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2015年3月24日
漢詩についての調べ方案内ができあがりました

「春眠暁を覚えず。

ウトウトと夢を見るのが心地よい季節が近づいてまいりました

埼玉県立熊谷図書館では228()から521()まで『古今東西夢模様 ~夢の世界をめぐる~』という、眠っている間に見る"夢"の不思議な魅力をご紹介する資料展示を行っています。

内容は、古代から現代まで世界各地で、夢はどのように理解され扱われていたのか、そして、そこからどのような神話・宗教・信仰・文学・音楽・美術・心理学が誕生したのかをご紹介しています

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近代以前、夢は神話や宗教的実践と密接に結びついていました資料展示の最初のコーナー「1 古代人の夢模様」では、原始社会、古代中国、イスラム教、中世ヨーロッパにおけるキリスト教、日本仏教において、それぞれ夢がどんな様相を見せていたのかをご紹介しています

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また夢は芸術家にとって重要なインスピレーションの源泉です。「2 芸術作品にまつわる夢」のコーナーでは、夢にちなんだ文学・音楽・美術作品を集めてご紹介しています

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近代以降、夢は学問、特に精神医学の研究対象となり、今では夢分析として診療室で心の病を治すために使われています。

「3 フロイトの夢分析」「4 ユングの夢分析」のコーナーでは、基本的な夢分析の仕組みや、あまり知られていない、ちょっと変わった夢分析もご紹介しています。

ちょっと変わった、と言いますのは、ゲシュタルト・セラピーといって、夢の中の登場人物や登場した物になりきって演じたり、夢の中に登場した物と会話をすることにより、実存的な気付きを得るというものなのです。面白いですね

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最後のコーナー「5 夢の入門書・参考書・エッセイ・夢日記・その他」では、夢に興味を持った方のために、夢に関する入門書や参考書、軽く読めるエッセイ集、ちょっと気になる他人の夢日記、予知夢などの夢にまつわる不思議な体験談集などもご紹介しています

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今回準備を担当した私は、テーマが夢ということで、わくわく楽しく資料を読み込んでいたのですが、

内心では資料展示を任されるのが初めてで不安とプレッシャーで一杯・・・!そんなある晩こんな夢を見てしまいました

試験終了まであと少しなのに、未記入の解答用紙が何十枚も残っていて、全然間に合わないっ!赤点確実~!と必死で焦る悪夢を・・・

皆さんも一度はこんな悪夢をご覧になったことがあるのではないでしょうか...?

追い詰められている人がよく見る典型的な夢ですね。。。

それもそのはず、ご覧のとおり、今回の展示は"古今東西"と題していて、時代も地域も学問領域も越えて幅広く夢の事象を扱っており、読み込む資料も多種多量だったのです!

しかしその分、様々な側面から夢の魅力を感じていただける展示内容となっているのではないかと思います

シャボン玉のように、儚く、多彩さを見せる夢模様をぜひお楽しみ下さい

─ 資料展 ─

「古今東西夢模様 ~夢の世界をめぐる~」

期間:平成27年2月28日(土)~平成27年5月21日(木)

場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー

資料展のご案内はこちら

展示資料目録「Lib.Letter」(2015 Spring 第39号)もあわせてご覧ください。

期間中、資料の貸出はできませんが、いつでもお手にとってご覧いただけます。2階カウンター職員へお申し出ください。

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2階閲覧室入り口にて、

前回の資料展「室町時代後期の関東武士」の展示資料を並べています。閲覧・貸出できますので、ご利用ください。