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図書館ブログ

2023年3月23日

資料展「彩り よりどりみどり」開催中!

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こんにちは。

熊谷図書館の地域・行政資料担当です。

現在、熊谷図書館2階ロビーでは資料展「彩り よりどりみどり」を開催中です。

本展示のテーマは「埼玉の緑」。

埼玉は都市部でも緑地や公園が多く、郊外には田園風景が広がります。自然が豊かで暮し心地が良いためか、埼玉県に「緑」のイメージをもつ人も少なくありません。

緑とくらし

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この展示ケースには、私たちのくらしを支える農林業や、生活を彩る園芸業に関する資料を並べています。

埼玉の農産物として、産出額の大きいホウレンソウやブロッコリー、名産でもある狭山茶や深谷ねぎを取り上げました。

展示のなかではご紹介できませんでしたが、当館では、県内で採れた農産物を活かすレシピ集なども所蔵しています。

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これで一層美味しく食べられますね!

緑の風景

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埼玉県の風景を楽しめる資料を集めた展示ケースです。

「緑」と銘打ちながらも、見開きで置いている資料には青色で山が描かれています。

同じものを見たとしても、感じることは人それぞれ。いろいろな「緑の景色」の色彩を楽しめたら素敵だと思いませんか?

このほかにも、ここで展示している資料には埼玉の風景を切り取った絵や写真などが掲載されています。展示スペースの都合上、すべてをお見せすることはできませんでしたが、ぜひお手に取ってご覧いただきたいものばかりです。

閲覧希望の資料がございましたら、館内でご利用いただくことができますので職員にお申し付けください(貸出はできません)。展示資料の貸出について

自然の中の緑

海や火山のない埼玉県ですが、多様な生物を見ることができます。

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この展示ケースでは、埼玉県で見られる貴重な動植物や埼玉県内の天然記念物に関する資料を紹介しています。

緑に親しむ

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埼玉県内の緑を堪能できるスポットに関する資料を集めたコーナーです。「日本の公園の父」と称される、埼玉県出身の偉人・本多静六の資料も併せて展示しています。

春めいてきたので、外に出て季節を感じたい!という方も多いのではないでしょうか。

当館では展示資料以外にもウォーキングマップやガイドブックなどを所蔵しています。熊谷図書館3階 埼玉資料室に観光ガイドなどのコーナーがありますので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください!

資料展「彩り よりどりみどり」

期間:令和5年3月7日(火)~5月25日(木)

場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー

みなさまのご来館をお待ちしています!

※本展示の資料はすべて館内利用(貸出不可)です。館内で複写サービスをご利用いただけます。同一資料が県立久喜図書館または外部書庫にある場合は、取り寄せのうえ貸出ができます。お気軽にカウンターまでお尋ねください。

2023年3月10日

文化講座「ミステリー文学における横溝正史の位置づけ」を開催しました

令和5年1月28日(土)、久喜図書館で、文化講座「ミステリー文学における横溝正史の位置づけ」を開催しました!

1月21日(土曜日)より、さいたま文学館では、横溝正史生誕120周年記念の企画展「金田一耕助さん!埼玉で事件ですよ」を開催しています。今回の文化講座では、展示を企画したさいたま文学館・主任専門員の加藤光男(かとう みつお)氏を講師としてお迎えし、横溝正史の業績を中心に、松本清張などと比較しながら、1945(昭和20)年の戦後から、1970年代後半(昭和45~53年)における「探偵小説」から「社会派推理(ミステリー)小説」の流れについてお話いただきました。

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<金田一耕助風の帽子姿の講師>

会の前半では、まず、横溝正史の位置づけを確認するにあたって、
「探偵小説」から「推理小説」という呼び名に移り変わる時期のお話がありました。

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メモを取る方も多く、みなさん熱心にお話に聞き入っていたのが印象的でした。

後半は、横溝正史と松本清張についてのお話でしたが、
横溝に関連する貴重な資料が世田谷文学館と二松学舎大学にある背景など、
裏話を交えながら、当日配布された資料を補足していく形で進められました。


その後、当館司書より
調べ方案内(Milestone 63)「日本の推理小説の調べ方~江戸川乱歩を例にして~」
基づき、県立久喜図書館での資料の調べ方について説明がありました。

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県立久喜図書館では、関連する資料展示「『探偵小説』の時代」を開催し、その資料リストを図書館ウェブサイトで公開しています。

【久喜】資料展「『探偵小説』の時代」ページ

また、今回の文化講座を共催したさいたま文学館では、下記の企画展を開催中です。

県政ニュース:さいたま文学館 横溝正史生誕120周年記念企画展「金田一耕助さん!埼玉で事件ですよ」を開催します

企画展「金田一耕助さん!埼玉で事件ですよ」
【期日】令和5年1月21日(土曜日)~同年3月12日(日曜日)
【場所】さいたま文学館 企画展示室および常設展示室

終了まであとわずかとなりました。ご興味のある方は、ぜひさいたま文学館に足を運んでいただけると幸いです。

2023年2月15日

令和4年度情報の探しかた講座を開催しました!(久喜図書館)

こんにちは。久喜図書館の情報・地域協力担当です。

久喜図書館では115日(土)から28日(月)まで、「令和4年度情報の探しかた講座」全5講座を開催しました。

初日の11月5日(土)は健康・医療に関する講座2つを開催しました。

午前中の講座「カラダと病気の情報を探そう」では、自然科学・技術資料担当が講師となり、まず「健康情報の目利きになりましょう!」と題して、健康情報を探すときのポイントや注意点について説明がありました。その後久喜図書館が発行した冊子『健康・医療情報リサーチガイド@埼玉 改訂2版』をテキストに、パソコンを使って健康・医療情報を探す実習を行いました。参加者にはケーススタディをもっと学びたいという目的をお持ちの方、2度目の講座参加だった方もいらしたようです。

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同じ日の午後には埼玉県済生会加須病院図書室の司書・深谷里子氏を講師としてお招きし、「オンラインデータベース「医中誌Web」を使ってみよう」を開催しました。

「医中誌Web」は久喜図書館で利用できるデータベースの一つです。この講座では講師から医学論文の種類や文献の探しかたなどを学び、実際に医中誌Webを使ってみる内容でした。最後に久喜図書館の健康・医療情報サービスについて、自然科学・技術資料担当から案内がありました。文献検索の仕方の概要を知ることができて大変に有益だったという声を頂戴しました。

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11月9日(水)の講座「Googleだけじゃない 2002年、図版さがしの旅」は、芸術・文学資料担当が講師となりました。最初に、検索語彙や情報源に関する知識など、検索に関わる基礎的な問いかけがありました。次に受講者の皆さんに自己紹介をしていただき、場の空気が和んだところで、図版を探す実習に入りました。最後に講師から参考図書やデジタルアーカイブのページが紹介されました。自宅でアクセス可能なウェブサイトを多く知ることができる講座内容でしたので、受講者の皆さんが熱心にメモを取る姿が印象に残りました。

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県民の日である1114日(月)には、情報・地域協力担当が講座「郷土の地名を調べてみよう」開催しました。当館で受けるレファレンスは郷土関係のものが多く、ご自身で情報を使いこなせる一助になればと企画しました。熊谷図書館が昨年度作成したパスファインダー「埼玉県の地名について調べる」を元に、参考図書や埼玉関係データベース、埼玉県立図書館デジタルライブラリーや国立国会図書館デジタルコレクションなどを使った探しかたをご紹介しました。内容については反省点も多々ありますが、講座の内容を復習したい、これから活用したいという声を戴けたことが有難いです。

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「ワークショップ「入門!図書館で情報収集~使って、調べて、発見しよう!~」」は新聞・雑誌担当が講師となり、1128日(月)に休館日の公開図書室で開催されました。受講者自身がテーマを設定し、図書館資料を使って情報を収集・整理してまとめ、最後に調べた内容を発表し合い、成果を共有するワークショップ形式の講座でした。

最初に講師から図書館資料の概要や特色について説明があり、次に受講者が各自図書資料を手に取ったり、蔵書検索用端末、マイクロフィルムやオンライン・データベースなどを利用したりして情報を収集しました。ご自身の課題解決を図ろうと調査をする方やデータベースやマイクロフィルムに触れるのが初めての方、ご自身の業務の参考にと図書館司書の方も参加され、ワークショップを楽しんでいただけたと思います。

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今年度は昨年度を上回る38名の方に受講していただきました。

ご参加いただきありがとうございました。

なお、受講された方以外でも、今回や前回までの講座のテキストをご覧いただけますので、ぜひ参考にしてみてください。

2023年2月10日

「図書館と県民のつどい埼玉2022」を開催しました。

「図書館と県民のつどい埼玉2022」を、20221210日から20231月31日まで、オンライン開催にて実施しました。


今回は大きく5つの催しを行い、多くの皆様にご参加いただきました。


1 門井慶喜さん記念講演

作家の門井慶喜さんから「家康に学び、江戸に学ぶ」と題し、御講演いただきました。今回は大阪のお仕事場からの御出演となり、数万冊の蔵書があるという書庫についても御紹介いただきました。講演では、御自身の著書である『家康、江戸を建てる』(祥伝社)、『江戸一新』(中央公論新社)についても触れながら、利根川東遷や江戸の町づくりについてお話しいただきました。また、視聴者から寄せられた「『銀河鉄道の父』(講談社文庫)を書こうと思ったきっかけはなんですか」、「年末年始に読むおすすめの本を教えてください」といった様々な質問にも答えてくださり、大変好評でした。

門井慶喜さん写真=

書庫の写真


2 高柳芳恵さん講演会

絵本作家・サイエンスライターの高柳芳恵さんから、「自然はふしぎがいっぱい!-好奇心をかきたてる身近な自然との向き合い方-」と題し、御講演いただきました。ドングリやセミ、草花あそびなどについて、スライドや実演を交えながら講演していただき、、自然への興味が高まる内容でした。視聴者の方からは、「好奇心が不思議への道を開いてくれることを改めて感じました」、「コロナ禍であっても 自然や日常生活に目をむけ、遊び、楽しんでいくことが大切と思わせてくれました」「視聴後、すぐに外に出て自然観察をしたくなりました」といった声が多数寄せられました。

高柳芳恵さん写真=

3 中学生のビブリオバトル決勝

予選会は、県内の中学校から16校21名の参加者により11月12日に実施しました。予選会は、県内の中学校から16校21名の参加者により11月12日に実施しました。4つのグループに分け、それぞれのグループで最も多くの票を獲得した発表参加者4名が決勝に進みました。
12月10日の決勝戦において、見事チャンプ本を獲得したのは、草加市立谷塚中学校の髙橋 凛さん、チャンプ本は『奇譚ルーム』(はやみね かおる著/朝日新聞出版)でした。

視聴者の方からは、「どの本も読んでみたくなりました」、「それぞれの発表者の本への思いが伝わってくるいい内容でした」といった感想が寄せられました。

※ビブリオバトルとは、発表参加者が面白いと思った本を5分間で紹介し、参加者全員で発表に関するディスカッションを2~3分間行い、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員が1人1票で行い、最多票を集めた本「チャンプ本」を決定する、書評ゲームです。

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4 司書が語る!Liveイベント

高校図書館の司書と県立図書館の司書がそれぞれ、「高校図書館をのぞいてみよう 越谷エリア」、「高校図書館をのぞいてみよう川口エリア」、「読めない人の読書事情 バリアフリー資料の今とこれから」と題し、3つの番組をLiveで配信しました。普段一般の方は見ることができない高校図書館の紹介や、バリアフリー資料の紹介などをしました。一発勝負のLiveイベントに向けて、何度もリハーサルを行い、本番当日を迎えました。視聴者からは「多くの高校の展示や取り組み、工夫、各校の特色を見ることができて大変勉強になった」、「バリアフリー資料を実際に使用しながら説明してもらえたのがよかった」などご感想をいただきました。

5 司書が魅せる!WEB展示

県立図書館や高校図書館、大学図書館などが、ウェブサイト上で様々な展示を作り公開しました。利用者の情報ニーズに合わせた図書や情報の提供を行うレファレンスサービスについて紹介する「知っ得!レファレンスサービス~まだ利用したことがないあなたに知ってほしい10のこと~」や、高校が自校で実施した個性豊かな展示をアルバム形式にまとめた展示「うちの推し、集めてみました」など、スタッフがひとつひとつ手作業で作りこんだ13の展示が行われました。

WEB展示バナー一覧

どの配信・展示も素晴らしいものばかりで、スタッフとしてこのイベントに携わることができてとても嬉しく光栄でした。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

開催の詳しい様子は3月下旬頃に埼玉県図書館協会のウェブサイト(https://www.sailib.net/tudoi)に掲載予定です。また、過去の「図書館と県民のつどい埼玉」の様子も掲載しています。ぜひ、そちらもご覧いただけたら幸いです。

2023年2月7日

こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。

書架の画像

さて、今月は...

■No.1■

『介護のうしろから「がん」が来た!』
篠田節子著 集英社 2019.10

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:916/シノ>

書影その1

認知症の母親の介護と同時に、自分自身も乳がん発症。日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、2人に1人といわれている現在、同じ経験をしている人も少なくないであろう。作家である著者は、この状況を悲観することなく受けとめている。介護も、がん治療も様々な選択を迫られる。その都度著者が選んだ過程を綴っているが、現在同じ状況にある人にも、これから直面するであろう人にも大いに参考になる闘病記。

(紹介者:H・T)

■No.2■

『たのしい講座を開いた科学者たち』
永田英治著 星の環会 2004.12

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:402/タノ>

書評その2

フックの法則で知られるイギリスの科学者、ロバート・フック。理科の教科書でご覧になった方も多いと思う。1600年代、フックは科学者が集まる学会で実験主任を務め、顕微鏡観察など数々の実験を披露した。本書は科学実験の歴史を軸に、教科書を読むだけではわからない科学者達の生い立ちや交流を描いている。実験の楽しさが他の科学者を触発し、実験による発見が後の研究を助ける・・・実験から科学の発展を読み解く1冊。

(紹介者:M・M)

■No.3■

『世界の服飾文様図鑑』
文化学園服飾博物館編著 河出書房新社 2017.7

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:753.087/セカ>

書評その3

世界各地の衣装を見ると、土地の気候や文化の違いがわかり、旅行したような楽しさがある。本書は各国の服飾・染織品の文様が表す意味を分かりやすく解説している。読み進めると、人が文様に託した思いを知ることができる。表現は様々だが、子どもの健やかな成長を願う親の気持ち、魔除けや幸福への願いを込める製作者や着る人の気持ちは万国共通である。衣服は思いを伝える、受け取る手段にもなりえるのだと改めて感じる。

(紹介者:A・M)


それでは、次回もお楽しみに。