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2020年12月24日
資料展「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」のお知らせ(県立熊谷図書館)

県立熊谷図書館地域・行政資料担当です。

県立熊谷図書館では11月末より2階ロビーで令和2年度第4回資料展「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」を開催していましたが、残念ながら臨時休館の運びとなりました(県の新型コロナウイルス対策本部会議の決定により、令和2年12月24日(木)から令和3年2月8日(月)まで臨時休館しています)。館内ではご覧いただくことができません。

そこでこのブログでは、みなさんが自宅にいながら資料展の雰囲気を感じられるように、展示の様子を写真付きでご紹介します!

◆資料展の概要
令和2年度第4回資料展「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」

開催期間:令和2年11月28日(土)~令和3年2月25日(木)
※図書館休館日を除く。

この資料展は、令和2年5月に埼玉県立図書館ウェブサイトで公開したウェブ版資料展「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」をベースにした展示です。ウェブ版資料展と異なり、図書館で開催する資料展では、かるたに読まれた題材についてその場で資料を使って調べることができます。
展示ケース1 「郷土かるた」とは?/埼玉のシンボル
「郷土かるたとは?」展示風景 「埼玉のシンボル」展示風景
(1)「郷土かるた」とは?(写真1枚目)
埼玉県教育委員会によって制作された最初の郷土かるたは『さいたま郷土かるた』(1982年)でした。このコーナーでは『さいたま郷土かるた』の制作に関連する、当時の『埼玉新聞』の複製記事を展示しています。新聞記事を見ると、読み札の募集開始からかるたの完成までにはおよそ7ヵ月かかったことがわかります。
その後20年を経て新たに制作されたのが、本展示で紹介する『彩の国21世紀郷土かるた』です。

(2)埼玉のシンボル(写真2枚目)
このコーナーでは県章や埼玉県のシンボルにもなっている動植物が読まれたかるたを展示しています。埼玉県のマスコットキャラクター「コバトン」「さいたまっち」のモデルとしてお馴染みのシラコバトはもちろん、世界でも熊谷市の元荒川上流部にしか生息していない県の魚「ムサシトミヨ」などもかるたに読まれています。

展示ケース2 埼玉の歴史
「埼玉の歴史」展示風景
時の鐘やさきたま古墳群、平林寺など、埼玉の歴史を感じさせる11の場所やモノが読まれたかるたを展示するコーナーです。歴史上特に重要・貴重とされる建造物や史跡などは国・県・市区町村によって「文化財」に指定されますが、埼玉県には県指定のものだけで693の文化財が存在しています(「埼玉県内の国・県指定文化財」より)。

展示ケース3 埼玉の偉人/祭/伝統

「埼玉の偉人・祭・伝統」展示風景1 「埼玉の偉人・祭・伝統」展示風景2

(1)埼玉の偉人(写真上段)

『彩の国21世紀郷土かるた』には埼玉にゆかりのある偉人のうち、代表的な7名が登場します。中でも渋沢栄一は、新一万円札の肖像になることが決まり、令和3年放送予定のNHK大河ドラマのモデルにもなるなど、県内外から注目が集まっています。ほかにも武蔵武士から宇宙飛行士まで、様々な時代と分野で活躍した偉人がかるたには読まれています。


(2)埼玉の祭(写真1枚目下)
埼玉県内に数多く存在する祭のうち、郷土かるたには5つが読まれています。踊りや演奏のように、人々の暮らしの中で生み出され継承されてきた無形の民俗文化もまた、貴重な財産として「文化財」に指定される場合があります。
残念ながら令和2年は新型コロナウイルスの影響で、多くの祭が中止・規模縮小となってしまいましたが、一部の祭の過去の様子は「さいたまつり」といったウェブサイトでもご覧いただけます!

(3)埼玉の伝統(写真2枚目下)
このコーナーでは「伝統」をキーワードに、職人たちの高い技術力によって生産される工芸品や、200年以上続く「小鹿野歌舞伎」などが読まれたかるたを展示しています。埼玉には人形や木工品、和紙など、県知事から指定される30品目もの「伝統的手工芸品」が存在しています。

展示ケース4 埼玉の自然
「埼玉の自然」展示風景
埼玉には利根川・荒川といった日本有数の河川が流れ、秩父山地を擁するなど雄大な自然が備わっています。また桜や蓮、曼殊沙華など四季に応じて色とりどりの景色を各地で楽しむこともできます。このコーナーでは、そんな県が誇る自然にまつわるかるたを展示しています。

展示ケース5 埼玉の新名所

「埼玉の新名所」展示風景

最後は昭和後期から平成初期にかけて誕生した、2002年当時の埼玉の新しい名所が読まれたかるたの展示です。2021年東京オリンピックのサッカー競技会場となる「埼玉スタジアム2002」や、現在もビジネス・ショッピングの拠点としてにぎわう「さいたま新都心」もこの頃完成しました。

『彩の国21世紀郷土かるた』の発行から間もなく20年が経過しようとしている今、皆さんはどんな場所を「新名所」に思い浮かべるでしょうか。

以上、令和2年度第4回資料展「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」のご紹介でした。
県立図書館ウェブサイトでは、埼玉県が発行した郷土かるたのデジタル画像も公開していますので、年末年始をおうちで過ごされる時にぜひご覧になってみてください!