小学校5,6年生むけ 令和6年度紹介
令和6年冬紹介(しょうかい)
わたしは食べるのが下手
天川栄人/作 小峰書店 2024年
引っこみ思案な中学一年生の葵(あおい)は、人前で「食べる」のが苦手。給食を食べられずにかけこんだ保健室で出会ったのは、性格は正反対だけど同じく「食べる」ことが苦手な咲子だった。
そんな二人は、だれもがこまらない給食を目指して、給食改革(かいかく)を行うことに!改革のため要望書や給食のレシピを作成しながら、自分自身と向きあうことになるが...。
はたして、食べるのが下手な自分を受け入れ、給食を変えることができるのか。
イグアノドンのツノはなぜきえた? すがたをかえる恐竜たち
ショーン・ルービン/文・絵,千葉茂樹/訳 岩崎書店 2024年
科学には手順があります。まずは「仮説(かせつ)」をたてること。仮説とは、情報をもとにして考えた、ものごとのしくみについての自分なりの答えのことです。新しい情報が見つかるたびに、古い仮説はこわされて、何度でもやりなおします。
これは、イグアノドンとよばれる恐竜(きょうりゅう)が、これまでどんな仮説をたてられてきたのか、その変化をたどる絵本です。
ある日、大きな歯が見つかったところから、イグアノドンの最初の仮説は始まります...
令和6年夏紹介(しょうかい)
ラッキーボトル号の冒険
クリス・ウォーメル/作,柳井薫/訳 徳間書店 2024年
10才の少年ジャックは、乗っていた船が嵐(あらし)にあい、大海の中の小さな孤島(ことう)に一人流れ着いた。帰る方法がなく、とほうにくれていた時、大男・ロビンソンに出会う。ロビンソンの作戦で、助けを求める手紙を入れた空きビンを海に投げることにした。
ある日、2人は魔法(まほう)の書を見つけ、体を小さくする魔法の存在(そんざい)を知る。この魔法と空きビンからジャックは、あるおどろきの脱出(だっしゅつ)方法を思いつく!はたして、無事に家に帰ることはできるのか?
林にかくれるキリンを追う もっと知りたい野生の姿
齋藤美保/著,タカギノネ/画 くもん出版 2023年
「キリンにも保育園があるって本当!?」その答えを調べに、いざアフリカへ!
だけど、すぐににげてしまう野生のキリンの観察は大変。それぞれのキリンを見分けるのも簡単(かんたん)ではありません。それでも、地道な努力でキリンを追うコツをつかみ、体のもようからキリンを見分け、研究をします。さて、その成果はいかに...
これは、まだだれも知らないキリンの姿(すがた)を求めて、遠いアフリカ大陸で野生のキリンを追いかけた研究者の記録です。