小学校1,2年生むけ 平成29年度紹介
へいせい30ねん春(はる)紹介(しょうかい)
あたらしくでた本(ほん)から
ごはんのにおい
中川ひろたか 文 岡本よしろう 絵 おむすび舎 2017年
ぼくは、ごはんがたけたにおいで 目がさめた。ぼくはこのにおいがだいすき。
米(こめ)というかん字が八十八とかくのは、米をつくるさぎょうが 88もあるくらいたいへんだからなんだって。そうやってつくったごはんをのこすようじゃ、りっぱな人には なれないって、むかしの人は いったんだ。お米はたいせつなものだったんだね。
日本人が2000年いじょうもむかしからたべてきたごはん。ごはんは ぼくたち日本人の こころのたべものなんだね。
手おけのふくろう
ひらののぶあき 文 あべ弘士 絵 福音館書店 2017年
きたぐにのさと山に、ふくろうのふうふがいました。まい年、ふるいサクラの木のウロで 子そだてをしていましたが、ある年の冬、大ゆきがふって そのサクラの木がたおれてしまいます。こまったふうふは、みんかののき下につるされた手おけを見つけ、そこをすにします。ゆきやハクビシンから ひっしにたまごやヒナをまもり、やがて、3わのヒナは りっぱにすから たび立つのでした。
ながくよみつがれた本(ほん)から
おさるとぼうしうり
エズフィール・スロボドキーナ さく・え まつおかきょうこ やく 福音館書店 1970年
むかし あるところに、あたまのうえに ぼうしをのせてうりあるく、ぼうしうりがいました。あるひのこと、ぼうしうりは おおきな木のところで ひとねむりしました。
おきてみると、うりもののぼうしがありません。木のうえをみあげると、えだというえだに おさるがいました。そして、おさるというおさるが、ぼうしをかぶっているではありませんか!
ぼうしうりは おさるから ぼうしをとりかえすことが、できるのでしょうか。
へいせい29ねん秋(あき)紹介(しょうかい)
あたらしくでた本(ほん)から
きゅうきゅうばこ
やまだまこと ぶん やぎゅうげんいちろう え 福音館書店 2017年
あっ!!けがしちゃった。どうすればいいのかな?
ゆびをきって、ちいさいきりきずから ちがでてきた。そんなときは、きりきずを きゅっとおさえていれば 5ふんもしないうちに ちは とまるよ。ちがとまったら、すいどうのみずで あらって ばんそうこうを はっておこう。
とげがささった、はなぢがでた、たんこぶができた、みみにむしがはいったなど、みぢかなけがの てあてのしかたが わかります。
にわとり城
松野正子 作 大社玲子 絵 こぐま社 2016年
むかし、にわとりをたくさんかっていた おひゃくしょうがしんで、やさしいけれど のろまなむすこが たったひとり のこされました。
のろまなむすこは、にわとりをじょうずにかうことができず、いえもだましとられ、のこった1わのめんどりと たびにでることになりました。
やがてたどりついたまっくらな森には、よるのまものがいました。そしてそのまものは、なぞなぞ10もんにこたえられたら、いのちをたすけてくれるというのです。
ながくよみつがれた本(ほん)から
きつねのホイティ
シビル・ウェッタシンハ さく 松岡享子 やく 福音館書店 1994年
スリランカの 村はずれの森に、くいしんぼうぎつねの ホイティがすんでいました。おなかのすいたホイティは、ものほしばの せんたくものをみにつけて、にんげんに はやがわり。たび人のふりをして、アンゴウさんのいえで ばんごはんをごちそうになります。うまくだましてやったと 大よろこびのホイティ。でも、おかみさんは すっかり おみとおしでした。おかみさんたちを ばかよばわりしたホイティは、どうなってしまうのでしょう。
へいせい29ねん夏(なつ)紹介(しょうかい)
あたらしくでた本(ほん)から
文房具のやすみじかん
土橋正 文 小池壮太 絵 福音館書店 2016年
まもるくんがあそびにでかけた だれもいないへやで、えんぴつや けしゴム、ノートたちが おしゃべりをはじめました。
「紙(かみ)はたいらにみえるけど、こまかなデコボコがあるんだ。えんぴつは、芯(しん)を紙にこすりつけると、かけるんだよ。」「けしごむは 黒鉛(こくえん)をこすって すいつけて、さらにこすって、はがしているんだ」
「かくこと」「けすこと」のしくみを、文房具たちがおしえます。
ながくよみつがれた本(ほん)から
おとこの子とおもっていた犬 新装版
コーラ・アネット さく ウォルター・ロレイン え 光吉夏弥 やく 大日本図書 2010年
ラルフは、ピーターが、たんじょうびプレゼントにもらった子犬です。だけど、ラルフのまわりは人間(にんげん)ばかりで、犬はいっぴきもいなかったので、ラルフはじぶんのことを人間のおとこの子だとおもってしまいました。ラルフはうしろ足で立ち、テーブルでごはんをたべました。ピーターといっしょにがっこうにもかよいました。ところがある日、ラルフはついにじぶんが犬だということにきがついてしまったのです。
歯いしゃのチュー先生
ウィリアム・スタイグ ぶんとえ うつみまお やく 評論社 1991年
ねずみのチュー先生は、とてもうでのいい歯いしゃさん。大きなかんじゃには、ながぐつをはいて かんじゃの口の中でちりょうします。でも、先生はねずみですから ねこやきけんなどうぶつは おことわりです。
ある日、キツネがなきながらやってきました。かわいそうにおもった先生はキツネをちりょうしてあげることにしましたが、歯がなおったら先生をたべてしまうにちがいありません。そこで、チュー先生のかんがえたさくせんは...。