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2023年2月7日
こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。

書架の画像

さて、今月は...

■No.1■

『介護のうしろから「がん」が来た!』
篠田節子著 集英社 2019.10

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:916/シノ>

書影その1

認知症の母親の介護と同時に、自分自身も乳がん発症。日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、2人に1人といわれている現在、同じ経験をしている人も少なくないであろう。作家である著者は、この状況を悲観することなく受けとめている。介護も、がん治療も様々な選択を迫られる。その都度著者が選んだ過程を綴っているが、現在同じ状況にある人にも、これから直面するであろう人にも大いに参考になる闘病記。

(紹介者:H・T)

■No.2■

『たのしい講座を開いた科学者たち』
永田英治著 星の環会 2004.12

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:402/タノ>

書評その2

フックの法則で知られるイギリスの科学者、ロバート・フック。理科の教科書でご覧になった方も多いと思う。1600年代、フックは科学者が集まる学会で実験主任を務め、顕微鏡観察など数々の実験を披露した。本書は科学実験の歴史を軸に、教科書を読むだけではわからない科学者達の生い立ちや交流を描いている。実験の楽しさが他の科学者を触発し、実験による発見が後の研究を助ける・・・実験から科学の発展を読み解く1冊。

(紹介者:M・M)

■No.3■

『世界の服飾文様図鑑』
文化学園服飾博物館編著 河出書房新社 2017.7

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:753.087/セカ>

書評その3

世界各地の衣装を見ると、土地の気候や文化の違いがわかり、旅行したような楽しさがある。本書は各国の服飾・染織品の文様が表す意味を分かりやすく解説している。読み進めると、人が文様に託した思いを知ることができる。表現は様々だが、子どもの健やかな成長を願う親の気持ち、魔除けや幸福への願いを込める製作者や着る人の気持ちは万国共通である。衣服は思いを伝える、受け取る手段にもなりえるのだと改めて感じる。

(紹介者:A・M)


それでは、次回もお楽しみに。