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2018年8月17日
障害者サービス用資料の展示・体験会

みなさんこんにちは 障害者サービス担当です。

私たちは活字による読書が困難な方へ、点字・録音資料の貸出や、対面朗読などのサービスを行っています。

「ああ。目の見えない方へのサービスか。」と思った方、✋ちょっと待ってください。目が見えていても、視野が狭い文字がゆがんで見えてしまうなど、本をそのままでは利用しにくい方もサービス対象です。文字を読むことができなくても、例えばマルチメディアデイジー(耳で音声を聴きながら画像やハイライトされた文字を目で追う)で読書をすることもできることを、多くの人に知っていただきたいと思っています。

そういうわけで機会があると障害者サービス用資料の展示・体験会を行っています。7月27日の埼玉県学校図書館研究大会でも会場前スペースをお借りして、多くの学校図書館関係者へPRをさせていただきました。

7月27日資料展示の様子.jpg

展示ではマルチメディアデイジーのほか、こんな資料をご紹介しました。

  • リーディングトラッカー(両隣の行を隠したり線を表示したりして、読みたい行に集中できる読書補助具。)
  • LLブック(やさしく読める本。写真やアイコン、短い文章で書かれている。)
  • ユニバーサル絵本(点字つき絵本。見える人も見えない人も一緒に楽しめる。)
  • 布絵本(ひもやファスナー、ボタンなどで絵を動かしたりはずしたりできる。)

どの資料も「知っているけれど見るのは初めて」「こんな便利なものがあるとは知らなかった」「学校でも使えそう」といった反響があり、児童・生徒が「読書」を楽しむのに、少しはお役に立てる情報が伝わったかなと自負しています。

今回ご紹介した資料は、個人で利用するには障害者サービスの登録が必要だったり、学校などの団体への貸出のみだったりするものもあります。ご興味がありましたら、ぜひ図書館までお問合せください。誰もが「読書」を楽しめるよう、図書館もお手伝いをしたいと日々願っています。