2015年3月10日
「知っていますか?デイジー(DAISY)~マルチメディアデイジーなどの障害者用資料展示と体験会」を開催!
3月7日(土)に健康・医療情報講座「発達が気になる子のサポート入門」の開催にあわせて、同日に「知っていますか?デイジー(DAISY) ~マルチメディアデイジーなどの障害者用資料展示と体験会」を久喜図書館2階研修室にて行いました。
「資料展示と体験会」の会場の様子
マルチメディアデイジーとは、視覚に障害のある方はもちろん、加齢などにより文字が見えにくい方、 発達障害のある方など活字による読書が困難な方に対し、文字や音声、画像を同時に再生できるデジタル録音図書のことです。
また、文字の大きさ・色・行間などを変更することができるので、高齢者や弱視の方も読書を楽しむことができます。
体験会でなかでも、人気があったのは、マルチメディアデイジーの再生体験コーナ―でした。
マルチメディアデイジーコーナーの写真
マルチメディアデイジーの再生体験コーナ―では、パソコンやタブレット端末(iPad)を使って画面で見ながらマルチメディアデイジーの本や教科書を音声とともに読むことができます。
マルチメディアデイジー教科書を実際に体験された方からは、
マルチメディアデイジー教科書は、どうしたら利用できるのか。
小学生の教科書だけでなく、中学生の教科書も利用できるのか。
文字にはルビがついているのか。
算数の教科書にでてくる図の説明は、どのように説明しているのか。
等のご質問をいただきました。
特に学校の教員の方からのご質問が多く、先生方が児童・生徒一人一人にあわせて、授業のテキスト作りをされている様子が伝わってきました。
マルチメディアデイジー版教科書「ごんぎつね」をAMIS(アミ)で再生している画面(音声で読み上げている部分が一目でわかるように読み上げている文字に色をつけて該当箇所を表示します。)
マルチメディアデイジー教科書は、通常の教科書では読むことが困難な児童・生徒が、利用できます。申請は、保護者、担任、通級指導担当、校長、教育委員会、支援者、本人で行います。
マルチメディアデイジー教科書についての詳細は、日本障害者リハビリテーション協会の「マルチメディアデイジー教科書」の下記のサイトをご覧ください。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/
マルチメディアデイジーは、文字の大きさや画像の色を変化したり、音声のスピードを変化することで、 一人一人にあわせた読書ができます。マルチメディアデイジーで本の楽しさが多くの方々に 伝わることを願っています。
こちらは当館が所蔵しているマルチメディアデイジーのリストです。活字による読書の困難な方にご利用いただけます。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/shogai/multimedialist.pdf
ご来場された皆様、ありがとうございました。