2019年11月
2019年11月28日
中学生ビブリオバトル予選会を開催しました「図書館と県民のつどい埼玉2019」
11月14日(木)県民の日に、「図書館と県民のつどい埼玉2019」中学生ビブリオバトル予選会を聖学院大学にて開催しました。
今回の予選会は、9月に県内すべての公立・私立中学校にバトラー募集のお知らせをしたところ、12校から18名の中学生の皆さんが参加してくれました。
18名のバトラーをくじ引きで3グループに分けて、それぞれのチャンプ本、準チャンプ本獲得者の計6名が12月15日(日)の本選へ出場するという形です。
どの発表も「バトルへの真剣さ」「おすすめ本への熱い想い」が伝わってくる素晴らしい内容で、改めて中学生のレベルの高さを実感しました。
熱戦の結果、チャンプ本、準チャンプ本を獲得し、本選へ出場されるのは、以下のみなさんです。本選での活躍が楽しみです。
・さいたま市立大宮東中学校 菅原歩華 さん
『歪みの国のアリス』 狐塚冬里 著
・さいたま市立日進中学校 樽本咲月 さん
『PK』 伊坂幸太郎 著
・さいたま市立与野東中学校 清水彰梧 さん
『Fake フェイク』 五十嵐貴久 著
・熊谷市立熊谷東中学校 越前屋友華 さん
『アオハライド6』 阿部暁子 著
・熊谷市立熊谷東中学校 瀬山雄太 さん
『我が名は秀秋』 矢野隆 著
・大妻嵐山中学校 栗原理子 さん
『WONDER ワンダー』 R・J・パラシオ著
終了後のアンケートでは、
○初めての参加でしたが、勝ち負け関係なく楽しむことができてよかったです。またやりたいと思います。
○楽しく明るい発表が多くて聞きやすかったです。新しい本にも出会えたと思いました。ありがとうございました。
○知らない人と共通のことを共有することができたのが嬉しいです。
など、ビブリオバトルを楽しまれている感想を多くいただきました。
バトラーのみなさん、御引率の先生、観覧いただいた皆様、御参加・御協力いただきまして、本当にありがとうございました。
なお、予選会の様子は、12月14日(土)午前8:30~9:00テレビ埼玉の「魅力まるごと いまドキッ!埼玉」にて少し紹介される予定です。ぜひご覧ください。
最後に、予選会で紹介された本のリストを掲載します。
図書館と県民のつどい埼玉2019 中学生ビブリオバトル予選会 紹介本一覧(タイトル五十音順) |
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本のタイトル | 著者名 | 出版社名 | |
1 | アオハライド6 | 阿部 暁子 | 集英社 |
2 | お父さんはクールな娘に構われたい | 永野 水貴 | KADOKAWA |
3 | きみに向かって咲け | 灰芭 まれ | スターツ出版 |
4 | 倉本美津留の超国語辞典 | 倉本 美津留 | 朝日出版社 |
5 | ショートショート・マルシェ | 田丸 雅智 | 光文社 |
6 | 十二人の死にたい子どもたち | 冲方 丁 | 文藝春秋 |
7 | センタクシテクダサイ | cheeery | スターツ出版 |
8 | 空飛ぶ広報室 | 有川 浩 | 幻冬舎 |
9 | 博士の愛した数式 | 小川 洋子 | 新潮社 |
10 | 晴れた日は図書館へいこう | 緑川 聖司 | 小峰書店 |
11 | 氷菓 | 米澤 穂信 | KADOKAWA |
12 | PK | 伊坂 幸太郎 | 講談社 |
13 | Fake フェイク | 五十嵐 貴久 | 幻冬舎 |
14 | ぼくたちは神様の名前を知らない | 五十嵐 貴久 | PHP研究所 |
15 | 歪みの国のアリス | 狐塚 冬里 | PHP研究所 |
16 | ロードス島戦記 灰色の魔女 新装版 | 水野 良 | KADOKAWA |
17 | 我が名は秀秋 | 矢野 隆 | 講談社 |
18 | WONDER ワンダー | R・J・パラシオ | ほるぷ出版 |
2019年11月8日
甘い香りのよろこび ~資料展示開催中のお知らせ~
こんにちは。
人文・社会科学資料担当です。
落ち葉が風に舞う季節となりました。
少し前まで、金木犀の甘い香りに包まれていたのが恋しいような気がします。
県立熊谷図書館周辺の金木犀の花もすっかり散ってしまい、少し寂しい担当です。
代わりと言ってはなんですが、オレンジ色という見た目・甘い香り漂うところが金木犀との共通点であるキャラメル。熊谷図書館ではそのキャラメルに注目した資料展、
「ポケットによろこびを
~昭和初期のキャラメル 池田文痴庵文庫より~」
を開催中です。
キャラメルはともかく、池田文痴庵(ぶんちあん)文庫とは?という方が大半ではないでしょうか。
埼玉県立図書館では、貴重な資料をまとめて寄贈・委託いただいた際、特殊文庫という扱いで管理保存を行っています。
池田文痴庵文庫はそのひとつです。もとは旧 浦和市(現 さいたま市)に在住していた菓子史研究家・風俗資料収集家の池田文痴庵氏が所有していたコレクションです。池田氏の没後、御遺族から当館に寄贈いただきました。
同文庫は、池田氏が森永製菓に勤務していた関係もあり、特にお菓子にまつわる資料が数を誇ります。
今回の展示では、昭和初期頃のキャラメルに焦点をあてました。
たとえば......
当時の子供たちに大人気だった、こんなカラフルな内箱や、

キャンペーンとして行われていた、
キャラメルの空き箱を使用した工作の写真入りポストカードなど。

普段は書庫で保管している、図書館にしては珍しい資料が揃う展示です。
お菓子としてだけでなく、他にもよろこびを、と凝らされた工夫の数々を、ぜひ御覧ください。
読書の秋もまだまだ続きます。御来館をお待ちしております。
─ 資料展 ─
「ポケットによろこびを
~昭和初期のキャラメル 池田文痴庵文庫より~」
期間:令和元年10月12日(土)~11月21日(木)
場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー