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2022年5月27日
こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。

書評コーナー画像

さて、今月は...

■No.1■
『歴史に気候を読む』(吉野正敏 著 学生社 2006)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:451.8/レキ>

「歴史に気候を読む」の画像

歴史を変えてきたのは、いったい何だろうか。偉人か英雄か。それとも戦争や革命か。もちろんそれらは間違いないが、気候もまた歴史を変える大きな要因となる。

本書では、気候の変化が歴史にどのような影響を与えたのか、孫子の兵法や北欧のヴァイキング、日本では川中島の合戦など、古今東西16の事例を挙げ紹介している。

当時の自然環境を想像してみるのも、歴史の新しい楽しみ方かもしれない。

(紹介者: 小林)

■No.2■
『語感トレーニング』(中村明 著 岩波書店 2011)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:810/コカ>

「語感トレーニング」画像

昨今、文字だけのやり取りが多くなった。表情や声色で微妙なニュアンスが伝えられないからこそ、伝え手も受け手も言葉のセンスと感受性が問われる。本書は、55個の問題を通じて学びながら、日本語における似て非なる言葉の意味やニュアンスの微妙な違いなど、思いを正しく授受するための「語感」を研ぎ澄ますための本である。例えば、「快調」「順調」「好調」一番調子がいいのはどれ?メール、SNSが当たり前の今、必読の1冊。

(紹介者:東)

■No.3■
『暮らしのなかの左右学』(小沢康甫 著 東京堂出版 2009)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:404/クラ>

暮しのなかの左右学

朝顔は右巻き、スイカズラは左巻き。植物の蔓の巻き方は遺伝的に決まっているという。エスカレーターの立ち位置は地域により左右が異なり、衣服の襟の重ね方は時代で変遷している。

本書は様々なジャンルの「左右」について、豊富な資料に基づいて考察している。自然現象から文化まで、「左右」が決まるのに多くの理由があって興味深い。身の回りの「左右」について、誰かに話したくなる一冊。

(紹介者:大島)

それでは、次回もお楽しみに。