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図書館ブログ

2026年3月25日

花粉症をモデルに免疫とアレルギーの基本を学ぶ講演会「イチからわかる!免疫とアレルギー」を開催しました

だんだんと暖かくなり、春が近づいてくる今日この頃。
花粉症の方にとっては、つらい季節なのではないでしょうか。
実は「花粉症」は、春の季語になっています。

こんにちは。久喜図書館自然科学・技術資料担当です。

久喜図書館では、令和8年2月28日(土曜日)に花粉症などのアレルギーがある人にもぴったりな健康・医療情報講演会「イチからわかる!免疫とアレルギー」を開催しました。

令和7年度健康・医療情報講演会「イチからわかる!免疫とアレルギー」ポスター画像

山梨大学医学部免疫学講座教授の中尾篤人(なかお あつひと)先生を講師にお招きし、花粉症をモデルにした免疫とアレルギーの基本などについてお話しいただきました。

このブログでは、会場参加とMicrosoft Teamsによるライブ配信参加を併用して開催した講演会の様子を簡単に御紹介します。

中尾先生の講演の写真1

まず、免疫とは「感染症や癌の防御のため協力しあう細胞のネットワーク」であり、花粉症は免疫反応であるというお話から始まりました。

花粉が体内に入り、IgE抗体が作られる感作やマスト細胞についての解説のあと、IgE抗体やマスト細胞は何のためにあるのかや、アレルギーのメカニズムについて説明がありました。

中尾先生の講演の写真2

1つのトピックが終わると10分程度の質疑応答の時間が設けられ、参加者からは多くの質問が寄せられました。

質疑応答の写真1

質疑応答のあとは、アレルギーの最新の考え方である上皮バリア仮説についてお話しいただきました。

上皮バリア仮説とは、現代の環境や生活様式の変化によって皮膚や眼、鼻などの上皮バリア機能が低下しているのではないかというものです。

衛生環境の改善や大気汚染、清潔志向、睡眠不足やストレスなどがバリアが弱まる原因になっているのでは、ということでした。

他にも食物アレルギーは皮膚が起点という話もあり、参加者のみなさんは熱心にメモを取りながら話を聞いていました。

続いて、当館の司書が調べ方ガイダンス「「免疫」について調べる」を行いました。
現在開催中の資料展「免疫 ~微小(ミクロ)な世界への潜行~」の資料紹介を交えながら、参考となるインターネット情報を紹介しました。

また、情報を探すときのポイントや当館で実施している健康・医療情報サービス調査・相談(レファレンス)サービスについてもお話ししました。資料展は4月23日(木曜日)まで開催していますので、ぜひ御覧ください。

調べ方ガイダンスの写真

最後にもう一度質疑応答の時間があり、ここでも中尾先生に対して会場参加者、ライブ配信参加者の両方から多くの質問が寄せられました。中尾先生には、時間の許す限り質問に答えていただきました。

質疑応答の写真2

講演会終了後も、会場後方に展示していた調べ方ガイダンスで紹介した資料を見ている方や中尾先生に個別に質問している方がいて、賑わいを見せていました。

参加者のみなさんからは、以下のような声が寄せられました。

  • 免疫のしくみについてわかりやすくお話いただき、ぼんやりと認識していたアレルギーについて対策を考えることができ、前向きな気持ちになれました。
  • 免疫という難しい内容について専門医師により分かりやすくご説明いただき、これまでの知識に上乗せするかたちで理解が深まり大変よかったと思います。
  • 花粉症のメカニズムや原因についてわかった。来年からは早めにに対策できそうだと思った。

最後になりましたが、お忙しい中講師を務めていただいた中尾先生と会場やライブ配信で講演会に参加していただいたみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました!

なお、講演会のPRや当日の様子をケーブルテレビ久喜に取材していただきました。放送された番組がYouTubeで公開されています。リンクからぜひ御覧ください。

2026年3月25日

資料展「きらりと光る埼玉先人の言葉」開催中です!(県立熊谷図書館)

みなさん、こんにちは。熊谷図書館 地域・行政資料担当です。

現在、県立熊谷図書館2階ロビーでは、資料展「きらりと光る埼玉先人の言葉」を5月21日まで開催中です。

1 埼玉の偉人たち1.jpg

埼玉の三偉人(渋沢栄一、荻野吟子、塙保己一)は広く知られているところですが、埼玉には、このほかにもさまざまな分野で活躍した埼玉ゆかりの人物がたくさんいます。

資料展では、本多静六(林学者)、権田愛三(農事改良家)、西﨑キク(飛行家)、小村雪岱(画家)等、15人の人物の言葉を、本人の著作や関連資料等とともに紹介しています。

彼らの専門分野での功績を知ることはあっても、座右の銘や信条などに触れる機会は少ないのではないでしょうか。印象的なワンフレーズを抜き出したパネルも展示しています。

今回は、この資料展で展示されている「言葉」をいくつかピックアップして紹介します。

「温故知新は学ぶものの本領なり」荻野吟子(『女学雑誌 復刻 358号』より)

1 埼玉の偉人たち-荻野吟子.jpg

荻野吟子(現在の熊谷市生まれ)は、明治18年に医術開業試験に合格し、荻野医院を開業。女性として日本で初めて医師になった人です。

この言葉は、40代前半の吟子が『女学雑誌』に掲載した論文「本邦女医の由来及其前途」の冒頭の一文です。

温故知新こそ学びの基本姿勢、本質だと述べて始まるこの論文には、女医の由来、女医育成の将来に対する意見が綴られています。

「これからの女は組織だった学問で頭を練る必要がありますね」辻村みちよ(『婦女新聞 複製版 49巻』より)

2 技術・農林学-辻村みちよ.jpg

辻村みちよ(現在の桶川市生まれ)は、理化学研究所で緑茶の研究を始め、大正13年にビタミンCの含有を発見。

さらに、渋みの成分であるカテキンの分離に成功し、日本で最初の女性農学博士となった人です。

この言葉は、昭和7年6月19日の『婦女新聞』7面に掲載された記事中の一文です。

「文学は独学でもできるが、組織立った学問は設備のある場所でないと研究はできない」との考えで理科の道に進んだ辻村ですが、その向学心の根底には教育熱心な父と、好奇心旺盛な母の精神が影響していました。

「昔の洋学者は、字引きをつくってから、原書を読んだというではないか。いまは字引きもあるのだ。独学でやって、できぬことがあるものか」大川平三郎(『実業の日本 1989年7月15日号』より)

3 産業・経済-大川平三郎.jpg

大川平三郎(現在の坂戸市生まれ)は渋沢栄一の甥で、渋沢の王子製紙に入社。

のちに九州製紙を創立、富士製紙社長にも就任し、「製紙王」と呼ばれました。

この言葉は、新入社員時代の平三郎が、帰宅後も物理の理論書で勉強していた際、重労働の疲れで毎晩睡魔に襲われる度に、自らを奮い立たせるように発した言葉です。

「郷土を大事にしない者は、どのような地位にあろうと尊敬されない」林頼三郎(『忍郷友会九十周年記念誌』より)

4 社会科学-林頼三郎.jpg

林頼三郎(現在の行田市生まれ)は司法省刑事局長、司法次官を歴任し、陪審法の成立にも大きく関わった人です。

また、母校中央大学で学長を務めるなど、法学教育にも貢献しました。

この言葉は、頼三郎が会合から帰宅した後、息子・裕の前で口癖のように言っていた台詞です。

特に裕が銀行に就職してからは、財界人についての批評をよく聞かせてくれたとの話が、裕の著作「父 林頼三郎の思い出」の中に綴られています。

「漫画で風刺するのは、百編の文章より千万語の言論よりも力がある」北沢楽天(『楽天』より)

5 芸術-北沢楽天.jpg

北沢楽天(現在の東京都生まれ)は、日本初のカラー漫画雑誌『東京パック』を創刊し「日本の近代漫画の祖」と呼ばれた人です。

晩年は先祖代々の土地である大宮市盆栽町(現在のさいたま市大宮区)に「楽天居」を構え、好きな日本画を描きながら余生を送りました。

民衆の立場の代弁者として、当時の世相や生活、文化を諷刺しました。

この言葉は、かつて楽天の漫画が政治や国際問題にまで影響を与えたという例を引き合いに出して書かれた一文です。

「漫画はそれ程威力のあるものだから」と、日本に対する世界の認識不足を正す役割を果たすよう、漫画家志望の若者に向けて投げかけました。

このほかにも、埼玉ゆかりの人物の「言葉」を紹介しています。

こちらの資料展で紹介している15人を知りたい方は、展示資料リストをご覧ください。

ぜひご来館いただき、埼玉ゆかりの先人たちの言葉をご堪能ください!

チラシ画像.jpg


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【熊谷】資料展「きらりと光る埼玉先人の言葉」

開催期間:令和8年3月7日(土曜日)~令和8年5月21日(木曜日)※図書館休館日を除く

場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー

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2026年3月17日

久喜図書館の施設紹介動画を制作しました。

皆さん、こんにちは。久喜図書館 です。

埼玉県立久喜図書館の施設やサービスの概要を紹介する動画を制作しました。

久喜図書館 施設案内 - 埼玉県立図書館

上記のページもしくは以下のリンクをクリックすると見ることができます。

『埼玉県立久喜図書館 施設紹介動画』(令和8年2月制作)

動画は、図書館の外観から始まり、

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当館で絵本読み聞かせの際に活躍している熊ちゃんと一緒にご案内しています。

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サービスのご紹介もしながら

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ふだん入ることができない書庫の様子も映しています。

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ぜひご覧になってください。

※動画内の情報は、令和8年2月時点の情報になりますのでご来館の際はご注意ください。

2026年1月24日

こんな本あります!ー久喜図書館の書棚からー

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。

さて、今月は...

■No.1■

ペンギン、日本人と出会う』(川端裕人/著 文藝春秋 2001)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:488.66/ヘン>

『ペンギン、日本人と出会う』書影

ペンギンといえば、日本の多くの動物園・水族館で見ることができ、比較的ポピュラーで身近な存在であろう。世界的にみても、その飼育頭数は群を抜いている。一方で日本の動物園等で最も多く飼われているフンボルトペンギンが実は絶滅危惧種であり、世界の野生個体総数の約1割にあたる約1200羽が日本国内で飼育されていることは、あまり知られていない。また年に1度、飼育員や研究者等のスペシャリストが集まる「ペンギン会議」も開催されるなど、ペンギンに関わる人々も多い。

日本はいかにしてペンギン大国となったのか。そこに、戦後再開した捕鯨事業が深く関わっていたとは驚きである。捕鯨船がお土産として持ち帰ったエンペラーペンギンをはじめとする極地ペンギンを、少しでも長く飼育するために奮闘する人々の努力の積み重ねは、やがて繁殖の成功へと繋がっていく。

ペンギンと日本人との出会いと歩みについて、動物園や水族館、捕鯨船、南極探検隊と研究者等、それぞれの立場からわかりやすく追うことができる一冊である。

(紹介者:AS)

■No.2■

『なぜ人間は泳ぐのか?』(リン・シェール/著 高月園子/訳 太田出版 2013)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:785.2/ナセ>

『なぜ人間は泳ぐのか?』書影

泳ぐことについてあなたが最後に考えたのはいつだろうか。おそらく、昨日、1週間前、小学校の水泳の授業のときなど、様々な答えが返ってくるのではないか。

本書は、放送ジャーナリスト・作家で熱心なスイマーでもある著者が、水泳の歴史や文化、トピックなどを綴ったものである。また、トルコにあるダーダネルス海峡の横断泳(長距離水泳レース)に挑戦する様子が合間に挟み込まれており、読者は臨場感を存分に味わうことができるだろう。

人類と泳ぐことの関係や四泳法の誕生、オリンピック選手や水泳映画まで、扱われている内容は幅広い。横断泳については、長い距離を泳ぐためのフォームの見直しや合宿で練習する様子から始まり、横断泳中の心境も語られている。本書に登場する人々の言葉からは、自分にとって泳ぐとはどういうことか、泳ぐことをいかに愛しているかが伝わってくる。

著者とともに最後のページまで泳ぎきったとき、水の上に体を浮かべる気持ちよさを味わいたくなるだろう。

(紹介者:小柳 直士)

■No.3■

『天皇の美術史1 古代国家と仏教美術』(増記隆介[ほか]/著 吉川弘文館 2018)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:702.1/テン>

ノーイメージ画像

日本の文化・芸術を考える時、天皇の関わりは大きい。現存する美術作品には、天皇の意向が反映されたものも多く、各時代の社会情勢や美に対する感性等、様々な視点で読み解くことができる。本シリーズは、「天皇が直接的に関与した」という視点で美術作品を選定し、その通史がまとめられている。

第一巻目となる本書は、古代国家と仏教美術をテーマに、古典の成立に焦点を当てている。高松塚古墳壁画や秘仏等、誰もが一度は耳にしたことのある作品が多く取り上げられている。

これらの作品に天皇がどのように関与し、どのような影響を与えたのだろうか。ありそうでなかった一冊。

(紹介者:SO)

それでは、次回もお楽しみに。

2026年1月14日

「図書館と県民のつどい埼玉2025」を開催しました!

こんにちは。埼玉県図書館協会事務局です。

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1214(日曜日)に、「図書館と県民のつどい埼玉2025」を開催しました。本と図書館に関する企画がぎゅっと詰まった当日の様子をお届けします。

中学生のビブリオバトル

ビブリオバトルとは、おすすめの本を持ち寄って5分間で本を紹介し、一番読みたくなった本「チャンプ本」を参加者の投票で決定するという、スポーツのような書評ゲームです。

埼玉県内の中学校に通う生徒の中から、今年は15校25名の皆さんが参加しました。5グループに分かれて予選を行い、各グループで「チャンプ本」を紹介した5名が決勝に臨みます。書かれていることを実演してみせる人あり、参加者を巻き込んで内容を想像させる人あり。それぞれが工夫を凝らした発表に、参加者の心も揺れたようです。投票先が割れる中、川口市立高等学校附属中学校の松浦 穂乙香さんが紹介した、『二人一組になってください』(木爾 チレン著 双葉社刊)が最多票を集めて「チャンプ本」に選ばれました。

予選集合写真(サイズ小).jpg 『二人一組になってください』表紙画像(双葉社HPより).webp

こども読書活動交流集会

にこにこ文庫の吉田優子さん・平田潤子さんをお招きしての「わらべうた実践講座」、東京都立多摩図書館の吉井嘉奈子さん・元公立小学校教諭の村上勅江さんをお招きしての「学校図書館講座」の2講座を開催しました。実際に体を動かしての実践や、現場での具体的な取り組み事例に学びを得た方が多かったようです。また、「こどもの本のひろば」では、おすすめのこどもの本の展示と共に「びゅんびゅんごま」の工作コーナーが登場。立ち寄った方々は思い思いの絵柄のこまを作っていました。

わらべうた実践講座(サイズ小).jpg 学校図書館講座(サイズ小).jpg

こどもの本のひろば展示(サイズ小).jpg こどもの本のひろば(サイズ小).jpg

図書館展示

公共図書館、高校図書館、大学図書館などの図書館が、それぞれの活動やコレクションを紹介する展示を行いました。立体オーナメントの作成、ブックケアの本綴じ体験など、毎年恒例の体験ブースは引き続き大人気。新たな企画として開催された、体験ブースより少し本格的なブックケア講座も満員御礼となりました。また、今回は舞台を展示エリアの外へ広げた企画も。館内全域を回るオリジナルの謎解きゲームでは、図書館と本に関する謎が散りばめられた物語を参加者がひもといていくことに!無事に最後を見届けた方はどれくらいいたのでしょうか...?

ブックケア講座(サイズ小).jpg プチホール1(サイズ小).jpg

謎解きメインビジュアル(サイズ小).jpg 大学図書館(サイズ小).jpg

随所で新企画の試みが行われていた「図書館と県民のつどい埼玉2025」、

多くの参加者にご来場いただき無事に終了することができました。

ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!