図書館ブログ
2025年8月10日
~久喜図書館雑誌書架ツアー~
皆さんこんにちは。久喜図書館 新聞・雑誌担当です。
突然ですが、久喜図書館の雑誌コーナーをご覧になったことはありますか?
実は雑誌コーナー以外にも、たくさんの雑誌があることをご存じでしょうか。
今回は、当館の所蔵雑誌とその利用方法をご紹介します。
どのくらい雑誌があるの?
久喜図書館では、雑誌を「購入・寄贈・移管」の3つの方法で収集しています。
その数は、購入・寄贈雑誌だけで686タイトルあります。(令和7年3月末時点)
(「埼玉県立久喜図書館 継続購入雑誌一覧」 のページで、購入している雑誌のタイトルをご覧いただけます。)
書架はどんな感じ?
それでは、書架を見てみましょう。
2階公開図書室雑誌コーナー
まずは、久喜図書館2階公開図書室にある雑誌コーナーをご紹介します。
購入・寄贈された雑誌332タイトルが、「自然科学」「技術・工業」「芸術」「言語」「文学」「健康・医療」といった分野ごとに並んでいます。
各業界の専門誌からスポーツ誌、ファッション誌まで、幅広く収集しています。
書庫
では、雑誌コーナーにない購入・寄贈雑誌やバックナンバー、移管雑誌は、どこにあるかというと、、、図書館のバックヤードにあります。
今回は特別に、普段は職員しか入ることができない書庫の様子をご紹介します。
企業や大学・団体等から寄贈いただいた紀要や学会誌、館報等を所蔵しています。
埼玉県内の市町村立図書館が所蔵後、保存期限を迎えて県立図書館へ移管された雑誌も数多くあります。
創刊号から所蔵している雑誌も複数あります。
(皆さんが発売当時ご覧になったことがある、懐かしい雑誌があるかもしれません。)
所蔵雑誌の利用方法
次に、所蔵雑誌の利用方法をご紹介します。
雑誌を読んでみる
読みたい雑誌は、図書館の蔵書検索画面で検索することができます。
(検索方法は、「資料を検索したい(雑誌)」 をご覧ください。)
該当の雑誌が書庫にある場合や、希望する雑誌が見つからない場合は、お気軽にカウンターにお声掛けください。
職員がお探しします。
発行から約2年分のバックナンバーについては、お借りいただくことができます。
それより前に刊行された雑誌や最新号は、館内で閲覧いただけます。(例えば、2025年は2023年以降に刊行された雑誌が貸出可です。)
記事をコピーしてみる
貸出しできない雑誌のバックナンバーに、お家でゆっくり読みたい記事があった、、、
そんな時は、案内・相談カウンターにお声掛けください。「複写(コピー)サービス」 をご案内いたします。
ご来館が難しい県民の方には、以下のサービスもございます。
(複写・複製できる資料やその範囲にはルールがあります。詳しくは各ご案内ページをご覧ください。)
雑誌を予約してみる
雑誌の最新号や、借りたかった雑誌が貸出し中の場合は、予約サービスをご利用ください。
カウンターのほかに、図書館ウェブサイトやお電話からもご予約いただけます。
(図書館ウェブサイトからのご予約方法は、「検索から予約まで(全体の流れ)」のページをご覧ください。なお、発行から2年が経過して館内利用となった雑誌は予約できません。県立熊谷図書館に取り寄せてご利用になる場合は、お電話でご予約ください。)
今回は、所蔵雑誌とその利用方法をご紹介しました。
県民の財産として永く保存しております当館の所蔵雑誌を、ぜひご活用ください。
2025年8月2日
こんな本あります!ー久喜図書館の書棚からー
こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。
さて、今月は...
■No.1■
『体と家庭を守る家事法50 環境問題先進国ドイツに学ぶ』 (カトリーヌ・ベーレント[ほか]/著 今泉みね子/訳 主婦の友社 1992)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:590/B32>
この本は身の回りで解決できる環境問題をトピックとして扱っている。解決策はどれも生活にメリハリを付ける程度で出来ることで、ちょっと工夫してみようと思えるものが多い。見開きのコンパクトな解説を通じて、著者らは「無理のない方法で有害な事を避けて暮らそう」と穏やかに問いかけてくる。もちろん、この本は1991年に原著が出版されたので、現在でも科学的に内容が正しいかは別。古い科学情報は鵜呑みにしてはいけないが、一方でその当時のドイツや日本の状況、環境問題に対する考え方を「歴史」として知る面白味がある。最新の情報と比較して何が変わったかを見比べるのも面白いかも。(紹介者:橋の下のトロル)
■No.2■
『夏が来なかった時代』(桜井邦朋/著 吉川弘文館 2003)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:451.85/ナツ>
連日猛暑が続くと、誰もが一度はこう思うのではないだろうか。そう、夏なんて来なければいいのに...と。ただ、歴史を振り返ると、本当に夏がなかった時代があったという。
本書は、物理学者である著者が、冷夏が繰り返し襲った18~19世紀のヨーロッパを舞台に、気候の寒冷化は歴史に何をもたらしたのか、火山の噴火や太陽活動の変化といった科学史上の出来事と、博物誌や文学作品、絵画に書かれた当時の記録とを合わせて考察している。
夏が涼しいということはどういうことだろうか。気温が低く雨がちの気候であれば、作物の生育に大いに影響する。食糧不足やそれに伴う価格高騰は、社会情勢を不安定化させるということは想像に難くない。
現在、私たちは空調をつけるなど科学の力で気候の変化に対応し、快適に生活できるようになった。しかし、気候を無視して生きていくことはできないことを歴史は教えてくれている。(紹介者:C・K)
■No.3■
『極北の動物誌』(ウィリアム・プルーイット/著 岩本正恵/訳 新潮社 2002 ※版元品切れ)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:482.5394/キヨ>
本書は、動物学者であるウィリアム・プルーイットが極北アラスカの大自然と生命の営みを綴った1冊。1967年にアメリカで出版された。
ただの学術書ではない。ページを開けばそこにはアラスカの美しく広大な大地が広がる。ハタネズミやアカリス、ノウサギなどの小さな動物から、カリブー、ムース、オオカミなどの大きな動物まで。極北の澄んだ空気を感じさせるような静謐な文章で、多種多様な生物たちが関わり合い、バランスを保ちながら厳しい自然の中で懸命に生きる様子が描かれる。まるで動物たちの息遣いが聞こえてくるようだ。自然写真家星野道夫の愛読書としても知られる本書。星野道夫の著作や写真集と併せて読むのもおすすめである。
極北では太陽エネルギーが極端に少ないため、限られた生物種しか生きられないそうだ。それゆえ、極北の生態系はわずかな乱れで容易に崩壊してしまう。本書は人間による自然破壊に警鐘をならす。環境問題についても深く考えさせられる1冊である。(紹介者:福士明日香)
それでは、次回もお楽しみに。
2025年7月16日
よくわかる!音声デイジーの作り方
皆さんこんにちは。久喜図書館バリアフリー読書推進担当です。
突然ですが、皆さんは「録音図書」というものをご存知ですか?
録音図書は、耳で聴く図書のことで、視覚に障害があるなど、一般の図書がそのまま読めない方でも利用しやすいのが特徴です。しかし、販売されているものはわずかで、ほとんどは公共図書館や点字図書館が製作し、提供しているのです。
埼玉県立図書館では、研修でスキルを身につけた音訳者、デイジー編集者が、読みづらさを抱えている全国の方々に利用してもらえるよう、日々製作に取り組んでいます。
そこで今回は、録音図書の内、もっとも一般的な音声デイジーの製作方法をご紹介します。
※音声デイジーを含む障害者サービス用資料の紹介はこちらをご覧ください。
(動画あり)障害者サービスのための資料とバリアフリーの施設設備 - 埼玉県立図書館
音声デイジーは大まかに、音訳→音訳校正→音訳訂正→デイジー編集→デイジー編集校正の流れで製作されています。
音訳、の前に
思い込みや曖昧なままの音訳は禁物です。利用者に間違った情報を提供することのないよう、まずはきちんと下読みし、人名や地名、その他漢字や外国語の読み方を調べます。
さらに、本文中の図や写真はもちろんのこと、表紙や裏表紙も言葉で説明するため、原稿を作成します。
音訳
これらを経て、やっとマイクの前に座り、録音を開始します。誤読だけではなく、文章中の間や声のトーンにも気をつけながら、聞きやすい音訳を心がけます。
録音時間は数時間から数十時間ですが、それ以上に時間と労力がかかるのが音訳なのです。
音訳校正と音訳訂正
1冊分の音訳が終了したら、別の音訳者が校正を行います。誤読やアクセント違い、校正者が聴いて分かりにくい箇所をチェックします。
校正が終わったら、音訳者は指摘のあった箇所を読み直し、訂正します。
デイジー編集と校正
これで音訳作業は終わり、続いて、デイジー編集という工程に入ります。
専用のソフトウェアで、音訳者が録音した音声に章や節などの見出しやページを付けていきます。この作業をすることで、ただの音声データからデイジー図書になるのです。
ここでも編集が正しくできているかどうか、他のデイジー編集者が校正・修正し、ついに音声デイジーは完成です。
以上、簡単に音声デイジーの製作の流れを紹介しました。
読みやすい・分かりやすいバリアフリーな図書を、少しでも身近に感じていただけると嬉しいです。
2025年7月15日
【久喜図書館】ミニ展示「久喜図書館の資料展」開催中!~展示とイベントで令和6年度の久喜図書館を振り返る~
こんにちは。久喜図書館の自然科学・技術資料担当です。
早速ですが、皆さまは図書館で「イベント」に参加したり、「展示」をご覧になったことはありますか?
図書館は本を読んだり、借りるだけの場所ではありません。
実は図書館では、本や情報と人(そして時には人と人)とを結びつけるため様々なイベントや展示を開催しており、気軽に参加・閲覧していただくことができます。
今回のブログでは、県立久喜図書館で開催中のミニ展示「久喜図書館の資料展」をご紹介するとともに、令和6年度に行ったイベントと展示を振り返ります。
ミニ展示「久喜図書館の資料展」
県立図書館では、テーマに合わせて所蔵資料を紹介する資料展を熊谷・久喜両館で定期的に開催しています。
久喜図書館で昨年度(令和6年度)開催した資料展は、全部で9つ。
様々な切り口で沢山の資料をご紹介し、ご好評をいただきました。
現在開催中のミニ展示「久喜図書館」の資料展では、昨年度開催した9つの資料展から展示資料を抜粋してご紹介しています。
※展示期間は7月17日(木)までです。
それぞれの資料展の際には、展示された資料をまとめた資料リストも作成していますので、新たな本との出会いの一助にこちらもぜひご活用ください。
・令和6年度に久喜図書館で実施した資料展の一覧および資料リスト
・熊谷図書館・久喜図書館の過去の資料展の資料リスト(2015~)
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ミニ展示「久喜図書館の資料展」
開催期間:令和7年7月1日(火曜日)~令和7年7月17日(木曜日)(図書館休館日を除く)
開催場所:埼玉県立久喜図書館 2階公開図書室
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講演会など
続いて、令和6年度に久喜図書館で開催した講演会を振り返ります。
昨年度、久喜図書館では、「スパイス」「災害」「デザイン」等多様なテーマの講演会を開催しました。
- 令和6年度講演会「おいしい!楽しい!スパイシー!~スパイスの魅力とその効能~」
スパイスコーディネーター協会理事長の武政三男氏を講師にお招きし、スパイスの歴史や効能、活用法などをお話しいただきました。 - 令和6年度健康・医療情報講演会「避難生活であなたと家族の健康を守るために ~災害サイクルとタイムライン~」
植田信策先生(石巻赤十字病院 副院長、避難所・避難生活学会 代表理事)をお招きし、東日本大震災や能登半島地震の避難所で救護活動などに当たった経験から、避難所と自宅での避難生活において健康被害を防ぐためのポイントを解説していただきました。 - 令和6年度文化講座「つなぐ、彩る ~スピカデザインの現場から~」
朝霞市のデザイン事務所「スピカデザイン」で代表を務める大下修央氏に、デザインの基礎知識やデザイナーのお仕事についてお話いただきました。 - 令和6年度「情報の探しかた講座」
インターネットを使って上手に情報収集したい。図書館の資料や情報をもっと使いこなしたい。そのような声におこたえし、埼玉県立図書館では毎年「情報の探しかた講座」を開催しています。
講演会には、テーマを変えて毎年行っているものや、オンラインで参加できるものなどもございますので、気になるものがあれば、今年度の参加をぜひご検討ください。
イベントに関する最新情報は、こちらからご確認いただけます。
子どもや親子向けのイベント
久喜図書館では、子どもや親子向けのイベントなども開催しています。
ここでは令和6年度に開催したイベントをご紹介します。
子どもや親子向けのイベントは、「親子ふれあい講座」や「おはなし会」など毎月開催されているものもあります。
ぜひご参加ください。
- 令和6年度「子ども読書の日記念 おおきなおはなし会」
おはなしのじかんでは、絵本の読み聞かせや紙芝居などのおはなし会、おんがくのじかんでは音楽ユニット「たまごさんど」による楽器の演奏会をおこないました。 - ちいさい子むき おはなし会
0歳から4歳のお子さんと保護者の方が対象の、親子で参加して、絵本・わらべうた・てあそびを楽しむ会です。
毎月第4土曜日午後2時から2時20分まで開催しています。 - おはなし会
ひとりでお話しがきけるお子さん対象の、むかしばなしや絵本、かみしばいを楽しむ会です。
第1、2、3(5)土曜日の午後2時から午後2時30分まで開催しています。 - 令和6年度「オカリナ・ミニ・コンサート」
映画会の前に音楽ユニット「たまごさんど」によるオカリナの演奏会を開催しました。 - 親子ふれあい講座
家庭教育アドバイザーによる子育てアドバイスや、てあそび、わらべうたを楽しむ講座です。
月に1回水曜日に開催しています。 - げすいどう教室
埼玉県下水道公社と連携し、映画「みんな知ってる?~下水道の世界~」の上映や、微生物の観察、水質実験などを行いました。 - こども読書活動交流集会「出版社が紹介!おすすめの児童書 2024」
岩崎書店、岩波書店、Gakken、小峰書店、さ・え・ら書房、少年写真新聞社、童心社、フレーベル館、ポプラ社の9社に、2024年出版の児童書の中から自社イチオシ本の紹介をしていただきました。
子どもや親子向けのイベントに関する最新情報は、こちらからご確認いただけます。
その他事業
- 映画会
埼玉県立図書館では、各図書館で定期的に映画会を開催しております。
令和6年度も様々なテーマの映画を上映しました。 - 新規音訳者養成講座
視覚障害者等のための録音資料の製作と対面朗読を行う音訳者を養成する講座を8年ぶりに行いました。
受講者は初級(全25回)・中級(全28回)の2年にわたる講座で、専門的な技術を身につけました。 - 令和6年度「特別支援学校 学校図書館講座」
埼玉県内公立特別支援学校・分校および小・中学校の特別支援学級の教諭、学校司書等を対象に現役の教諭お二人を講師としてお招きして、特別支援学校での実践についてお話しいただきました。 - 深沢七郎生誕110年記念イベント 朗読『楢山節考』
深沢七郎文学記念館と連携し、生誕110年を迎えた深沢七郎の小説『楢山節考』の一部を、朗読でお届けしました。
このように、久喜図書館では昨年度、様々な方を対象とした多様なイベントを開催いたしました。
令和7年度も皆様に楽しんでいただけるような、イベントや展示をたくさん開催する予定です。
ぜひ、ご参加ください。
2025年7月4日
こんな本あります!ー久喜図書館の書棚からー
こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。
さて、今月は...
■No.1■
『わがまま老後のすすめ』 (和田秀樹/著 筑摩書房 1999)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:493.185/ワカ>
著者は、その豊富な臨床経験から老いについての常識に一石を投じ、高齢者には一般の医学常識は通用しない、健康を気にして神経質になるより、積極的に心によいことを楽しむ方が脳の老化(特に感情)を防ぎ、健康長寿になるという。
そして、精神分析学者コフートによる「自己心理学」の理論「自己愛(自分を受け入れること)」に着目し、「わがままな自分」「贅沢な自分」「人に依存してしまう自分」を受け入れることを提案する。
ギブアンドテイクの相互依存関係を築くことは、老後の生きる知恵であり、また、欧米のように高齢者がもっとお金を使って老後の人生を楽しめば、経済がより発展し、将来、日本も老後に夢の持てる社会に変わるだろうとエールを送る。
25年前の著作であるが全く色あせる事なく、「人生100年時代」を迎えた今こそ多くの人に読んでほしい一書である。
(紹介者:H・T)
■No.2■
『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く 続』(福田 緑/著 丸善プラネット 2013)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:712.34/イノ >
リーメンシュナイダーは中世後期ゴシックの彫刻家である。15世紀末から16世紀前半に南ドイツの古都ヴュルツブルグで活躍し、多くの祭壇彫刻を残した。
本書は、小学校教員を早期退職した著者が各国の教会や美術館の作品を訪ね歩き、まとめた写真集であり、計5冊のシリーズのうち2冊目に当たる。
頁を繰ってみる。聖人たちは少し硬い表情で、何かこらえているように見える。手や指の動きは優美でしなやかだ。眼差しは鑑賞者と交わることはないが、見ているうちに、鑑賞者が自ら語り出すのを待っているように感じられてくる。本来こうした彫刻は、現地を訪れ、その光や空気を感じながら見るべきなのだろう。が、彫刻家の優れた精神性は、本書の各頁から力強く伝わってくる。
ティルマン・リーメンシュナイダー、マイスター。参事や市長も務めたが、後の農民戦争の際に農民側に立って投獄され、出所の6年後に亡くなった。澄んだ目をした人だったと思う。
(紹介者:蓮見 博)
■No.3■
『影裏』(沼田真佑/著 文藝春秋 2017)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:913.6/ヌマ>
出向先の岩手で過ごす今野。釣り好きな彼が心を許す職場の同僚、日浅との釣りが心を癒す何よりの時間だった。
その後日浅は退職し疎遠になった頃、東日本大震災に見舞われた。彼の安否が取れず、手がかりを求め実家を訪れた。
しかしそこで聞かされた話は、日浅の知らない一面を知る結果となった。
友情という甘い記憶と脆くも崩れてしまう悲しさを微妙に描き分けた作品。 第157回芥川賞受賞作
(紹介者:H・I)
それでは、次回もお楽しみに。