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2016年10月24日
音訳者養成講座を開催中!

久喜図書館 障害者サービス担当です。
障害者サービス担当では、昨年度に引き続き、音訳者養成講座(中級)を開催しています。
音訳とは視覚に障害のある方や加齢などにより文字が見えにくい方、発達障害のある方など、活字による読書に障害のある方・困難な方のために、活字資料を「音声化」することです。
音訳者は利用者の方の「目の代わり」となる役割があります。

埼玉県立図書館では、40年以上前(昭和50年)から音訳者養成講座を開催し、多くの音訳者を養成してきました。
過去には100名以上の音訳者が活動されていた時期もありました。
しかし、現在は音訳者の高齢化と共に人数が減少し、現在66名の方が音訳者として活動しています(その内21名が新規音訳者養成講座の受講生です)。
音訳者の確保を目的に、昨年度は初級講座として全25回の講座、今年度は中級講座として全28回の講座を開催してきました。

先日は、朗読法11「音声化処理2(カッコや同音異義語等の処理)」と題して髙橋久美子先生にご講義いただきました。
DSCN2394.JPG
髙橋先生の講義を受講している新規音訳者】

髙橋先生には、
「言葉を大切に扱うこと」
「著者の文意をわかりやすく伝えること」
「利用者の方に言葉をきちんと渡すこと」

など初級。中級と全24回にわたり音訳技術の重要性や音訳者の専門性をご指導いただきました。

まもなく、10月下旬には中級講座も録音図書製作実習に入ります。
実際に受講生に一人一冊の図書を音訳していただく講座です。
最後には音訳された録音図書をお互いに聴き合い、どの図書が一番聴きやすい録音図書かを全員で評価します。

来年の3月には21名全員の受講生が中級講座を修了できますように
私たち図書館職員も受講生とともに音訳技術を学んでいきたいと思います。