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2014年12月11日
資料展「室町時代後期の関東武士」を開催中!

こんにちは。
熊谷図書館 人文科学資料担当です。

11月29日(土)から開催している資料展「室町時代後期の関東武士」のご案内です。
展示の様子1.JPG



展示の様子2.JPG

関東武士といえば、記憶に新しいのが映画「のぼうの城」(2012年公開)の主人公・成田長親(なりた ながちか,1545-1613)です。石田三成の水攻めから忍城を守った知将ですね。
三成が成田家臣団にむかって、「この忍城攻め、当方にははなはだ迷惑ながら、坂東武者の武辺を物語るものとして、百年の後も語り継がれるであろう」と褒め称える場面、埼玉で生まれ育ったものとしては嬉しくなってしまいます
(『のぼうの城』(和田竜著 小学館 2007)p320より引用)

さて、
時代は遡り、室町時代後期。
関東では鎌倉府足利幕府の権力対立により、中央(京都)よりも早い時期から相次いで争乱が勃発していました。
この資料展では、戦国時代の幕開け「応仁の乱」(1467-1477)と同時期に起きた関東の争乱、そこにかかわった主要人物に関する資料を展示しています。

展示の様子3.JPG

実は、この時代がちょっぴり苦手な展示担当二人・・・
理由は、
・登場人物が多い
・事件の過程が複雑 などなど。

そこで、対立関係を整理し、わかりやすいように家紋入りのポップを立ててみました

展示の様子5.JPG
永享(えいきょう)の乱(1438)◆
足利義教(よしのり)・上杉憲実(のりざね) VS 足利持氏(もちうじ)

争乱の行方をたどっていくと、敵味方が激しく入れ替わる乱世の様子が垣間見えてきます。

ぜひ、歴史と哲学の埼玉県立熊谷図書館へお越しいただき、関東武士の勢いを感じてください

展示の様子4.JPG
◆戦国武将のさきがけ 後北条氏の祖「北条早雲」◆
小田原を本拠として、関東一円を支配する後北条氏五代の基礎をつくった。
※のちの忍城水攻めは、豊臣秀吉の小田原征伐のひとつ。
小田原城開城まで落ちなかったのは忍城だけだった。



─ 資料展 ─
「室町時代後期の関東武士」
期間:平成26年11月29日(土)~平成27年2月26日(木)
場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー



資料展のご案内はこちら
展示資料目録「Lib.Letter」(2014 Winter 第38号)もあわせてご覧ください。
期間中、資料の貸出はできませんが、いつでもお手にとってご覧いただけます。2階カウンター職員へお申し出ください。

※この展示は、埼玉県立嵐山史跡の博物館で開催中の企画展「道灌の時代 戦国時代は関東から始まったの関連展示です。
ぜひ博物館へも足を運んでみてください。

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2階閲覧室入り口にて、
前回の資料展「はにわ ─沈黙の語りべたち」の展示資料を並べています。
閲覧・貸出できますので、ご利用ください。

前回の展示資料「はにわ」.JPG