小学校3,4年生むけ 令和5年度紹介
れいわ5年夏紹介(しょうかい)
ドアのむこうの国へのパスポート
トンケ・ドラフト/作 リンデルト・クロムハウト/作 リンデ・ファース/絵 西村由美/訳 岩波書店 2023
ラウレンゾーとクラスのみんなは、先生に本を読んでもらうのが大好きです。ある日、みんなで作家のラヴィニアに、質問(しつもん)をいっぱい書いた手紙を送ることになりました。返事がとどき、まねかれた家で、ラウレンゾーたちはカギのかかったドアを見つけます。
ドアのむこうへ行くには、特別なパスポートが必要だとラヴィニアは言います。パスポートをもらうため、みんなは作家から送られてくる指令に向き合います。
ブックキャット ネコのないしょの仕事!
ポリー・フェイバー/作 クララ・ヴリアミー/絵 長友恵子/訳 徳間書店 2023
第二次世界大戦中のロンドン。黒ネコのモーガンは空襲(くうしゅう)でお母さんと妹をなくしてひとりで生きていました。ある日、ぐうぜんまよいこんだ出版社(しゅっぱんしゃ)で、大事な紙をかじってしまうねずみをとったり、作家が本を書く手助けをしたりする「ブックキャット」としてはたらきはじめます。
戦争が次第にはげしくなり、きけんを感じたモーガンは、ロンドンに住む子ネコたちを助けるためにある計画を立てます。
屋根のうえのバトンリレー
横塚眞己人/写真と文 ほるぷ出版 2022
ここは沖縄県西表島の祖納(そない)集落。10年に一度、150年前に建てられた新盛家(しんもりけ)のいたんだかやぶき屋根を新しくするために、たくさんの人が集まっていました。
屋根のうえから大きなかけ声がきこえてきます。
「イディヨゥーリ」「トォー」
このかけ声は、屋根の上と下で縄を受けわたしするための合図。
昔とかわらないやり方で伝えられた知恵(ちえ)と技術(ぎじゅつ)は、次の世代へと引きつがれていきます。