図書館ブログ
2026年8月7日
本のタイトルで句ができる?実際に挑戦してみました
こんにちは。久喜図書館の芸術・文学資料担当です。
8月17日(月)に行われる休館日特別イベント「本のタイトルで一句!」は、本棚を巡り、気になった本のタイトルを集めて五・七・五の句を作るというユニークなイベントです。
しかし、本のタイトルだけで句を作ることはできるのでしょうか。
実際に挑戦してみたので、その様子と完成した句をご紹介します!
1.本のタイトルを集める
図書館内の本棚を巡って、気になった本のタイトルをメモしていきます。
この段階では「どんな句を作るか」は考えず、ちょっと気になるタイトルや面白い響きのタイトルをを手当たり次第に集めることが大切。できるだけたくさんのタイトルをメモしました。
以下は、実際に集めた本のタイトルの一部です。

2.タイトルを組み合わせて、句を完成させる
メモの中から、句に使うタイトルの組み合わせを考えます。
一つの句に使うタイトルは、2~4つを想定していますが、基本は五・七・五それぞれに1つのタイトルを使って、3つのタイトルで一句を作るのがよいと思いました。
メモしたタイトルだけで五・七・五の句ができればいいのですが、2つの組み合わせができても最後の1つがしっくりこない...ということがあります。そんな時は図書館の検索端末を使ってちょうどいいタイトルを探します。
例えば、「夜空にきらめく」と「星のタクシー」という言葉を組み合わせ、これに「輝く」や「光る」といったニュアンスの言葉を足したいと考えました。

「輝く」という言葉で検索すると、『燦々と光り輝く彩の国づくり』というタイトルの本がありました。
そこから「燦々(さんさん)と」という言葉を取って、こんな句ができました。
「燦々と 夜空にきらめく 星のタクシー」
『燦々と光り輝く彩の国づくり』(埼玉県総合政策部まちづくり支援課)
『創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある 海洋堂物語』(宮脇修/著 講談社)
『星のタクシー 車のいろは空のいろ』(あまんきみこ/作,北田卓史/絵 ポプラ社)
作った句をご紹介
このようにして五・七・五の句を作り、以下のような句ができあがりました。
「しあわせの 架空の王国 スゴイ未来」
『しあわせの牛乳 牛もしあわせ!おれもしあわせ!』(佐藤慧/著 ポプラ社)
『架空の王国』(高野史緒/著 中央公論社)
『ゲームと生きる! 楽しいが力になる 3 ゲームとのスゴイ未来』(高橋浩徳/監修 フレーベル館)
「あした飛ぶ みどりの小鳥 青空に」
『あした飛ぶ』(束田澄江/作,しんやゆう子/絵 学研プラス)
『みどりの小鳥』(イタロ・カルヴィーノ/作 岩波書店)
『青空にキックオフ!』(菊地澄子/作,江島仁/絵 国土社)
「酒止めよう ついきのうのこと 二日酔い」
『酒止めようかどの本能と遊ぼうか 俳童の自画像』(金子兜太/著 中経出版)
『ついきのうのこと 續昔の子どもたち』(安野光雅/著 日本放送出版協会)
『二日酔いのバラード』(ウォーレン・マーフィー/著 早川書房)
「伝え継ぐ 技術に生きる 匠の技」
『全集伝え継ぐ日本の家庭料理 〔1〕 炊き込みご飯・おにぎり』(日本調理科学会/企画 農山漁村文化協会)
『技術に生きる現代数学』(若山正人/編 岩波書店)
『匠の技 歌舞伎座をつくる』(タミワオフィス/編 清水建設コーポレート企画室コーポレート・コミュニケーション部)
「ポケモンGO 人気のひみつ どこにある?」
『ポケモンGOからの問い 拡張される世界のリアリティ』(神田孝治[ほか]/編 新曜社)
『人気のひみつ、魅力のありか 21世紀こども文学論』(藤本英二/著 久山社)
『うまい日本酒はどこにある?』(増田晶文/著 草思社)
実際にやってみた感想
気に入ったタイトルを集めて組み合わせるだけで、思いがけない句を作ることができました。
今回は句を作ることはあまり意識せずに、本のタイトルを集めましたが、特定のテーマやジャンルの本のタイトルから句を作ったり、特に気に入ったタイトルの言葉を軸に据えて、それに合う言葉を含む本を探したりと、色々なアプローチで句を作ることができそうだと感じました。
あなたも「本のタイトルで一句!」を体験しませんか?
図書館の本を使って、句を作る楽しさをぜひ体験してください。
休館日特別イベント「本のタイトルで一句!」
日時:2026年8月17日(月曜日) 10:00~12:00(9:30受付開始)
会場:県立久喜図書館 2階研修室
定員:20名(事前申込制、先着順)
申込については、県立図書館ウェブサイトをご覧ください。
お申し込みをお待ちしております。
2026年7月31日
こんな本あります!ー久喜図書館の書棚からー
こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。
さて、今月は...
■No.1■
『貝の文化誌』(ファビオ・モレゾーン/著,伊藤はるみ/訳 原書房 2023)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:484/スセ>

海の思い出に美しい貝殻を持ち帰った経験のある人は、きっと少なくないだろう。本書によると、人類最初の芸術作品は、約五十四万年前に作られたジグザグ線を刻んだイシガイの貝殻であるらしい。人類は先史時代から、その美味しさから食料として、あるいは美しさから貨幣や装身具として、貝の仲間を利用してきた。本書ではそんな人と貝の関わりの歴史を、カラー図版と共に概説する。また、生物の貝についても分かりやすく解説しており、人類より遥か昔から存在し続ける貝が、地球の新参者たる人類の活動によって大きな影響を受けていることも知ることができる。島国に住む日本人にとって身近な存在である貝に、改めて目を向けてみてはいかがだろうか。
(A・Y)
■No.2■
『歴史の中の植物 花と樹木のヨーロッパ史』(遠山 茂樹/著 八坂書房 2019)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:470.4/レキ>

ヨーロッパに咲く花や樹木は植生が違う日本とは種類が異なる。洋画や欧州の小説で植物が出てくるとその形や意味などをなんとなく想像で補完しながら読み進めてしまうことがある。この本では、最初にヨーロッパ原産の植物にまつわる神話や逸話を紹介している。また、神話が描かれることの多い西洋絵画にも触れ、モチーフとして描きこまれる植物がどのような意味を持つのかを知ることができる。
中盤から後半では、ヨーロッパに持ち込まれた植物や持ち込んだプラントハンターたちが紹介されている。世界中を駆け巡ったプラントハンターたちの旅の様子と、持ち込まれた植物がヨーロッパ内の様々な場所で栽培され、愛された様子がわかる。本書を通じて、当時のヨーロッパの人々の新しいものに対する情熱を感じて欲しい。
(T.O)
プラントハンターとは食料・香料等に利用される有用植物や、観賞用植物の新種を求め世界中を探索する人のこと。
■No.3■
『完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語』(エイミー・B.グリーンフィールド/著,佐藤桂/訳 早川書房 2006)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:753.8/カン>

なんとわくわくするタイトルだろう。彼らが求めた「完璧な赤」とは一体どのようなものなのか。
中世ヨーロッパでは、赤い布を纏うことは、富と権力の象徴であったという。当時の染色技術では、鮮やかな真紅を作り出すことは困難だったためである。そのような折、新大陸から衝撃とともに未知の「赤」がやってきた。
著者は赤色を求めて奔走する人々を、多くの資料に基づいて生き生きと描き出している。副題のとおり、本書には染色家以外にも多くの人間が登場する。皇帝、征服者(コンキスタドール)、海賊、化学者......これほどまでに多くの人々を駆り立てた赤は、まさしく「欲望の色」と呼ぶにふさわしい。ぜひ、本書でその正体を確かめていただきたい。
(R・M)
それでは、次回もお楽しみに。
2026年7月25日
令和8年度16ミリ映写機技術講習会を開催しました!
こんにちは。
埼玉県立熊谷図書館 視聴覚資料・図書館振興担当です。
去る5月29日(金)と30日(土)の2日間、熊谷図書館では16ミリ映写機技術講習会が開催されました。
本講習会は、16ミリフィルムを上映するため、映写機に関する技術を習得するためのものです。
講習会を修了すると修了証が交付されますが、そのためには実技試験に合格しなければなりません。
今回は、講習会がどのように行われたのか、その様子を紹介します。
果たして、受講者の皆さんは無事に合格できたのでしょうか。
1 「16ミリフィルム」とは
講習会の様子を紹介する前に、簡単に16ミリフィルムについて説明します。
皆さんは、16ミリフィルムやその上映作品を見たことがあるでしょうか。恐らく、多くの人は最近全く見かけない、もしくは存在すら知らなかったのではないでしょうか。
正直なところ、私も図書館で16ミリフィルムを扱う前は「昔、金曜の21時にシルクハットのおじさんが回してたやつ」程度の認識しかありませんでした(若い方には伝わらない話ですみません)。
16ミリフィルムとはその名のとおり「16ミリメートル幅の映画・写真フィルム」のことで、このフィルムを映写する装置が「16ミリ映写機」と呼ばれます。これらは高価かつ繊細なもので、映写技師と呼ばれる職業もあるほど、操作には専門的な知識が要求されます。金曜のおじさん(2021年に宮崎駿監督によって「フライデーおじさん」と名付けられたようです)もこの映写技師で、昔は国家資格だったようです。
16ミリは誤った使い方をすると、上映中にフィルムが切れたり、映写機が壊れたりといったおそれがあります。だからこそ、講習で正しい使い方を身につける必要があるのです。


▲16ミリフィルム(左)と16ミリ映写機(右)
なぜ16ミリフィルムが必要なのか?
昨今、映画はDVDやブルーレイ、配信サービスでの視聴が主流となりましたが、なぜ映画会では16ミリフィルムを使うのでしょうか。
その理由は主に2つあります。
1つは、図書館が所蔵する映像資料の中には、16ミリフィルムでしか見ることができないものが多くあるからです。
昔の埼玉県に関する映像や過去のテレビ番組など、現在は入手困難な映像も、16ミリフィルムとして残されているものが数多くあります。
もう1つは、16ミリフィルムは上映を目的として制作され、権利者の許諾を得ている資料であるからです。
そのため、映画会でも問題なく上映することが可能です。
これらの理由から、16ミリフィルムは現在も需要があり、講習会も例年多くの方から申込みをいただいています。
2 講義
さて、16ミリの簡単な説明も済んだところで、早速講習会の様子を見てみましょう。
講習会ではまず、講師である北辰映像株式会社代表取締役 樋口一雄様より講義をいただきました。

▲まずは座学から。初めて聞く言葉も多いです。(5月29日)
講義の冒頭、講師から実技試験の説明がありました。
「皆さんには講座の最後に、実技試験を受けてもらいます。90点が合格ラインです」
試験がある。そう聞いて、受講者の皆さんの背筋が一斉に伸びた気がしました。
「採点基準は既に配ったとおりです。手順もテキストどおりに、フィルムの映写機にセットするところから映写、片付けまでを行います」
とはいえ、受講者には手順がしっかり書かれたテキストが配られていました。これならテキストに沿って操作すれば大丈夫そうだと、皆さんも少し安心したようです。
「試験はひとりひとり、何も見ずに行います」
ちょっと話が変わってきました。
先ほどの安心した様子から一転、何も見ずに試験に臨むと聞いて、皆さん戦々恐々としています。
その後の講義では、映写機の基本的な説明の後、実際の映写機を用いて映写機の構造や映写の原理について説明していただきました。
講義中は質問も飛び交い、皆さん気を引き締めて臨んでいたようでした。

▲映写機の説明の様子。皆さん席を立って真剣に聞いています。(5月30日)
3 実技練習
講義の後は、実際に映写機を動かす練習時間となります。
講師から助言をいただきながら、皆さん真剣に取り組んでいました。
講義を受けていても、やはり実物を触ると不安な気持ちがよぎります。それでも、回数を重ねていくと徐々に操作に慣れてきた様子でした。
しかし、実技試験では何も見ずに最初から最後まで操作を1人でやらなければなりません。練習時間はあっという間に過ぎていきました。

▲グループで教えあいながら猛練習! 全員合格を目指します。(5月29日)
4 実技試験
そして、いよいよ実技試験が始まります。
練習中は慣れていた人でも思わぬミスをしてしまうのが試験というもの。皆さん修了証を無事に持ち帰ることができるように、緊張感を持って取り組んでいました。
果たして、採点の結果は......?
ドキドキの結果発表の前に、映写機やフィルムの取り扱い方などを分かりやすく解説している16ミリフィルム作品を上映し、受講者全員で鑑賞しました。
5 閉会式
鑑賞が終われば、講習会の閉会式となります。
閉会式ではいよいよ修了証の交付があります。気になる実技試験の結果は......?
全員合格!
5月29日・30日共に、受講した全員が90点以上を獲得し合格となりました。
合格者には、修了証が渡されます。
これがなければ上映ができない、そのプレッシャーもあったことでしょう、受け取る人は皆心の底から安堵した様子でした。
こうして、今年も16ミリフィルムを映写できる人が増えました。

▲合格発表の後、埼玉県立図書館の16ミリフィルムの利用方法などを案内しました。
これから皆さんが素敵な映画会を開催してくれるのを楽しみにしています!(5月30日)
埼玉県立熊谷図書館では、県内の機関・団体を対象に16ミリフィルム・映写機等の貸出を行なっております。
今回、この講習会を終えた皆様の所属する団体は、当館のフィルム・映写機等を借りての上映会が可能となりました。
16ミリ映写技術講習会は来年度も開催予定ですので、16ミリフィルムの上映会を行ってみたいという団体の皆様がいらっしゃいましたら、ぜひ御応募ください。
2026年7月10日
「リンク集」のご紹介
こんにちは。久喜図書館の情報・地域協力担当です。
生成AIの進化が著しい昨今、検索エンジンの検索結果の一番上に出てくるのは生成AIの要約記事になってきました。
もちろん、複数のウェブサイトの情報をまとめて要約してくれる生成AIは便利です。
一方、質問の仕方によって同じ質問に対する回答が違ったり、情報の信憑性に不安がある場合もあります。
皆さんも、「AIが引用したウェブサイトだけで十分かな?」「より多様な情報源を見たい......」と思うことはありませんか?
今回はそんなときに役立つ「リンク集」をご紹介します。
リンク集とは、専門機関のウェブサイトや、役立つ情報のウェブページへのリンクをまとめたものです。
県立図書館ウェブサイトには、私たち情報・地域協力担当や各担当が作成・管理するリンク集を掲載しています。
「埼玉県の専門機関のウェブサイトを一覧したい」「〇〇の分野を調べるときに使えるウェブサイトって何だろう?」といった、皆様の調べものに役立つ情報がまとまっています。
では、各リンク集を詳しく見ていきましょう!
埼玉の図書館類縁機関案内
埼玉県内の大学や博物館・資料館など、図書資料を閲覧できる場所を紹介しています。
扱う分野別に類縁機関が並んでいて、各機関名のリンク先では開館時間や資料の公開状況など、より詳しい情報を見ることができます。
図書館以外で図書資料を閲覧できる場所、と言われてすぐに思いつく方は少ないのではないでしょうか? 実は様々な機関に図書室や資料室があり、一般の方が閲覧できる場所も多いです。専門分野の調べ物をするときには、一度見てみてはいかがでしょうか。
調査・研究に役立つリンク集
調べものや情報収集に利用できるウェブサイトを紹介しています。
こちらも分野別にウェブサイトが並んでいて、サイトへのリンクと運営者、そのサイトについての簡単な説明が掲載されています。
公的機関や専門機関のウェブサイト・データベースだけでなく、個人が運営するマニアックなウェブサイトまで、様々なものがあります。司書のレファレンスに役立ったウェブサイトなどを毎年追加していますので、更新情報も要チェックです。
埼玉県暮らしに役立つリンク集
様々な分野について、埼玉に特化して調べたいときに役立つウェブサイトを紹介しています。分野別にサイトへのリンクと運営者が一覧になっています。
また、「埼玉県で暮らすための情報リンク集」(多文化サービス担当)もあります。
多言語またはやさしい日本語で書かれた、埼玉県での暮らしに必要な情報のリンク集です。暮らしのルール、困ったときの相談先、日本語学習などの幅広い情報が得られます。
さらに、「分野別ガイド - 埼玉県立図書館」から各分野のページを見ると、「子ども読書関係リンク集(イベント情報)」 | 「起業・就職に役立つリンク集」 | 「埼玉県内自治体例規集(リンク集)」 など、それぞれの担当が作成したリンク集を掲載しています。各分野ならではの詳しい情報がまとまっていますので、こちらもあわせてご覧ください。
以上、埼玉県立図書館ウェブサイトのリンク集のご紹介でした。
ウェブを使った調べ物の際は、ぜひ埼玉県立図書館をご活用ください!
2026年6月28日
こんな本あります!ー久喜図書館の書棚からー
こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。
さて、今月は...
■No.1■
『恐竜の教科書』(ダレン・ナイシュ/著 ポール・バレット/著 小林快次/監訳 久保田克博/監訳 千葉謙太郎/監訳 田中康平/監訳 吉田三知世/訳 創元社 2019)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:457.87/キヨ>

「恐竜」と聞いて、みなさんが最初に思い浮かべる名前は何だろうか。 ティラノサウルス、ステゴサウルス、ブラキオサウルスなど挙げればキリがないはずだ。
本書は全6章で構成されており、恐竜の歴史や解剖学、生態と行動などを豊富な写真やイラストを交えて解説している。中でも興味深いのは、「鳥は恐竜そのものだということは、研究上重要な知見である」という記述である。鳥類に近縁な主竜類の化石が多数発見され、それらの化石には鳥類の祖先が持つと考えられていたあらゆる特徴がみられたという。このような鳥と恐竜の関わりについては、「第5章 鳥類の起源」で詳しく述べられている。
恐竜研究は日々進歩し、新たな発見が続いている。私たち人類が存在しなかった時代のことが、残された化石を研究することで明らかになってきている。本書を読んでこれまでの恐竜研究の歴史をたどり、恐竜たちの時代に思いを馳せてほしい。
(小柳 直士)
■No.2■
『最新の国際基準で見わける雲の図鑑』(岩槻秀明/著 日本文芸社 2021)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:451.61/サイ>

毎日、天気は刻々と変わり、時にはゲリラ豪雨や雷雨等、天気予報をチェックしていても急な悪天候に見舞われることがある。そこで、さまざまな雲を見て、天気を予測できたらどうだろうか。著者は「屋外活動をしていてすぐに気象情報をチェックできないようなときは、雲の表情の変化から危険をいち早く察知でき、身を守ることにつなげられる。」と述べている。
本書は様々な種類の雲の名前や写真をはじめ、解説から発生メカニズムについても知ることができる。 また、天気を予測する情報も掲載されている。空を見たときに、ぜひ手にしてほしい1冊。
(T.T)
■No.3■
『明治の地方ビール』(牛米努/著 吉川弘文館 2023)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:588.54/メイ>

今でこそ地域の特産を活かした小さな醸造所が作るクラフトビールがブームであるが、明治時代にも各地で小規模な醸造所でビールが作られていた。それは勧業政策と税制優遇措置に理由がある。全国府県の勧業課により、製造方法が全国各地に広まって、「地方のビール」として発展していった。後の税制改革により、地方の小規模醸造所は廃業を余儀なくされ、結局大手会社に集約されていったのであるが、本書ではその原因を増税だけではなく、輸出奨励のための原材料の変更にも見出している。
また、全国の地方ビールが都道府県ごとに紹介されていて、膨大な一次資料(歴史的な史料)から情報が丁寧に拾い集められている。埼玉県では、赤沼村(春日部市)の「マルコビール」と八子新田(吉川市)の「中村ビール」が紹介されているが、これ以外にも売り出しが報じられているだけのビールもあるようだ。史料がなく詳細はわからないが、まだまだ何か新しい史料がないか、図書館員として探してみたくなる。
(Y)
それでは、次回もお楽しみに。



