イベント
2025年2月4日
いよいよ終盤!新規音訳者養成講座
みなさんこんにちは。久喜図書館バリアフリー読書推進担当です。
今回は久喜図書館で開催している、新規音訳者養成講座の様子を紹介します。
一昨年の2023年9月に始まった、長い長いこの講座もいよいよ終盤です。
(これまでの講座の様子は、埼玉県立図書館公式Xを「#新規音訳者養成講座」で検索してみてください。)
講座が始まったころは音訳初心者だった受講生たちも、徐々に慣れてきたようで、すでに対面朗読にチャレンジしている方が何人もいらっしゃいます。
去年2024年の秋ごろからは、録音図書製作実習も始まっています。受講生を4つのグループに分け、グループごとに課題図書を割り当て、実際に一人一冊録音図書を作るというものです。今回製作している図書は、埼玉県内のお寺や神社に関する専門書で、読み方の難しい漢字や写真が多数掲載されています。録音図書を製作する際は、図書から読み取れる情報を、全て、正確に音訳する必要があります。そのため、漢字の読みを調べる、図や写真の説明文を考えるなどなど、図書の音訳にはやることがたくさんあるのです。
受講者たちはこれまでの講座で学んだことを活かし、 グループのメンバー同士切磋琢磨しあいながら、みなさん録音図書作りに励んでいます。
3月には各自が製作した録音図書を聞き比べ、各グループごとの優秀作品を選ぶ「音訳コンテスト」が行われます。優秀作品に選ばれたものは、久喜図書館の録音図書として受け入れ、図書館の蔵書の一つとなり、やがては全国の視覚障害者等の方々に利用されることになります。
録音図書製作は苦労も多いと思いますが、きっとそれを超えるだけのやりがいがあるはずです。
担当職員一同、どんな録音図書が聞けるのかとても楽しみにしています。
2024年12月13日
文化講座「つなぐ、彩る ~スピカデザインの現場から~」を開催しました
こんにちは。久喜図書館 芸術・文学資料担当です。
11月9日(土曜日)に久喜図書館1階視聴覚ホールで、文化講座「つなぐ、彩る ~スピカデザインの現場から~」を開催しました。
今回の文化講座では、朝霞市のデザイン事務所「スピカデザイン」で代表を務める大下修央(おおした・のぶお)氏を講師としてお迎えしました。
講座は3部構成で、それぞれ「デザインの基礎」、「デザイナーのお仕事紹介」、「コンテンツ別デザイン色々」についてお話いただきました。
第1部「デザインの基礎」では、寒色や暖色などの色使いがどのような印象を与えるのか、人の視線を考慮するレイアウト等、デザインに関する基礎的な知識についてお話いただきました。
続いての第2部では、「デザイナーのお仕事紹介」として、デザイナーがどのような工程で企画やデザインを進めていくのか、実際に大下氏が手掛けた名刺の例をご紹介してくださりました。
色選びや紙の素材、細かなフォントの変更によりどう印象が変わるのか、並べられた名刺の画像に注目が集まりました。
第3部「コンテンツ別デザイン色々」では、ホームページやボードゲームなど、大下氏がデザインを手掛けるコンテンツから、選挙ポスターや薬袋の事例まで、ターゲットや目的を考慮する重要性についてお話いただきました。
質疑応答では、次々に挙がる熱心な参加者からの質問に、丁寧にお答えいただきました。
講座終了後には、当館司書からデザインの調べ方について10分ほどご案内をいたしました。
調べ方案内「デザインについて調べる」は、久喜図書館内で配布中のほか、ウェブサイトでも公開しています。2階公開図書室で開催していた資料展「芽生える創造 明日を彩るデザイン」のリストと併せて、デザインに関する調査にお役立てください。
調べ方案内 Milestone(久喜図書館)
【久喜】資料展「芽生える創造 明日を彩るデザイン」
参加者の方からは「デザイナーという職業に親しみを感じることが出来た」「仕事の進め方が聞いていて面白かった」などの感想をいただきました。
大下様、そしてご来場くださいました参加者の皆さま、ありがとうございました。
なお、今回の講座の配布物につきまして、期間限定で公開いたします。
下記イベントページに掲載しておりますので、講座に参加できなかった方もぜひご覧ください。
2024年11月21日
「第7回ウェスタ川越 県民ふれあいフェスタ」に参加しました!
こんにちは。自然科学・技術資料担当です。
11月3日、日曜日に「第7回ウェスタ川越 県民ふれあいフェスタ」に参加させていただき、当館の健康・医療情報サービス、バリアフリー読書サービスをパネルでご紹介しました。
『健康・医療情報サービスのご案内』、『がん情報リサーチガイド』『健康・医療情報リサーチガイド@埼玉 改訂3版』などの配布や、布絵本、点字絵本、LLブックの展示を行い、多くの方に手に取って見ていただきました。
健康・医療情報サービスでは、がん情報を中心とした当館作成の資料や、コーナーにある資料の一部をお持ちし、簡単なレファレンス(相談・質問)も実施。ご自身の健康についてちょっと気になること、病気のことを調べる際に、図書館で調査のお手伝いができることをみなさまに発信する機会となりました。
バリアフリー読書サービスでは、マルチメディアデイジー(音声読み上げや読んでいる箇所が色付きで見やすくなる機能や画像のついた電子の図書等)やLLブック(やさしい言葉で書かれた図書等)について多くの方に知っていただき、またご紹介した中で、布絵本が子どもたちに大人気でした。障害のある子どもたちだけでなく、多くの子どもたちが興味を惹かれたり、繊細な手指の発達を促したりする資料であると、実感しました。
12月には手作り布絵本の講座がありますので、実際に作ってみたい方、布絵本のボランティアとして活躍されたい方のご参加をお待ちしています。
【久喜】<受付中>手作り布絵本講座【ボランティア養成】
2024年10月18日
講演会「おいしい!楽しい!スパイシー! ~スパイスの魅力とその効能~」を開催しました!
こんにちは。自然科学・技術資料担当です。
9月14日土曜日、スパイスコーディネーター協会の武政三男さんをお招きし、講演会「おいしい!楽しい!スパイシー! ~スパイスの魅力とその効能~」を無事開催することができました。
大変よく晴れた暑い日で、まさにカレーを食べたくなるような、スパイス講演日和となりました。今回は来場型とオンライン配信型を併用したハイブリッド形式の講演会を実施し、多くの方にご参加いただきました。県外の遠方の方にも興味を持っていただけて嬉しく思います。
スパイスが食品や薬品にどのように活用されているか、その刺激を身体でどのように受容しているのか、高齢者を中心に生活にどう取り入れていくかといった内容を中心にお話しいただきました。
先生のスパイスに対する深い知識や愛があふれる内容で、とても引き込まれる1時間半の講演でした。質疑応答の時間には、会場、オンライン配信ともに質問が多数寄せられました。皆さん、これからのご自身の生活にスパイスを活用していきたいという気持ちが伝わってきました。
講演会の後は、当館の司書から「調べ方ガイダンス「自然科学・技術情報の調べ方 ~スパイスを例として~」 を行いました。
講演会と併せて開催していた資料展「知的好奇心を刺激する!多彩なスパイス」の展示資料解説や、情報探しのポイント、インターネットやデータベースで情報を調べる方法を、実際のウェブサイトなどを紹介しながらご案内させていただきました。
また、今回の講演会では、県内企業からお借りしたスパイスの実物を会場の出入り口に展示しておりました。開始前や休憩時間に手に取って香りを確かめている方も多くいらっしゃいました。資料展、講演会ともに五感で楽しんでいただける内容になったのではないでしょうか。
久喜図書館では、これからも皆さまに楽しんで参加していただけるイベントを多数企画しています。ぜひお越しください!
【久喜】令和6年度文化講座 大下修央氏「つなぐ、彩る ~スピカデザインの現場から~」
https://www.lib.pref.saitama.jp/event/cat75/post-315.html
【久喜・熊谷】情報の探しかた講座
https://www.lib.pref.saitama.jp/reference/programs/post-3.html
2024年8月28日
夏休み中に開催したイベントについて
こんにちは。久喜図書館 芸術・文学資料担当です。
暑い日が続いていますね。
夏休みを満喫中の方も、そうでない方も、熱中症にはどうかお気を付けください。
今回は、当担当が夏休み期間中に開催した2件のイベントについてのブログです。
げすいどう教室
久喜図書館では埼玉県下水道公社との連携イベントとして、8月1日(木曜日)に、2階研修室で「げすいどう教室」を開催しました。午前中に2回、同じ内容の講座を行いましたが、どちらも親子15組が参加され、とても活気のある教室でした。
下水道について知識を深めてもらうため、まずは映画「みんな知ってる?~下水道の世界~」を上映しました。途中のクイズコーナーでは、思い思いの答えを元気よく回答し、見事正解した参加者からは歓声があがりました。(上映した作品は久喜図書館で借りることができます。)
続いての水質実験(COD測定)と微生物の観察も、みなさまとても楽しそうでした。
当館職員も顕微鏡を覗かせてもらったところ、こんなものが見えました!(※画像はクリックもしくはタップをして拡大できます)
ボウリングのピンに2本の角が生えたような姿は「クマムシくんとなかまたち」の「イタっち」に似ている気がしませんか?
写真だとわかりませんが、実際には伸びたり縮んだりしながらゆっくり移動していました。もっと足の速い微生物や、ぐるぐる回転している丸い微生物もいました。
げすいどう教室終了後、クマムシくんが来館してくれました。パネル展示を行っている1階ロビーではクマムシくんとの写真撮影の待機列ができていました。大人気ですね!
埼玉県下水道公社のみなさま、参加してくださったみなさま、暑い中ご来館いただきましてありがとうございました!
オカリナ・ミニ・コンサート
続いてご紹介するイベントは、オカリナ・ミニ・コンサートです。こちらは8月9日(金曜日)に視聴覚ホールで開催しました。
演奏してくださったのは、「たまごさんど」のお二人です。オカリナとギターの他、三線やウクレレなどの楽器を使って演奏をしてくださいました。
まずは「パートオブユアワールド」「アンダーザシー」で常夏のさわやかな気分を味わい、身も心も涼しくなったところで、お二人から「オカリナ」という楽器について紹介がありました。
イタリア語で「ちいさなガチョウ」という意味だそうです。ご存じでしたか? 言われてみれば、横に細くなっていくあたりが、ガチョウのお尻のように見えてきます。
沖縄の音楽「さとうきび畑」「涙そうそう」の演奏では、会場の参加者に実際に「オーシャンドラム」を触ってもらい、一緒に曲を作り上げました。
オーシャンドラムは平たい円筒の中に細かい粒が入っている楽器で、傾けると粒が移動して、その名のとおり、海の波そっくりな音が出るという楽器です。傾け方で波の様子が一気に変わる、簡単に思えて難しい楽器だと思いました。
ほかにも「さんぽ」「パプリカ」など、誰しも一度は耳にしたことのある曲を演奏していただきました。会場のみなさまは体を揺らしたり小さく手拍子したりして、楽しんでいらっしゃるのがとても伝わってきました。
終演後は「アンコール!」の声もあったのですが、映画会が後に控えているということで、残念ながら退場となりました。
優しい音色と暑さを忘れる選曲で、ひとときの涼を感じることができました。
「たまごさんど」のお二人、参加してくださったみなさま、ありがとうございました!