2012年10月16日
新聞・雑誌担当の仕事 ~新聞編~
こんにちは!久喜図書館の新聞・雑誌担当です。
今回は、新聞の業務についてご紹介します。
最新の情報を得ることができる新聞の提供は、図書館の重要なサービスのひとつです。 もちろん、過去の記事を調べるための縮刷版やマイクロフィルム等も所蔵しています。
でもそれだけではないんです
...埼玉地方版を活用してみませんか?...
県立図書館では、三大紙(朝日・毎日・読売新聞)の地方版を1年単位で製本し、保存しています。 地方版とは、地域ごとのニュースを掲載するページで、各々の地域で入手できます。
月ごとに発行される縮刷版は、東京本社発行の最終版を収録しているので、埼玉県版が掲載されていません。 そのため、元の新聞をとっておく必要があり、製本することで永年保存に耐えられるようにしています。
<昭和41年の朝日新聞埼玉地方版>
~埼玉地方版 完成までの道のり~
1 該当頁の切り取り
事務用にとっている新聞を使用しています。 例えば朝日新聞の場合、見出しに「埼」「埼玉」が入るページすべてが対象です。 製本の際にとじしろとなる部分が必要なため、片側を少し余分に切ります。
新聞・雑誌担当の日課です。
2 保管
1ヶ月ごとに束ねて、1月から12月までストックしていきます。
製本までもうすぐ
3 製本依頼、配架
年が明けて1月、昨年のストック分を製本の業者さんに渡します。出来上がって納品されたら、めでたく書庫に配架です
<久喜図書館の書庫に並ぶ埼玉地方版>
地道な作業の結晶
このように保存していくことで、県民の皆さまの調査・研究に役立てています。
地方版は、「地元や近所でこんなことがあったのか...」と興味深いですよね。そんな記事をまとめた埼玉地方版、あなたの誕生日や思い出の年版を眺めるだけでも、新たな発見があるかもしれません。
なお、埼玉県版はエリアごとに発行されているため、県立3館で所蔵を分担しています。
(各紙で名称は異なります)
浦和図書館:南部(中央)
久喜図書館:東部
熊谷図書館:北部
ご利用の際は、各カウンターへお申し出ください。 お待ちしております。
※所蔵している年版の期間はこちらをご覧ください。
(文責:久喜図書館新聞・雑誌担当 I)