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2021年5月13日
こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、図書館職員が所蔵する図書をご紹介します。

さて、今月は...

■No.1■
『やさしくわかるデジタル時代の著作権1 基本編』(山本光監修・著 技術評論社 2019)
<所蔵:久喜図書館 児童021/ヤサ>

やさしくわかるデジタル時代の著作権1 基本編.jpg
インターネットやスマートフォンによる情報のやりとりが当たり前の現代人にとって、著作権を正しく理解することは必須の知識。なのに、ある年代以上の人は学校で学んだこともない。本書は小中学生を対象に、イラストや図を多様してわかりやすく著作権を解説している。3部作の2と3ではさらに具体的疑問に回答。子供のための本ではあるが、むしろ忙しい大人に役立つ1冊(全3冊)である。
(紹介者 バリアフリー読書推進担当 佐藤)

■No.2■
『コンビニ人間』(村田沙耶香著 文藝春秋 2016)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:913.6/ムラ 090>
コンビニ人間.png
私たちは常に周囲の人間の影響を受けている。進学や就職、結婚や出産といったライフイベントは何のためのものなのか。○○歳になったら○○するのが普通」と無意識に思い込み、自らの生き方を他者に左右されてはいないだろうか。コンビニ店員になる事で「人間らしい振舞い」を習得した主人公は、そんな「普通」に振り回され、模索する。普通とは何か。自分らしく生きるとはどういう事か。常識とは?それらを問いかける一冊。
(紹介者 バリアフリー読書推進担当 尾崎)

■No.3■
『天野忠詩集(日本現代詩文庫11)』(天野忠 土曜美術社 1983年)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:911.5/ア>
天野忠詩集(日本現代詩文庫11).png
土曜美術社であれ思潮社であれ、現代詩文庫は音楽のベスト盤みたいなものだと思う。元々の詩集の装丁や質感も楽しめない。でも、私は天野忠のこの巻が好きだ。 「しずかな夫婦」も読める。 この詩には「ニシンはきらいです」という言葉が、婚前と三〇年後の二つの時間軸で登場する。二つの同じ言葉の間に「便所で泣いた」や「女房はいびきをたててねた」など生活を感じる言葉が並んでいるのがいい。読後、あたたかい気持ちになる。
(紹介者 芸術・文学資料担当 松山)

それでは、次回もお楽しみに。