図書館と県民のつどい
2023年2月10日
「図書館と県民のつどい埼玉2022」を開催しました。
「図書館と県民のつどい埼玉2022」を、2022年12月10日から2023年1月31日まで、オンライン開催にて実施しました。
今回は大きく5つの催しを行い、多くの皆様にご参加いただきました。
1 門井慶喜さん記念講演
作家の門井慶喜さんから「家康に学び、江戸に学ぶ」と題し、御講演いただきました。今回は大阪のお仕事場からの御出演となり、数万冊の蔵書があるという書庫についても御紹介いただきました。講演では、御自身の著書である『家康、江戸を建てる』(祥伝社)、『江戸一新』(中央公論新社)についても触れながら、利根川東遷や江戸の町づくりについてお話しいただきました。また、視聴者から寄せられた「『銀河鉄道の父』(講談社文庫)を書こうと思ったきっかけはなんですか」、「年末年始に読むおすすめの本を教えてください」といった様々な質問にも答えてくださり、大変好評でした。
2 高柳芳恵さん講演会
絵本作家・サイエンスライターの高柳芳恵さんから、「自然はふしぎがいっぱい!-好奇心をかきたてる身近な自然との向き合い方-」と題し、御講演いただきました。ドングリやセミ、草花あそびなどについて、スライドや実演を交えながら講演していただき、、自然への興味が高まる内容でした。視聴者の方からは、「好奇心が不思議への道を開いてくれることを改めて感じました」、「コロナ禍であっても 自然や日常生活に目をむけ、遊び、楽しんでいくことが大切と思わせてくれました」「視聴後、すぐに外に出て自然観察をしたくなりました」といった声が多数寄せられました。
3 中学生のビブリオバトル決勝
予選会は、県内の中学校から16校21名の参加者により11月12日に実施しました。予選会は、県内の中学校から16校21名の参加者により11月12日に実施しました。4つのグループに分け、それぞれのグループで最も多くの票を獲得した発表参加者4名が決勝に進みました。
12月10日の決勝戦において、見事チャンプ本を獲得したのは、草加市立谷塚中学校の髙橋 凛さん、チャンプ本は『奇譚ルーム』(はやみね かおる著/朝日新聞出版)でした。
視聴者の方からは、「どの本も読んでみたくなりました」、「それぞれの発表者の本への思いが伝わってくるいい内容でした」といった感想が寄せられました。
※ビブリオバトルとは、発表参加者が面白いと思った本を5分間で紹介し、参加者全員で発表に関するディスカッションを2~3分間行い、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員が1人1票で行い、最多票を集めた本「チャンプ本」を決定する、書評ゲームです。
4 司書が語る!Liveイベント
高校図書館の司書と県立図書館の司書がそれぞれ、「高校図書館をのぞいてみよう 越谷エリア」、「高校図書館をのぞいてみよう川口エリア」、「読めない人の読書事情 バリアフリー資料の今とこれから」と題し、3つの番組をLiveで配信しました。普段一般の方は見ることができない高校図書館の紹介や、バリアフリー資料の紹介などをしました。一発勝負のLiveイベントに向けて、何度もリハーサルを行い、本番当日を迎えました。視聴者からは「多くの高校の展示や取り組み、工夫、各校の特色を見ることができて大変勉強になった」、「バリアフリー資料を実際に使用しながら説明してもらえたのがよかった」などご感想をいただきました。
5 司書が魅せる!WEB展示
県立図書館や高校図書館、大学図書館などが、ウェブサイト上で様々な展示を作り公開しました。利用者の情報ニーズに合わせた図書や情報の提供を行うレファレンスサービスについて紹介する「知っ得!レファレンスサービス~まだ利用したことがないあなたに知ってほしい10のこと~」や、高校が自校で実施した個性豊かな展示をアルバム形式にまとめた展示「うちの推し、集めてみました」など、スタッフがひとつひとつ手作業で作りこんだ13の展示が行われました。
どの配信・展示も素晴らしいものばかりで、スタッフとしてこのイベントに携わることができてとても嬉しく光栄でした。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
開催の詳しい様子は3月下旬頃に埼玉県図書館協会のウェブサイト(https://www.sailib.net/tudoi)に掲載予定です。また、過去の「図書館と県民のつどい埼玉」の様子も掲載しています。ぜひ、そちらもご覧いただけたら幸いです。
2022年3月25日
記録集が完成しました!「図書館と県民のつどい埼玉2021」
「図書館と県民のつどい埼玉2021」の記録集が完成しました。
・司書が語るLiveイベント
・中学生のビブリオバトル
・鈴木まもるさん講演会
・伊吹有喜さん記念講演
・司書が魅せる!WEB展示
それぞれのイベントの様子をA4,24ページで、ご紹介しています。
鈴木まもるさんの講演会のページでは、絵本のことや、鳥の巣研究家になった理由など、
伊吹有喜さんの記念講演のページでは、アマチュア時代に図書館をとても利用されていたことや、作家になる前に少女雑誌のイベント運営を担当されていたことなど、お話しいただいた内容をまとめ掲載しています。
その他のイベントも「どのようなことを行ったのか」「工夫したところ」「苦労したところ」など詳しく掲載しています。
以下サイトで全ページダウンロードできますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
https://www.sailib.net/tudoi(埼玉県図書館協会ウェブサイト)
こちらのページでは、今年度の開催分だけでなく、2007年第1回目から2021年第15回目まで、全ての回の記録集を掲載しています!
ぜひ、ご覧いただけたら幸いです。
2022年1月21日
「図書館と県民のつどい埼玉2021」を開催しました。
「図書館と県民のつどい埼玉2021」を、2021年12月11日から2022年1月10日まで、オンライン開催にて実施しました。
例年、会場にて開催しており、私たち図書館職員も参加者の皆様と触れ合うことができる楽しみなイベントですが、今回は新型コロナの感染状況を鑑み、オンライン開催としました。
今回は大きく5つの催しを行い、多くの皆様にご参加いただきました。
1 司書が語る!Liveイベント
高校図書館の司書と県立図書館の司書がそれぞれ、5つの番組をLiveで配信しました。
普段一般の方は見ることができない高校図書館の紹介や、ブックトーク、WEB展示の解説、バリアフリー資料の使い方の実演など、様々な内容をお伝えし、ご参加いただいた方からは、「どの番組も優しさと情熱に溢れ、内容もとても興味深かったです」など大変好評でした。
2 中学生のビブリオバトル
11月13日に計14校から29名が参加し予選会を行い、予選会の各班で「チャンプ本」を紹介した6名による決勝戦を行いました。皆さんの本への愛情があふれる素晴らしい発表ばかりで、参加者の皆様もどの本に投票するか決めるのが大変だったようです。投票の結果、見事チャンプ本を獲得したのは、大妻嵐山中学校の栗原 理子さん、チャンプ本は『本日は、お日柄もよく』(原田マハ 著/徳間書店)でした。
3 鈴木まもるさん講演会
絵本作家の鈴木まもるさんから、「絵本と鳥の巣の不思議-鳥の巣が教えてくれること-」と題し、御講演いただきました。絵本のこと、鳥の巣のこと、人の生き方、現代社会の問題まで、様々な思いをお話しくださいました。伊豆のアトリエから、ホワイトボードを使用し素敵なイラストを描きながらのお話しで、通常の会場での講演会とは違った、オンラインならではの御講演となりました。
4 伊吹有喜さん記念講演
作家の伊吹有喜さんから、「『雲を紡ぐ』に込めた想い-人生に無駄な寄り道なし-」と題し、御講演いただきました。伊吹さんと高校図書館の実行委員との対談形式で、伊吹さんのお人柄が伝わる暖かな御講演でした。『雲を紡ぐ』についてや、図書館のレファレンスサービスをとても利用されていたこと、作家になるまでの経歴などをお話しいただき、チャットでその場で寄せられた質問にもお答えいただきました。
5 司書が魅せる!WEB展示
県立図書館や高校図書館、大学図書館などが、ウェブサイト上で様々な展示を作り公開しました。明治から令和まで、様々な出来事を当時の新聞記事で振り返る1万字以上の大作「新聞でタイムトラブル マイクロフィルムを使ってみよう」や、「中村屋のボース~インドカリーと革命~」と図書館なのになぜインドカリー?というもの、複数の高校図書館が協力して作る「ネットワーク展示」の過去の様子をアルバム形式で紹介した展示、埼玉県の若手司書18人が図書館の仕事の魅力・やりがいを熱く語ったものなど、どれも力作ぞろい、内容盛りだくさんな展示となりました。
全面的なオンラインでの開催は初めてでしたが、皆様のおかげで無事終了することができました。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
開催の詳しい様子は3月下旬頃に埼玉県図書館協会のウェブサイト(https://www.sailib.net/tudoi)に掲載予定です。また、過去の「図書館と県民のつどい埼玉」の様子も掲載しています。ぜひ、そちらもご覧いただけたら幸いです。
2021年11月24日
中学生ビブリオバトル予選会を開催しました「図書館と県民のつどい埼玉2021」
11月13日(土)に、「図書館と県民のつどい埼玉2021」中学生ビブリオバトルの予選会を開催しました。
中学生予選会の開催は今年で5回目となりますが、今回は新型コロナウイルス感染防止の観点から、初のオンライン(Zoom)での実施としました。
7月に県内全ての公立・私立中学校に参加者募集のお知らせをお送りさせていただきました。申込期間中盤までは、新型コロナウイルスの感染拡大で学校運営に多大な影響が出ていたこともあり、申込数がとても少なく、開催できないことも危惧されましたが、申込期間終盤にたくさんのお申込みをいただき、運営上やむなく参加者数を制限させていただき、計14校、29名と過去最高人数の皆様に御参加いただき、予選会を実施しました。
29名の参加者が6班に分かれバトルし、チャンプ本を決定しました。
参加者皆様の紹介本は次のとおりです。
予選班 | 発表順 | 学校名 | 参加生徒 | 紹介本 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|---|---|---|---|
1班 | 1 | 開智未来中学校 | 小山 紗世さん | 七夜物語(上・下) | 川上弘美 著 | 朝日新聞出版 |
1班 | 2 | 新座市立第三中学校 | 細矢 真央さん | ハリー・ポッターと賢者の石 | J.K.ローリング 作 松岡佑子 訳 |
静山社 |
1班 | 3 | 所沢市立北野中学校 | 北村 優衣さん | 深夜廻 | 日本一ソフトウェア 原作 黒史郎 著 |
PHP研究所 |
1班 | 4 | 春日部市立武里中学校 | 荒川 陽咲さん | 母性 | 湊かなえ 著 | 新潮社 |
2班 | 1 | さいたま市立与野南中学校 | 勝野 峻祐さん | 君が笑うまで死ぬのをやめない 雨城町デッドデッド |
佐藤悪糖 著 | 講談社 |
2班 | 2 | 鴻巣市立鴻巣西中学校 | 井上 葵さん | 中学生に贈りたい心の詩40 | 水内喜久雄 編著 | PHP研究所 |
2班 | 3 | 春日部共栄中学校 | 金子 陽さん | 5分後に意外な結末 ベスト・セレクション |
桃戸ハル 編・著 | 講談社 |
2班 | 4 | 星野学園中学校 | 関 彩花さん | 流星の絆 | 東野圭吾 著 | 講談社 |
2班 | 5 | 新座市立第三中学校 | 久保村 奈々さん | 僕らだって扉くらい開けられる | 行成薫 著 | 集英社 |
3班 | 1 | 鴻巣市立鴻巣西中学校 | 稲見 青海さん | 種まく子供たち 小児がんを体験した七人の物語 |
佐藤律子 編 | ポプラ社 |
3班 | 2 | 星野学園中学校 | 梅沢 音々さん | 私は私のままで生きることにした | キム・スヒョン 著 吉川南 訳 |
ワニブックス |
3班 | 3 | 開智未来中学校 | 鶴 舞羽さん | ラスト・ゲーム ~バスケ馬鹿の君に捧ぐ |
高倉かな 著 | スターツ出版 |
3班 | 4 | 加須市立北川辺中学校 | 多田 正磨さん | 子どもたちへ 夜回り先生からのメッセージ |
水谷修 著 | サンクチュアリ・ パブリッシング |
3班 | 5 | 吉川市立中央中学校 | 大原関 悠さん | モモ | ミヒャエル・エンデ 作 大島かおり 訳 |
岩波書店 |
4班 | 1 | 開智未来中学校 | 富松 ひなたさん | 滅びの前のシャングリラ | 凪良ゆう 著 | 中央公論新社 |
4班 | 2 | 鴻巣市立鴻巣西中学校 | 今村 遥徒さん | プリンセス・トヨトミ | 万城目学 著 | 文藝春秋 |
4班 | 3 | 大妻嵐山中学校 | 栗原 理子さん | 本日は、お日柄もよく | 原田マハ 著 | 徳間書店 |
4班 | 4 | 三郷市立栄中学校 | 中村 心乃花さん | ふしぎ駄菓子屋銭天堂11 | 廣嶋 玲子 作 | 偕成社 |
4班 | 5 | 星野学園中学校 | 新井 りりあさん | ぼくらの七日間戦争 | 宗田理 作 | 角川書店 |
5班 | 1 | 開智未来中学校 | 吉野 喜恵さん | きつねのおきゃくさま | あまんきみこ ぶん 二俣英五郎 え |
サンリード |
5班 | 2 | 蕨市立第一中学校 | 宮田 優希さん | アバター | 山田悠介 著 | 角川書店 |
5班 | 3 | 加須市立北川辺中学校 | 髙橋 彩華さん | いちご同盟 純愛-中学編 | 三田誠広 著 | 集英社 |
5班 | 4 | 所沢市立北野中学校 | 山口 碧さん | 獣の奏者 | 上橋菜穂子 作 | 講談社 |
5班 | 5 | 星野学園中学校 | 山中 泉美さん | コララインとボタンの魔女 | ニール・ゲイマン 著 金原瑞人, 中村浩美 訳 |
角川書店 |
6班 | 1 | 久喜市立栗橋西中学校 | 大下 陽翔さん | 100日間おなじ商品を買い続けることでコンビニ店員からあだ名をつけられるか。 ビスコをめぐるあたたかで小さな物語 |
与謝野 著 | 光文社 |
6班 | 2 | 春日部共栄中学校 | 藤田 悠聖さん | 「繊細さん」の本 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる |
武田友紀 著 | 飛鳥新社 |
6班 | 3 | 鴻巣市立鴻巣西中学校 | 外山 航平さん | ナミヤ雑貨店の奇蹟 | 東野圭吾 著 | 角川書店 |
6班 | 4 | 春日部市立武里中学校 | 加川 結海さん | 三日間の幸福 | 三秋縋 著 | KADOKAWA |
6班 | 5 | 新座市立第三中学校 | 本澤 栞さん | 失われたものたちの本 | ジョン・コナリー 著 田内志文 訳 |
東京創元社 |
そして、それぞれの班のチャンプ本が次のとおりです。
各班チャンプ本 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1班 | 新座市立第三中学校 | 細矢 真央さん | ハリー・ポッターと賢者の石 | J.K.ローリング 作 松岡佑子 訳 |
静山社 | |
2班 | 新座市立第三中学校 | 久保村 奈々さん | 僕らだって扉くらい開けられる | 行成薫 著 | 集英社 | |
3班 | 開智未来中学校 | 鶴 舞羽さん | ラスト・ゲーム ~バスケ馬鹿の君に捧ぐ |
高倉かな 著 | スターツ出版 | |
4班 | 大妻嵐山中学校 | 栗原 理子さん | 本日は、お日柄もよく | 原田マハ 著 | 徳間書店 | |
5班 | 開智未来中学校 | 吉野 喜恵さん | きつねのおきゃくさま | あまんきみこ ぶん 二俣英五郎 え |
サンリード | |
6班 | 久喜市立栗橋西中学校 | 大下 陽翔さん | 100日間おなじ商品を買い続けることでコンビニ店員からあだ名をつけられるか。 ビスコをめぐるあたたかで小さな物語 |
与謝野 著 | 光文社 |
チャンプ本を紹介された6名の皆様は、12月11日(土)「図書館と県民のつどい埼玉2021」の決勝戦に進出されます。 決勝戦は、どなたでもオンラインで観戦いただけます。イベント申込ページで参加申込を受け付けております(12月5日まで)。ぜひご覧ください。
予選会の皆様の発表は、どの発表も本当に素晴らしく、みなさんの「本を好きな気持ち」がオンラインで画面越しなのですが、現地で聞いているのと変わらないくらい伝わってきて、私たちスタッフも心打たれました。
最後に、運営上様々な面で皆様に御迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
また、パソコンやタブレットの機材の設定、Zoomの設定・操作、通信場所の確保など、御担当の先生方、保護者様は例年以上に御負担があったかと思います。参加に御協力・御尽力いただき、誠にありがとうございました。
2021年3月18日
記録集が完成しました!「図書館と県民のつどい埼玉2020」
「図書館と県民のつどい埼玉2020」の記録集が完成しました。
重松清さんの記念講演や各図書館の展示などA4,20ページで、ご紹介しています。
重松清さん記念講演は、事前に皆様からいただいた質問にお答えするという形で行われました。記念講演の記録ページから少し内容をご紹介します。
Q どうして小中学生の気持ちがわかるの?
A 分かっていません。分かりたいです。分からないから知りたい、知るためのアプローチとして「こんなお話を考えてみました、どうですか」っていうふうに読んでもらっているというのが一番正直な感想です。
以下サイトで全ページダウンロードできますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
(埼玉県図書館協会ウェブサイト)
こちらのページでは、今年度の開催分だけでなく、2007年の第1回目記録から2020年まで全て掲載しています!
記念講演は、2020年:重松清さん、2019年:須賀しのぶさん、2018年:朝井リョウさん、2017年:柚木麻子さんと名だたる方々にご講演いただいています。
過去の講演の様子も掲載していますので、ぜひ、ご覧いただけたら幸いです。