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小学校5,6年生むけ 令和3年度紹介

令和4年春紹介(しょうかい)

『アリスとふたりのおかしな冒険』

ナターシャ・ファラント /作 ないとうふみこ /訳 佐竹美保 /絵 徳間書店 2021年

アリスとふたりのおかしな冒険

アリスは内気で空想が大好きな女の子。なくなった母親の思い出がつまった屋敷(やしき)をはなれて、いやいやながらもスコットランドの〈嵐の湖学園(ストーミー・ロッホ・アカデミー)〉にやってきた。

変わり者ばかりの学園で、ふたりの親友ができたアリス。学校生活にもなれたころ、父親から「ひみつの小包」がとどいて...。

これはひとりの少女が友情(ゆうじょう)をかてに、かこをのりこえるすがたをえがいた物語。

『桜島の赤い火』

宮武健仁/文・写真 福音館書店 2021年

鹿児島のシンボル、桜島(さくらじま)。つねに噴煙(ふんえん)が上がり、火口から溶岩(ようがん)が流れ出す。

さらに、神々しいまでの火山雷(かざんらい)が、暗い空を切りさく。それは地元の人も知らない桜島の本当のすがた。

きびしくも雄大(ゆうだい)な桜島のふもとで、人々は、おそれをいだきながらも、たくましく生きてきた。

桜島にみせられた写真家が、桜島の数々の表情(ひょうじょう)をとらえた写真絵本。

『天の台所』

落合由佳/著 講談社 2021年

天の台所

小学6年生の天は半年前におばあちゃんをなくしました。いつもおいしい料理を作ってくれたおばあちゃん。悲しい気持ちをのこしたままの天は、とあるきっかけで近所のがみババから料理を教わることに。

台所で家族のために料理を作る天を見て、家族も料理をするようになります。

ただ、心に傷を負った弟だけは台所に立つことができずにいました。

そんな時、「きょうだいで料理コンクールに挑戦してみないか」と先生からさそわれます。

令和3年秋紹介(しょうかい)

あたしのおばあちゃんは、プタ

ニーナ・ボーデン/作 こだまともこ/訳 金子恵/絵 童話館出版 2021年

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キャットは両親とはなれて、少し風変りなおばあちゃん、プタと二人でくらしていました。

クラスのいじめっ子がキャットをからかっても、学校で理不尽(りふじん)に教師に問いただされても、プタはいつでもキャットの味方でした。

けれども、ある日、突然(とつぜん)両親がキャットを引き取りたいと言い出して...。

大人たちの意見におしつぶされそうになりながらも、懸命(けんめい)に意思をつらぬこうとする女の子の物語です。

パラリンピックは世界をかえる ルートヴィヒ・グットマンの物語

ローリー・アレクサンダー/作 アラン・ドラモンド/絵 千葉茂樹/訳 福音館書店 2021年

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下半身まひの患者(かんじゃ)は生きる価値(かち)のない人であるとされていた時代、

ユダヤ人の医者、ルートヴィヒ・グットマンは、日夜、治療(ちりょう)と研究にはげんでいました。

かれは、患者たちが車いすでスポーツをしているのを目にし、ひらめきました。これは、体と心を治すのに役立つのでは?と。

このお話は、いち早く、スポーツに治療の可能性(かのうせい)を見出し、患者によりそった心やさしい医者の物語です。

富士山のまりも 夏休み自由研究50年後の大発見

亀田良成/文 斉藤俊行/絵 福音館書店 2021年

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小学生の夏に毎年おとずれていた富士山(ふじさん)。

ふもとにある山中湖で、作者は緑色の毛のかたまりのような「まりも」をみつける。

これまで見たことのあるどの藻(も)ともちがう「まりも」を家で育ててみようと持ち帰り、観察する日々が始まった。

小学5年生の時には、観察してきた「まりも」を自由研究としてまとめ、その後も育てていた。

50年後、その自由研究が「幻のマリモ」として新聞に取り上げられるとは知らずに。

令和3年夏紹介(しょうかい)

セント・キルダの子

ベス・ウォーターズ/文・絵 原田 勝/訳 岩波書店 2020年
セント・キルダの子

スコットランドの小さな群島、セント・キルダ諸島(しょとう)は、どこからも遠くはなれているので「世界のはての島々」とよばれます。

1930年にそれまで住んでいた人々がイギリス本土へうつり、現在は無人島となっています。

厳(きび)しい自然にかこまれ、車も店もなく、電気も通っていなかった島で、住民たちは独自(どくじ)の文化をきづいていました。

セント・キルダでくらした最後の人たちの島での生活と、島の自然を伝えます。

囚われのアマル

アイシャ・サイード/作 相良 倫子/訳 さ・え・ら書房 2020年

アマルは、バングラデシュに住む、本が大好きな女の子。

いそがしい両親にかわり、妹たちのめんどうをみていました。

けれども、ある日を境(さかい)に彼女(かのじょ)の人生は一変します。

使用人として連れてこられた屋敷(やしき)では、非情(ひじょう)な現実(げんじつ)をつきつけられます。

だれもが自由に生きることをあきらめてしまう中、アマルだけはちがいました。

これは一人の少女が、自由をとりもどすための物語。

ネバームーア モリガン・クロウの挑戦

ジェシカ・タウンゼント/著 田辺 千幸/訳 早川書房 2019年

ネバームーア モリガン・クロウの挑戦

最悪の運勢(うんせい)の日〈闇宵時〉(やみよいどき)に生まれたモリガン・クロウ。

"呪われた子供"と呼ばれ、あらゆる不幸を自分のせいにされてきた。

しかし謎(なぞ)の青年ジュピターに助け出され、魔法都市ネバームーアにやってくる。

そこで〈輝かしき結社〉(ワンダラス・ソサエティ)と呼ばれる団体の入会試験を受けることになったモリガン。

大勢の子供たちと競争する試験への挑戦(ちょうせん)が始まる!