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その他

2013年3月5日

県立熊谷図書館界隈 開花を待つ桜

まだ頬にあたる風の冷たい毎日ですが、いつの間にか樹木は芽吹き・開花の準備を人の気付かないうちに進めています。県立熊谷図書館の近くには約9千本の樹木が茂る中央公園があります。樹木の中には桜の樹も多くありますが、毎年春にはソメイヨシノに先駆けて2本のしだれ桜の名木が美しい花を咲かせます。"市報くまがや"によれば、この2本の名木は京都円山公園の「祇園しだれ桜」の子株が寄贈されたものだそうで「玉津留姫」「千代鶴姫」と名付けられています。これは熊谷ゆかりの武将・熊谷次郎直実の姫の名前を付けたものとのこと、桜の街・熊谷市を象徴するような存在です。

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祇園しだれ桜「玉津留姫」

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祇園しだれ桜「千代鶴姫」


桜の花は日本人の心に特別な思いを呼び起こし、人々はその風情を愛してきました。 西行や梶井基次郎をあげるまでもなく、桜を題材とした芸術作品は数多くあります。 桜の開花を待ちわびながらいただく桜餅も、私たちの桜の風情を愛する心が生み出したお菓子といえましょう。


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桜餅二種:向かって左が東国風の長命寺、右が西国風の道明寺。


今年は、桜の開花は平年並みとの予想。今は小さく固い蕾も3月末にはほころぶ様子を見ることができそうです。その時が来たら、県立熊谷図書館に来館される方は少し回り道をして「玉津留姫」「千代鶴姫」に会いに行かれるのも一興ではないでしょうか。来館される際の楽しみが一つ増えるかもしれません。

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2月3日に惜しまれつつ他界された歌舞伎俳優・市川団十郎氏の熊谷市来訪時に国立劇場より寄贈された新品種の桜「駿河小町」も中央公園で開花を待っています。

2012年11月6日

食欲の秋♪

こんにちは、総務担当です

今回は、今年4月に異動してきたばかりで、なおかつそれまで県立熊谷図書館を利用する機会が少なかった私が、私目線で紹介します

4月、ビワの木!

当館にはひっそりと目立たない場所にビワの木が一本あります。

年度初めにビワの実を食べたとの話を聞いて以来、毎日楽しみにしていました。

しかしいつになってもビワの実が見えず......昼休み、窓からビワの木を見つめる私に、近くにいた職員から『ビワなら成熟する前に、あっという間に鳥に食べられていたよ』と話を聞きました。残念...。

来年、来年こそは鳥より先に食べようと、今から意気込んでいます。

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初夏、ゴーヤ!

昨年に続き、今年も2階閲覧室前のベランダにゴーヤで、緑のカーテンを作りました。

節電対策にもなりますし、ゴーヤも収穫でき、一石二鳥......。

しかし緑のカーテンを設置した下の階がこども読書室のため、ゴーヤが落下する危険を考え、発見した段階で摘んでしまうので食べることはできませんでした。残念...。

食べ物の話題だけになってしまいました。でも今は11月、食欲の秋です。

これから図書館で料理の本を借りて、食欲の秋を満喫するために料理をしてみようと思います。

今日は、ここまでで終わらせて頂きます。

異動してきて、まだ半年あまり、全てが初めてのことだらけ...でも、少し目線を移すといつもと違うものが見えてきます。

毎日が新発見の連続です。

2012年8月14日

知っていますか?対面朗読サービス

知っていますか?対面朗読サービス
読書にお困りのあなたを支援します!

こんにちは
久喜図書館の障害者サービス担当です。

さて、夏休みも残り約2週間 学校では、読書感想文や自由研究などの夏休みの宿題があり、図書館はそんな子供たちによく利用されています。

県立図書館では、本の貸出や調べものなどのほかに、活字資料をそのままでは、利用しにくい人のために、次のようなサービスを行っています。

・対面朗読サービス
・障害者用録音資料・点字資料などの貸出
・音声パソコンによるインターネット等の利用
・音声読書機による資料の自動読み上げ
・障害児にかかわる施設を対象とした布の絵本の貸出
・大活字本の貸出
・拡大読書器の利用

その中で、今回は対面朗読サービスについて紹介したいと思います。
図書館の資料を読みたい、でも自分で読むのは難しい・・・。そんな方たちのために、図書館では、対面朗読サービスを行っています。

対面朗読は、視覚に障害のある方や活字による読書に支障のある方を対象に、図書館で養成した読み手(朗読者)が、希望される資料を直接お読みするサービスです。

対面朗読は、浦和・熊谷・久喜の各県立図書館対面朗読室で行っています。

開館日の9時から17時の間で希望する時間にご利用いただけます。事前に電話などでご予約ください。

対面朗読室の写真.JPG

写真は、久喜の対面朗読室です。

簡単な語句はその場で調べられるように「広辞苑」などの辞典類が棚にあります。

ご利用いただけるのは、視覚に障害のある方のほか、身体の障害などで本をめくって読むことができない方、学習障害などで字を読んでも内容の理解が困難な方などです。

最新の新聞や雑誌、話題の本なども読むことができます。ほかの図書館から資料を取り寄せて利用することもできます。対面朗読に料金はかかりません。

県立図書館のウエブページにも詳しい紹介があります。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/shogai/sikaku.html

音声パソコンと点字プリンタの写真.JPG

久喜図書館の対面朗読室の隣には、点字・音声情報スペースがあり、音声パソコンによるインターネットの利用や音声読書機による閲覧等ができます。 写真は点字プリンターで、パソコンに打ちこんだ文字を点字にしています。

お礼のお手紙の写真.JPG
利用者の皆様からいただいたお礼のお手紙。

何も書かれていないようにみえる白い紙は、点字のお手紙です。 資料の返却とともにたくさんのお手紙をいただきます。 お手紙を読むことで、私たち職員も元気をいただいています ありがとうございます。

皆様のご利用をお待ちしております。

2012年7月15日

緑の前庭

こんにちは。久喜図書館総務担当です。

久喜図書館の前庭には、緑が美しい広場があります。けやきが大きく枝を広げて木かげを作り、涼しく、気持ちのよい空間です。

この広場は昭和57年(1982年)の春につくられ、「野外読書広場」と名付けられました。現在まで、読書のほか、休息、語らい、食事などの場として、広くお使いいただいております。

久喜図書館へお越しの折りには、お時間がありましたら、この広場もご利用ください。
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2012年7月11日

レコードの病気

!
先日、久しぶりにリパッティのモーツァルトが聴きたくなり、レコード棚からレコードを取り出した私は思わず叫び声をあげた。
「何!? ゴキブリ!?」
カミさんも別の部屋からとんでくる。
なんとレコードの盤面全体に蚊に刺されたみたいな無数の凸凹が発生しているのだ!!
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なんだ、こりゃ?? 泣きたくなってきた(気に入ってたんだヨ~、この盤)。これならゴキブリさんと「こんばんは。」したほうがまだマシだ。

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不安そうに覗きこむニッパー犬

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モンスターもビックリ!

「針、ちゃんとトレースするかな?」
恐る恐るレコードに針を下ろしてみる。
(・・・ボコッ・・・ボコッ・・・ボコッ・・・)
針はどうにかトレースするものの、リパッティの盤上珠を転がすようなピアノの音と一緒に「ボコッ」という音(←「ゴロ音」と呼ぶアナログ盤愛好家もいる)が聴こえてくる。
ネットで調べてみると、いくつかのサイトで話題になっていた。この凸凹は、1950年代後半から1960年代初めにドイツで製作されたレコードに"発症"するのだそうだ(前掲のコロムビア盤をはじめエレクトローラ盤、オイロディスク盤、ハルモニア・ムンディ盤、ドイツ・グラモフォン盤等が特にあぶないらしい)。この頃のドイツ盤の素材そのものに起因するのか、夏冬の寒暖の差で特殊な材質が経年変化したためか、原因は特定されていないが、ヨーロッパでは起こらない"日本特有の"現象らしい。ヨーロッパにくらべ日本は湿気が多いから、湿度も関係しているのかもしれない。
不安にかられ、家にあるこの頃製作されたドイツ盤をチェックしてみると・・・嗚呼、他のレコードも数枚やられていた!!
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トホホ・・・ガックリ肩を落とすニッパー犬
いったん凸凹が始まったら最後、もとには戻らない(泣)。ネットでは、「ゴロ音」に身悶えしながら聴いてます、と嘆くLPファンの声も。
(・・・ボコッ・・・ボコッ・・・ボコッ・・・)
たしか狐狸庵先生こと遠藤周作さんが自宅の庭に作った鹿威しの音も「ボコッ」だったような。凸凹が発生した盤を聴く時は「鹿威しの音(「ボコッ」ですがw)をバックにレコードを聴くのも風情があっていいじゃないか」と自分に言い聞かせることにしよう。それもまたオツな世界・・・なワケない!!
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
今でもアナログで音楽を愉しんでおられる皆様、LPレコードを所蔵する図書館の担当者様、もし、お持ちのコレクションの中に、1950年代後半から1960年代初めにドイツで製作されたレコードを架蔵されていたら、一度、レコード棚をチェックされてみては。

(文責:熊谷図書館 図書館協力担当 A)