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2014年9月4日
埼玉資料室ミニミニ展示『浦和ゆかりの洋画家たち』のお知らせ

こんにちは
浦和図書館の地域・行政資料担当です。
埼玉資料室入口にてミニミニ展示『浦和ゆかりの洋画家たち』を開催しています。

今回の展示は、県立浦和図書館にインターシップとして図書館の仕事を学んでいる方(2名)と一緒に展示準備を行いました。

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ミニミニ展示『浦和ゆかりの洋画家たち』展示の様子



関東大震災後、被災地から浦和周辺に移住する人々の中には画家もいました。昭和6年8月19、20日の『東京日日新聞』には「美術の秋の前奏」として、浦和在住の40名の画家について記事が掲載されています。『鎌倉文士に浦和画家』と言われる「浦和」はこのころ既に形成されていたようです。今回のミニミニ展示では、そんな浦和にゆかりのある洋画家たちの資料を紹介いたします。

代表画家のひとりである寺内萬治郎は「裸婦を書く聖者」とも呼ばれ、青灰色や黒をバックに質感ある小麦色に輝く日本の裸婦画を多く残しました。同じく裸婦をモチーフにした田中保は日本人としての繊細な感覚と西洋の技法をうまく融合させた作品を展開しました。田中は太田町(現在さいたま市)に生まれその後海外に渡りましたが、寺内は生涯海外留学はしませんでした。同じ裸婦画ですが、ふたりの作風の違いをご覧になってはいかがでしょうか。他にも点描画法を用いた明るく穏やかな風景画を描いた高田誠、近代日本美術における抽象派のパイオニアの一人といわれた瑛九の画集等も展示しております。
普段は書庫に眠っていて中々お目にかかれない資料もありますので、是非ご覧ください。

埼玉資料室ミニミニ展示『浦和ゆかりの洋画家たち』
期間:9月2日(火)~10月13日(月)
場所:県立浦和図書館 3階埼玉資料室
読書の秋、運動の秋、食欲の秋といろいろありますが、この機会に芸術の秋をお楽しみください