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小学校3,4年生むけ 令和5年度紹介

れいわ6年春紹介(しょうかい)

心をひらいて、音をかんじて 耳のきこえない打楽器奏者エヴェリン・グレニー

シャノン・ストッカー/文,デヴォン・ホルズワース/絵,中野怜奈/訳 光村教育図書 2023年

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エヴェリン・グレニーは、小さいころから音楽がとてもすきな女の子でした。しかしある日、耳がきこえなくなり、補聴器(ほちょうき)が必要(ひつよう)になりました。そんな中、進んだ地元の中学校で打楽器(だがっき)と出会います。「わたしがやりたいのは、これだ!」

補聴器を外し、ティンパニをたたくと、「ドンッ」と大きな振動(しんどう)が体じゅうをふるわせました。音をかんじる感覚(かんかく)をつかんだエヴェリン。エヴェリンの世界はどのように変わったのでしょうか。

ねこもおでかけ

朽木祥/作,高橋和枝/絵 講談社 2023年

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小学生の信ちゃんは、大きくて気のやさしい犬の「ダン」とさんぽ中に、公園で小さい茶トラの子ねこをひろいます。子ねこは「トラノスケ」と名づけられ、少し大きくなると、外に遊びにでかけるようになります。

ある日、信ちゃんはよその家でトラノスケらしきねこを見かけて声をかけますが、知らんぷりされてしまいます。しかもそのねこは「エリザベス」とよばれているようで...。おどろいた信ちゃんは、なぞときをはじめます。

わたしのスカート

安井清子/文・写真,西山晶/絵 福音館書店 2023年

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マイは、ラオスの山の村でくらすモン族の女の子。モン族衣装(いしょう)のスカートは、細かいししゅうと、ロウでスカートの模様(もよう)をかいてそめた布(ぬの)からできていて、お正月など特別な時に新しく作られる。マイは、おかあさんから教わって初めて民族衣装のスカートを作ることになった。まず、スカートの布を作るために、麻(あさ)の種をまくところから始める。マイがスカートを作っていく様子とともにモン族のくらしを伝える。

れいわ6年冬紹介(しょうかい)

夏のサンタクロース フィンランドのお話集

アンニ・スヴァン/作,ルドルフ・コイヴ/絵,古市真由美/訳 岩波書店 2023年

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ある夏の日、カイサ=リーサと弟のペッカ、ユッシの三人はぼろぼろの身なりのおじいさんに出会いました。悲しそうに話すその人は、なんとサンタクロース!話を聞くと、大切なブーツを魔物(まもの)のヒーシに奪(うば)われてしまったというのです。ブーツがなければ、クリスマス・イブの夜に子どもたちにプレゼントを届(とど)けることはできません。

三人の子どもたちは早速取り返しに行きますが...。フィンランドの楽しい昔話を集めた短編集(たんぺんしゅう)です。

パフィン島の灯台守

マイケル・モーパーゴ/作,ベンジー・デイヴィス/絵,佐藤見果夢/やく 評論社 2023年

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ある大あらしの夜、パフィン島の灯台守(とうだいもり)ベンジャミンは、しずむ船から30人の命を救(すく)います。その中に、5さいのアランとお母さんがいました。アランはその時にもらった船の絵を見て、救われたことをいつも思い出していました。

成長(せいちょう)したアランはベンジャミンに会いに、パフィン島へ行く決心をします。

アランとベンジャミン、そして一羽のケガをしたパフィン(ウミスズメ科の鳥)との、友情(ゆうじょう)の物語です。

ホッキョククジラのボウ 200年のたび

アレックス・ボースマ/作・絵,ニック・パイエンソン/作,千葉茂樹/訳 小学館 2023年

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ホッキョククジラが200以上(いじょう)も生きることを知っていますか?

ホッキョククジラのボウが生まれたのは、今からおよそ200年前の北極海(ほっきょくかい)。しずかでつめたい海でした。ボウはおかあさんから生きていくうえでだいじなわざを教えてもらいます。

150年前、ボウが自分の子どもと海を泳いでいた時、クジラとりがうったモリがかすめていきました。ボウは危険(きけん)を感じます。

その後も時がたつにつれ、ボウをとりまく環境(かんきょう)はかわっていき...。

れいわ5年夏紹介(しょうかい)

ドアのむこうの国へのパスポート

トンケ・ドラフト/作 リンデルト・クロムハウト/作 リンデ・ファース/絵 西村由美/訳 岩波書店 2023年

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ラウレンゾーとクラスのみんなは、先生に本を読んでもらうのが大好きです。ある日、みんなで作家のラヴィニアに、質問(しつもん)をいっぱい書いた手紙を送ることになりました。返事がとどき、まねかれた家で、ラウレンゾーたちはカギのかかったドアを見つけます。

ドアのむこうへ行くには、特別なパスポートが必要だとラヴィニアは言います。パスポートをもらうため、みんなは作家から送られてくる指令に向き合います。

ブックキャット ネコのないしょの仕事!

ポリー・フェイバー/作 クララ・ヴリアミー/絵 長友恵子/訳 徳間書店 2023年

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第二次世界大戦中のロンドン。黒ネコのモーガンは空襲(くうしゅう)でお母さんと妹をなくしてひとりで生きていました。ある日、ぐうぜんまよいこんだ出版社(しゅっぱんしゃ)で、大事な紙をかじってしまうねずみをとったり、作家が本を書く手助けをしたりする「ブックキャット」としてはたらきはじめます。

戦争が次第にはげしくなり、きけんを感じたモーガンは、ロンドンに住む子ネコたちを助けるためにある計画を立てます。

屋根のうえのバトンリレー

横塚眞己人/写真と文 ほるぷ出版 2022年

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ここは沖縄県西表島の祖納(そない)集落。10年に一度、150年前に建てられた新盛家(しんもりけ)のいたんだかやぶき屋根を新しくするために、たくさんの人が集まっていました。

屋根のうえから大きなかけ声がきこえてきます。

「イディヨゥーリ」「トォー」

このかけ声は、屋根の上と下で縄を受けわたしするための合図。

昔とかわらないやり方で伝えられた知恵(ちえ)と技術(ぎじゅつ)は、次の世代へと引きつがれていきます。