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小学校5,6年生むけ 令和2年度紹介

令和3年春紹介(しょうかい)

珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界

奥修 文・写真 福音館書店 2020年

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珪藻(けいそう)って知ってる?

大きさはほとんどが0.1ミリ以下、ワカメなどと同じ藻(も)のなかまで、体がガラスの殻(から)に包まれています。

その珪藻が死んだ後に残るガラスをならべて模様や絵を描(えが)くのが「珪藻アート」。 顕微鏡(けんびきょう)を使わなければ見えない、直径1ミリほどのちいさな絵です。

たいへんな時間と手間をかけ職人(しょくにん)が描く、ちいさなちいさなガラスの世界をごらんください。

ぼくにだけ見えるジェシカ

アンドリュー・ノリス 作 橋本恵 訳 徳間書店 2019年

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フランシスは服を作ることが好きな男の子。でもそのことで学校ではからかわれ、いつも一人ですごしていた。そんなフランシスがある日出会ったのは、幽霊(ゆうれい)の女の子ジェシカ。2人は気が合い、友達となる。学校でジェシカが見えるのは、フランシスただ一人。やがてフランシスと同じようにジェシカが見える二人もあらわれ、三人は、どうして自分たちだけがジェシカを見ることができるのか、理由を知ろうとするが・・・。

よみがえった奇跡の紅型

中川なをみ 著 あすなろ書房 2019年

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色あざやかな沖縄の伝統工芸、紅型(びんがた)。その美しい紋様(もんよう)は、琉球(りゅうきゅう)王国が中国など、様々な国と交流していた事を示しています。

けれども沖縄の過酷(かこく)な歴史と共に、すたれていきました。この危機(きき)に三人の男がいどみます。道のりは険しく、時に家族を犠牲(ぎせい)にすることさえも。

これは紅型に人生をささげた男たちと、かれらを信じ、支え続けた人々の物語です。

令和2年秋紹介(しょうかい)

貸出禁止の本をすくえ!

アラン・グラッツ 著 ないとうふみこ 訳 ほるぷ出版 2019年

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小学4年生のエイミー・アンは、放課後に図書室で本を読んですごすのが一番の楽しみ。ところがある日、お気に入りの本が棚(たな)から消えていた!

「子どもにふさわしくない本」として、PTAが貸出禁止(かしだしきんし)にしてしまったのだ。

内気なエイミー・アンが大好きな本をすくうため、友だちの力を借りてオトナたちに立ちむかっていく。果たして、貸出禁止の本をめぐる騒動(そうどう)の行方は?

戦場の秘密図書館-シリアに残された希望-

マイク・トムソン 作 小国綾子 編訳 文溪堂 2019年

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シリア内戦下の街・ダラヤは、2011年政府(せいふ)軍によって封鎖(ふうさ)された。

食べ物も薬も外から入ってこない絶望的な状況の中、若者(わかもの)たちはがれきの中から本をすくい出し、地下に「秘密(ひみつ)図書館」を作り上げた!

14歳の少年、アムシャドはこう語る。「体が食べ物を必要とするように、魂には本が必要なんです。」

ダラヤの街の希望となった図書館と、図書館を守りぬいた若者たちを追う、ノンフィクション。

琉球という国があった

上里隆史 文 富山義則 写真 一ノ関圭 絵 福音館書店 2020年

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晴れわたる青空に、朱色(しゅいろ)の屋根。美しい門に、外国のめずらしいたからもの。2019年に焼けた首里城は、今もなお、沖縄の人々の心のよりどころです。

この城の下で栄えた琉球(りゅうきゅう)王国は、中国と深く結びつき、豊かな国を築き上げました。大国にせめられながらも、海をこえて多くの国とわたりあったのです。

様々な国の人々が交じり合い、豊かな文化が花開いた琉球王国。この本を読んで、思いをはせてみませんか?

令和2年夏紹介(しょうかい)

明日をさがす旅

アラン・グラッツ 作 さくまゆみこ 訳 福音館書店 2019年
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ユダヤ人の少年ヨーゼフ、キューバの少女イサベル、シリアの少年マフムード。生きる時代も場所もことなる三人に共通するのは、「難民(なんみん)」であるということ。

ふるさとを追われ、想像を絶する旅の中、家族を守るために、かれらは決断をせまられます。やがて、交わるはずのないかれらの人生は、思わぬところでつながります。

一人一人の勇気が、だれかの明日につながっている。子どもたちの家族への想いに心がふるえます。

ぼくは本を読んでいる。

ひこ・田中 著 講談社 2019年
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本を一さつ、自分だけで読んだことはある?はじめてぜんぶひとりで読んだとき、どんなことを考えた?

この本の主人公、ルカは小学5年生。ある日、家の本部屋でカバーのかかった本を見つけました。題名は『小公女』。どうしてだか大人にかくれてこっそり読みたくなって、本を開き、読み始めます。本のとうじょうじんぶつに、ツッコミを入れながら!

本好きじゃないルカの「はじめてのひとりで読書」。いっしょに体験してみない?

わきだせ!いのちの水

たけたにちほみ 著 フレーベル館 2019年

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アフリカには、安全な水がないために、命をおとしたり、水くみのために勉強時間のない子どもたちがいます。大野さんはそんなアフリカの人たちの役に立ちたいと、日本伝とうの「上総掘り(かずさぼり)」で井戸をほる活動を続けてきました。

アフリカの「うえている人に魚をあたえるのではなく、魚のとり方を教えよ」ということわざを実せんした大野さんの活動を通して、国際支援(こくさいしえん)とは何か考えてみましょう。