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その他

2012年8月14日

知っていますか?対面朗読サービス

知っていますか?対面朗読サービス
読書にお困りのあなたを支援します!

こんにちは
久喜図書館の障害者サービス担当です。

さて、夏休みも残り約2週間 学校では、読書感想文や自由研究などの夏休みの宿題があり、図書館はそんな子供たちによく利用されています。

県立図書館では、本の貸出や調べものなどのほかに、活字資料をそのままでは、利用しにくい人のために、次のようなサービスを行っています。

・対面朗読サービス
・障害者用録音資料・点字資料などの貸出
・音声パソコンによるインターネット等の利用
・音声読書機による資料の自動読み上げ
・障害児にかかわる施設を対象とした布の絵本の貸出
・大活字本の貸出
・拡大読書器の利用

その中で、今回は対面朗読サービスについて紹介したいと思います。
図書館の資料を読みたい、でも自分で読むのは難しい・・・。そんな方たちのために、図書館では、対面朗読サービスを行っています。

対面朗読は、視覚に障害のある方や活字による読書に支障のある方を対象に、図書館で養成した読み手(朗読者)が、希望される資料を直接お読みするサービスです。

対面朗読は、浦和・熊谷・久喜の各県立図書館対面朗読室で行っています。

開館日の9時から17時の間で希望する時間にご利用いただけます。事前に電話などでご予約ください。

対面朗読室の写真.JPG

写真は、久喜の対面朗読室です。

簡単な語句はその場で調べられるように「広辞苑」などの辞典類が棚にあります。

ご利用いただけるのは、視覚に障害のある方のほか、身体の障害などで本をめくって読むことができない方、学習障害などで字を読んでも内容の理解が困難な方などです。

最新の新聞や雑誌、話題の本なども読むことができます。ほかの図書館から資料を取り寄せて利用することもできます。対面朗読に料金はかかりません。

県立図書館のウエブページにも詳しい紹介があります。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/shogai/sikaku.html

音声パソコンと点字プリンタの写真.JPG

久喜図書館の対面朗読室の隣には、点字・音声情報スペースがあり、音声パソコンによるインターネットの利用や音声読書機による閲覧等ができます。 写真は点字プリンターで、パソコンに打ちこんだ文字を点字にしています。

お礼のお手紙の写真.JPG
利用者の皆様からいただいたお礼のお手紙。

何も書かれていないようにみえる白い紙は、点字のお手紙です。 資料の返却とともにたくさんのお手紙をいただきます。 お手紙を読むことで、私たち職員も元気をいただいています ありがとうございます。

皆様のご利用をお待ちしております。

2012年7月15日

緑の前庭

こんにちは。久喜図書館総務担当です。

久喜図書館の前庭には、緑が美しい広場があります。けやきが大きく枝を広げて木かげを作り、涼しく、気持ちのよい空間です。

この広場は昭和57年(1982年)の春につくられ、「野外読書広場」と名付けられました。現在まで、読書のほか、休息、語らい、食事などの場として、広くお使いいただいております。

久喜図書館へお越しの折りには、お時間がありましたら、この広場もご利用ください。
緑の前庭(H24).jpg

2012年7月11日

レコードの病気

!
先日、久しぶりにリパッティのモーツァルトが聴きたくなり、レコード棚からレコードを取り出した私は思わず叫び声をあげた。
「何!? ゴキブリ!?」
カミさんも別の部屋からとんでくる。
なんとレコードの盤面全体に蚊に刺されたみたいな無数の凸凹が発生しているのだ!!
IMG_1227 - コピー.jpg
なんだ、こりゃ?? 泣きたくなってきた(気に入ってたんだヨ~、この盤)。これならゴキブリさんと「こんばんは。」したほうがまだマシだ。

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不安そうに覗きこむニッパー犬

IMG_1276 - コピー.jpg
モンスターもビックリ!

「針、ちゃんとトレースするかな?」
恐る恐るレコードに針を下ろしてみる。
(・・・ボコッ・・・ボコッ・・・ボコッ・・・)
針はどうにかトレースするものの、リパッティの盤上珠を転がすようなピアノの音と一緒に「ボコッ」という音(←「ゴロ音」と呼ぶアナログ盤愛好家もいる)が聴こえてくる。
ネットで調べてみると、いくつかのサイトで話題になっていた。この凸凹は、1950年代後半から1960年代初めにドイツで製作されたレコードに"発症"するのだそうだ(前掲のコロムビア盤をはじめエレクトローラ盤、オイロディスク盤、ハルモニア・ムンディ盤、ドイツ・グラモフォン盤等が特にあぶないらしい)。この頃のドイツ盤の素材そのものに起因するのか、夏冬の寒暖の差で特殊な材質が経年変化したためか、原因は特定されていないが、ヨーロッパでは起こらない"日本特有の"現象らしい。ヨーロッパにくらべ日本は湿気が多いから、湿度も関係しているのかもしれない。
不安にかられ、家にあるこの頃製作されたドイツ盤をチェックしてみると・・・嗚呼、他のレコードも数枚やられていた!!
IMG_1258 - コピー.jpg
トホホ・・・ガックリ肩を落とすニッパー犬
いったん凸凹が始まったら最後、もとには戻らない(泣)。ネットでは、「ゴロ音」に身悶えしながら聴いてます、と嘆くLPファンの声も。
(・・・ボコッ・・・ボコッ・・・ボコッ・・・)
たしか狐狸庵先生こと遠藤周作さんが自宅の庭に作った鹿威しの音も「ボコッ」だったような。凸凹が発生した盤を聴く時は「鹿威しの音(「ボコッ」ですがw)をバックにレコードを聴くのも風情があっていいじゃないか」と自分に言い聞かせることにしよう。それもまたオツな世界・・・なワケない!!
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
今でもアナログで音楽を愉しんでおられる皆様、LPレコードを所蔵する図書館の担当者様、もし、お持ちのコレクションの中に、1950年代後半から1960年代初めにドイツで製作されたレコードを架蔵されていたら、一度、レコード棚をチェックされてみては。

(文責:熊谷図書館 図書館協力担当 A)

2012年1月5日

新年の御挨拶

新年明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新しい年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

昨年は東日本大震災と、それに伴う福島第一原子力発電所の事故、電力供給の不足による計画停電など、今までに私たちが経験したことを遥かに超えるような出来事がありました。
私たちは刻々と変わる情報の中から、正しく事態を把握し、自ら判断して行動しなければなりませんでした。また、住み慣れた土地を離れて生活しなければならない方たちにとって、故郷の状況を知ることは切実な問題です。
このたびの大震災を経験したことで、私たちは様々な情報を収集し、多面的に物事を判断することの大切さを、改めて痛感させられました。

図書館は、様々な資料・情報を収集・提供することで、皆様の自主的・自発的な活動を支援する機関です。このたびの災害だけではなく、図書館が提供する資料・情報が、日常生活の様々な局面で役立つかもしれません。埼玉県立図書館は、そのような資料・情報要求にこたえるため、いろいろな活動を展開しながら、県民の皆様の調査研究を支援していきます。

本年も埼玉県立図書館を御利用くださるよう、よろしくお願い申し上げます。

埼玉県立図書館
職 員 一 同