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2021年6月10日
こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、図書館職員が所蔵する図書をご紹介します。

さて、今月は...

■No.1■
『能 650年続いた仕掛けとは』(安田登著 新潮社(新潮新書) 2017)
<所蔵:久喜図書館 請求記号:773/ノウ>

能の書影
室町時代の脚本・演出が今なお継続して上演される、世界でも稀有な演劇である能。豊臣秀吉や徳川家康に熱烈に愛され、芭蕉や夏目漱石の作品の背景にも能の世界が。現役の能楽師であり内外の古典に精通した著者が、日本人の精神と身体に深い影響を与えてきた能の魅力を縦横に語る。
健康長寿、不安をしずめ集中力を養う、トップマネジメントに有効...能のあり余る効用を知ったら、明日から能楽鑑賞やお稽古を始めてみたくなるかも。

(紹介者 自然科学・技術資料担当 小西)

■No.2■
『釣りキチ旅日記』(矢口高雄著 講談社文庫 1986)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:B787.1/ツ>

釣りキチ旅日記の書影

本書は漫画「釣りキチ三平」を発表し、釣り漫画という新ジャンルを築いた矢口高雄氏(1939生―2020没)の多くの釣り体験等をまとめたものである。文中では漫画の構想を練るための取材(釣り)や執筆の裏話、釣り仲間との思い出などを通じて氏の釣りや自然に対する考え方を、読者に投げかけてくれる。
釣りを知らない方も飽きさせずに読み通せる一冊である。

(紹介者 情報・地域協力担当 池谷博)

■No.3■
『博物学の時間』(青木淳一 東京大学出版会 2013)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:460.4/ハク>
博物学の時間の書影
まずは表紙をよく見てほしい。地にびっしりと描かれた丸いものは、なんとダニ。この図書はササラダニの研究の第一人者が、何かを集め、観察し、名前を付けるという地道で珍妙で面白い行為「博物学」を、平易な文章で、ユーモアたっぷりに語る一冊である。
p51「地球上すべての生物に名前をつけなくては気がすまないというへんな生物、人間」だけの行為、それが「博物学」。採集に興味がある人の入門にはもちろん、読み物としても。
(紹介者 バリアフリー読書推進担当 山本)

それでは、次回もお楽しみに。