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2014年9月10日
書物の海で遊びませんか ~国会図書館デジタル化資料提供サービスのおすすめ~

この夏から、国立国会図書館で所蔵する図書のうち 131万冊以上のデジタル化資料を、埼玉県立図書館3館内のパソコンでご利用いただけるようになりました。

国立国会図書館では、蔵書をデジタル化して公開する大型事業が進んでいます。

現在約246万点もの資料がデジタル化されています。

実はすでに、みなさまのお家のインターネット端末からも、このうち48万点の資料(=インターネット公開資料)をご覧になることができます。

国立国会図書館ウェブサイト デジタル化コレクション トップ画面

http://dl.ndl.go.jp/

2014-09-10-01.png

こちらのサイトで検索をして、読みたい資料が「インターネット公開資料」に該当すれば、ご自宅などインターネットにつながる端末で図書や雑誌の本文の画像を見ることができます。

また、検索結果一覧には「インターネット公開資料」だけでなく、国会図書館のデジタル化資料すべてが表示されます(書名、著者など出版事項や目次など)。

そのうち、 国立国会図書館/図書館送信限定

の表示のある資料は、埼玉県立図書館(など図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館)の館内端末で閲覧ができるもの。

つまり、あらかじめご自宅などで、どんな資料を埼玉県立図書館内で読むことができるのか、ご確認いただけるというわけです。

さて、このサービスの対象資料131万点ですが、一言でいうとこんな資料群です。

「国立国会図書館が 1968年までに 受け入れた図書・雑誌のうち、絶版 などで 現在手に入らないもの

例えばこんな話題の本も

「赤毛のアン」の翻訳者、村岡花子をモデルとした、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」 が人気を呼んでいます。

ドラマの中では主人公や周囲の人物の著作が次々と登場。その関連本は図書館でも予約が続くなど、多くの方にご利用いただいています。

さて、村岡花子が翻訳し、昭和2年に出版された、

マーク・トウェーン「王子と乞食」(「世界家庭文学大系 第2巻」 平凡社刊)

この本を「国立国会図書館デジタル化資料提供サービス」で読むことができます。

2014-09-10-03.png

(残念ながら、著作権法の制限により図書の画像はご覧いただけません)

ドラマでは「王子と乞食」は亡き義理の弟へ捧げられていましたが、こちらの本の扉には、

「我が 「まぼろしの少年」 道雄の霊に捧ぐ」 とあります。

「序」にも、前年の夏に満六歳の誕生日を控えて逝ってしまった息子への切々とした思いや、涙をぬぐって翻訳に取り掛かり、日本の少年少女への溢れる愛を感じながら訳了したことなどが綴られています。

さらに、花子の親友 柳原白蓮 が、後の夫 宮崎龍介と出会うきっかけとなった、

戯曲「指鬘外道 しまんげどう」(白蓮著 大鐙閣 大正9年刊) も。

本の口絵には竹久夢二の絵「幻の地獄」が添えられています。

... 以上ご紹介したデジタル化資料は、すべて県立図書館内でご覧いただけます。

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今まで、国会図書館へ足を運ばなければ読むことのできなかった、膨大な書物の海 を、パソコンを使って散策してみませんか。

きっと、あなただけの宝物の一冊 が見つかることでしょう。

館内では閲覧だけでなく、著作権法の範囲内で複写サービスも御利用いただけます。

*御利用には、埼玉県立図書館の図書館カードが必要です。

利用方法、詳しいサービス内容はこちらをご覧ください。