埼玉の女子サッカー「未来のなでしこ」の層をさらに
広げてくれることでしょう。
子ども向けのサッカーの本は、県立久喜図書館に揃っています。
県立浦和・熊谷の各館でも取り寄せて、借りることが出来ます。
どうぞあわせてご利用下さい。
https://www.lib.pref.saitama.jp/licsxp-opac/WOpacTifSchCmpdDispAction.do
以上、県立浦和図書館 地域資料担当 hでした。
2011年7月29日
浦和図書館ミニ展示コーナーのご案内
埼玉県立浦和図書館社会科学資料担当です。
3階カウンター近くのミニ展示コーナーでは、 「人を育てる/コーチングの本」を展開中です。
先日、あるお客様にコーチングの本はどんなものがある? と、ご質問を受けました。
その際、関係する資料が何ヵ所かに分れていたので コーナーを作ってみました。
埼玉県立図書館は分野別専門館としてサービスを行っており、 浦和館の担当分野は社会科学系の資料となっています。
(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/service/index.html#yakuwari)
館の所蔵分野をテーマに、月1~2回くらいのペースで コーナーの本を入れ換えたいと思っています。
何かご希望がありましたら、カウンター職員にお声掛けください!
2011年7月28日
今年の夏は、音楽でも東北を旅しよう
こんにちは
浦和図書館産業資料担当です。
当館では、毎年夏休みに「音楽で世界を旅しよう」と題し、世界各地の伝統音楽を紹介してきました。
今年は、資料展示「音楽で世界を旅しよう~東北編~」を開催し、東北地方の音楽・芸能などが収められたCD・DVD・ビデオなど100点あまりを展示しています。今年の夏は、東北にお出かけください。
展示資料の中からいくつかご紹介します。
☆東北の音楽といえば、民謡でしょうか。津軽三味線も素敵です。
・『民謡うたがたり』(CD) 成田雲竹;高橋竹山 日本コロムビア
・『ふるさとの民謡』後藤清子他(CD) キングレコード
・『日本民謡集』(CD) 日本コロムビア
・吉田兄弟『ソウルフル』 他(CD)
普段あまり目にすることのないレコードもご紹介しています。ジャケットにもCDにはない魅力があります。
☆民謡以外にも、音と映像を集めてみました。
・『みちのくの蒸気機関車』(ビデオ) TBS
・『日本の美音』(CD) ソニー・ミュージックエンターテインメント
・『日本のわらべ歌1~2』(CD) 日本コロムビア
☆文学がお好きな方には
・長岡輝子、宮沢賢治を読む1~7(CD)草思社
藤沢周平や太宰治の朗読CDもあります。
☆歴史ファンには
・『おくのほそ道を歩こう 第1・2巻』(DVD) NHKエディケーショナル
・『ビデオ文学館 18 遠野物語』(ビデオ) NHKソフトウエア
・『菅江真澄の旅 全6巻』(ビデオ) 紀伊國屋書店
*他にも様々な資料をご紹介しております。(貸出中の場合はご容赦ください)。
8月28日(水)まで開催中です。この機会にぜひお越しください。
2011年7月22日
資料展示「闘病記を読む その2 脳の病気」を開催しています。
こんにちは。
埼玉県立久喜図書館自然科学・技術資料担当の石山です。
当館では8月21日まで、資料展示「闘病記を読む その2 脳の病気」を開催しています。
「闘病記」は、病気にかかった患者や家族の方などが綴った体験記です。特に同じ病気にかかった方やその家族に、病気と向き合っていく勇気を与えてくれます。
今回は、県立図書館で所蔵する脳梗塞やクモ膜下出血など「脳の病気」に関する闘病記を展示しました。
是非お手にとって、ご覧ください。
これらの資料のリストは、資料展示コーナーで皆様に配布するほか、県立図書館のウェブサイトにも掲載しましたので、ご参照ください。
(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/reference/list/tobyoki2_list.html)
2011年7月14日
空を翔んでみませんか?-資料展示のみどころ-
こんにちは
熊谷図書館人文科学資料担当です。埼玉県立熊谷図書館では、資料展示「鳥瞰図(ちょうかんず)-翔んでみた世界-」を開催しています。
鳥瞰図(ちょうかんず)とは、上空から見おろしたように描かれた図のことで、「俯瞰図(ふかんず)」ともいわれます。空を飛んでいる鳥の眼から見たかのようなので「鳥瞰図」(bird's-eye view)というようです。
今回の資料展示では、そんな鳥瞰図に関する資料を48点展示しています。
その中の大正10年と大正13年の『鉄道旅行案内』には、こんなエピソードがあります。
鉄道省が作成したこの図書の挿絵を吉田初三郎が担当したのですが、大正10年版には、初三郎の落款は最後の1枚のみで、作画者の説明もないのです。
ところが、大正13年版には、「挿画は吉田初三郎氏に委嘱」したという一文が入っています。
このことは、吉田初三郎に関するいくつかの資料でふれられているのですが、探してみたら、当館にこの大正10年版と大正13年版の『鉄道旅行案内』両方があったのです。
今回2冊並べて展示しました。吉田初三郎に関する資料も一緒に展示しています。
(↑左:大正10年版、右:大正13年版)
ちなみに吉田初三郎は、熊谷駅の北口に展示されている「熊谷市鳥瞰図」(昭和11年)の原画を描いた鳥瞰図絵師で、「大正の広重」とも呼ばれています。
今回、熊谷市立図書館にもご協力いただき、「熊谷市鳥瞰図」の複製パネルも展示しております。
空を飛んでみたい・・・誰もいちどはそんな思いをいだくのではないでしょうか。
鳥瞰図を見ることで、少しでも「翔んでみた」気分になっていただければ・・と思います。
資料展示は8月28日(日)まで開催しています。ぜひご覧ください。
(文責:熊谷図書館 S)